一見普通の現代社会だけど、本物の神の血を引く「神人」と普通の人間が入り混じって暮らす異世界。
月神の血を引く少年は、敵対する神衆組織に狙われた幼馴染の兎耳少女を助けるために、八百万の神々が覇を争う裏の修羅社会へと飛び込みます!

日本神話ファンタジーに任侠物の型を取り入れた独特の世界観で第8回GA文庫大賞《奨励賞》を受賞した『月とうさぎのフォークロア St. 1 月のない夜、あるいは悩めるうさぎ。』、12月14日より発売中です!

高天原に住む肉体を持たない「神」と、地上に住み肉体を持つ「人」。
そして肉体を持ち、神の力も宿す「神人」が人と入り混じって暮らす異世界。

そんな世界の日本にある月宮市は、月神の系譜に連なる神人の組織「月夜見一家」の勢力下にあります。

主人公の男子高校生・伊岐朔(いき さく)は月夜見一家の総長の息子。
甘えたがりの幼馴染・稲葉白と、これまでごく普通の学生生活を送ってきました。
(ちなみに白は、ロップイヤーの兎耳に尻尾の生えたうさぎの神人です)

しかし朔はそろそろ一家を継ぐことを考えねばならず、白にいたっては元総長だった父の早逝により、すでに月夜見一家・中核二次団体である稲葉一家の実質若頭という立場にあります。

夏休みの計画を無邪気に話し合っていた朔と白の二人は、犬神の神衆組織「犬吠埼組」が月夜見一家に保護を求めてきたことをきっかけにして、否応なしに血で血を洗う神々の抗争に巻き込まれてしまうことになるのでした・・・!

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表紙の超絶カワイイ兎耳娘・白のイラストとは裏腹に、かなり本格的な任侠バトル作品となっています。

本作の一番の特徴は日本神話の神々を奉じる宗教団体「神衆組織」が、ほぼ任侠団体と同義の存在になっていることでしょう。
人々の信仰を多く集めることがそのまま神衆組織の力となるので、単に布教するだけでなく、実力行使で一地域を勢力下に置いて住民を宗旨替えさせるようなことも頻繁に行われているようで、その実力行使が任侠団体の縄張り争いに似た構図となっています。

日本神話ではないですが似た設定の作品として、日本の妖怪を任侠になぞらえて描いた妖怪漫画『あおにの空に竜は哭く』という作品もあります。


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本作、ラノベではとても貴重な「兎耳娘がメインヒロイン」の作品です。
サブヒロインや重要人物として兎耳キャラが登場することは多いのですが、メインヒロインになる例はほとんどありません。ケモミミでも猫娘や狼娘はよくヒロイン格になるのですが・・・。
他に兎耳娘がメインヒロインといえるラノベは、おそらく《問題児》シリーズくらいではないかと思います。



兎耳娘の白は、朔の前ではいつもぽわぽわしていてどことなく子供っぽい娘だけど、他の人の前では長らしくしっかりと振る舞うという、ややギャップのある性格も魅力的。

兎耳ヒロインの物語を読みたい人におススメです!



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