傑作獣耳小説『狼と香辛料』の5年ぶりの新刊!
賢狼ホロと行商人ロレンスが一つの旅の終着に至った後の、“旅の続きの物語”が描かれる、『狼と香辛料』18巻目が9月10日より発売中です!

2016年に『電撃文庫MAGAZINE』に掲載された三つの短編『旅の余白』、『黄金色の記憶』、『羊皮紙と悪戯書き』と、書下ろし中編『狼と泥まみれの送り狼』の、全四編から構成されています。

ロレンスとホロが温泉地ニョッヒラで湯屋「狼と香辛料亭」を開いてからの出来事と、行商とは異なる「観光地商売」に関わる、また一味違った経済ネタが織り込まれた作品集です。

書下ろし中編『狼と泥まみれの送り狼』は、平和になった北地方で職にあぶれてしまった傭兵たち・・・・・・実はホロと同じ狼の一族・・・・・・が新たな生活の基盤を造るために、賢狼と名高いホロに助力を求めようとする話。いつも偉そうにしているホロがわりと人見知り(狼見知り?)であるところの一面が見られる、面白い話になっています。

※ ※ ※

この短編集で強く出ているのが、何百年も生きる狼のホロと、常命の人間であるロレンスとの「寿命差」に関わる一面。
ロレンスが行商人として旅をしていたころは、「旅の別れ」としてのホロとの別れを示唆する場面が多かったのですが、夫婦となった18巻では、寿命差による「永遠の別れ」を予感させるような場面がいくつもでてきます。

それでも物悲しい/寂しい雰囲気にならないのは、二人の子供であるミューリが新しい冒険を現在進行形で進めている点が大きいのでしょうね。
新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙 (電撃文庫)
支倉凍砂
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
2016-09-10