猫型知的生命体「フェーレス」が暮らす惑星「ウルタール」を舞台に、人型兵器「ロボニャー」を駆って戦う猫たちの物語がつづられます!
期待の猫耳SF『ウルタールの憂鬱』の初単行本が7月26日より発売中です!
猫によく似た人型生物「フェーレス」は、水と緑にあふれる惑星ウルタールで、高度な文明を築いて平和に暮らしていました。
しかし、ある時より襲来した異形の存在「アーデル」によって、ウルタールの平和は壊されてしまいます。
とてつもなく巨大な体躯を持ち、直接的にフェーレスたちを「捕食」するアーデルに対抗するため、フェーレスたちは世界軍事組織「CAT(CHARGE OF ALL TERRITORY)」を結成し、巨大人型兵器「ロボニャー」によるアーデルの駆逐を開始します。
ロボニャーのパイロットである三人のフェーレス・・・・・・
シャワー大好きで寝坊助だけどやるときはやる!主人公のミケ・ランジェーヌ・ノーラ。
温和でメカに強い技術屋肌だけど、戦闘ではハッピートリガー気味の眼鏡猫娘ソマリ・コーシカ。
体は小さいけれど、三人の中で最も軍人らしいスコティッシュ・ガタ。
彼女たちを中心として、フェーレスとアーデルの熾烈な戦いの一端と、そもそもアーデルとは何なのか?という謎が描かれることになります!
※ ※ ※
「ウルタールの猫」はラヴクラフトの暗黒小説の一編『未知なるカダスに夢を求めて』に登場する、喋る猫の種族で、おそらく本作のフェーレスもそれを元にしていると思われます。
宿敵アーデルがメカや怪獣というより、クトゥルー神話の異形の神っぽい、触手ウネウネな寄生虫風の外観であるところとか、「ウルタールの猫」と同じく、フェーレスたちが軍隊的な組織を作っている点とかは、ラヴクラフト作品の影響が感じられます。
※ ※ ※
本作は人間と猫耳種族が共存しているのではなく、人類=猫耳であることが歴史の原初から当然の世界観、として描かれる典型的な「擬猫耳化作品」です(猫を人のように描くのではなく、人を猫耳のように描いているので擬人化ではなく擬猫耳化)。
ただ、ところどころ、現代文明が崩壊した後の遺跡のような風景が出てきますので、もしかすると人類が滅びた後に、知性を持った猫耳種族が文明を持った世界なのかもしれません。
何度か『ケモミミ登場シーンの様式美』という記事を書いていますが、擬猫耳化作品には独特の登場シーンの様式美が存在しています。
それは「ふにゃ~っ、と猫みたいにあくびをするシーン」。
『ウルタールの憂鬱』1巻P10(シコウリュウ/内田ゆき/みなづきふたご/アスキー・メディアワークス/KADOKAWA)
擬猫耳化作品の代表作である介錯『ねこ球9』も、主人公・猫神るいが登場早々に「ふにゃーっ」とあくびしていたりします。
『ねこ球9』P11(介錯/集英社)
擬猫耳化作品は登場キャラが全員猫であるため、ともすると猫耳が生えている以外に猫っぽさがなくなってしまい、ただの人間キャラと同じになってしまう恐れがあります。
それを防ぐための一つの方法が「猫みたいにあくびをする」シーンの挿入。「この作品のキャラクターは人間じゃなくて、ちゃんと猫なんですよ」ということを読者に認識させるための工夫なのでしょう。
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期待の猫耳SF『ウルタールの憂鬱』の初単行本が7月26日より発売中です!
猫によく似た人型生物「フェーレス」は、水と緑にあふれる惑星ウルタールで、高度な文明を築いて平和に暮らしていました。
しかし、ある時より襲来した異形の存在「アーデル」によって、ウルタールの平和は壊されてしまいます。
とてつもなく巨大な体躯を持ち、直接的にフェーレスたちを「捕食」するアーデルに対抗するため、フェーレスたちは世界軍事組織「CAT(CHARGE OF ALL TERRITORY)」を結成し、巨大人型兵器「ロボニャー」によるアーデルの駆逐を開始します。
ロボニャーのパイロットである三人のフェーレス・・・・・・
シャワー大好きで寝坊助だけどやるときはやる!主人公のミケ・ランジェーヌ・ノーラ。
温和でメカに強い技術屋肌だけど、戦闘ではハッピートリガー気味の眼鏡猫娘ソマリ・コーシカ。
体は小さいけれど、三人の中で最も軍人らしいスコティッシュ・ガタ。
彼女たちを中心として、フェーレスとアーデルの熾烈な戦いの一端と、そもそもアーデルとは何なのか?という謎が描かれることになります!
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「ウルタールの猫」はラヴクラフトの暗黒小説の一編『未知なるカダスに夢を求めて』に登場する、喋る猫の種族で、おそらく本作のフェーレスもそれを元にしていると思われます。
宿敵アーデルがメカや怪獣というより、クトゥルー神話の異形の神っぽい、触手ウネウネな寄生虫風の外観であるところとか、「ウルタールの猫」と同じく、フェーレスたちが軍隊的な組織を作っている点とかは、ラヴクラフト作品の影響が感じられます。
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本作は人間と猫耳種族が共存しているのではなく、人類=猫耳であることが歴史の原初から当然の世界観、として描かれる典型的な「擬猫耳化作品」です(猫を人のように描くのではなく、人を猫耳のように描いているので擬人化ではなく擬猫耳化)。
ただ、ところどころ、現代文明が崩壊した後の遺跡のような風景が出てきますので、もしかすると人類が滅びた後に、知性を持った猫耳種族が文明を持った世界なのかもしれません。
何度か『ケモミミ登場シーンの様式美』という記事を書いていますが、擬猫耳化作品には独特の登場シーンの様式美が存在しています。
それは「ふにゃ~っ、と猫みたいにあくびをするシーン」。
『ウルタールの憂鬱』1巻P10(シコウリュウ/内田ゆき/みなづきふたご/アスキー・メディアワークス/KADOKAWA)
擬猫耳化作品の代表作である介錯『ねこ球9』も、主人公・猫神るいが登場早々に「ふにゃーっ」とあくびしていたりします。
『ねこ球9』P11(介錯/集英社)
擬猫耳化作品は登場キャラが全員猫であるため、ともすると猫耳が生えている以外に猫っぽさがなくなってしまい、ただの人間キャラと同じになってしまう恐れがあります。
それを防ぐための一つの方法が「猫みたいにあくびをする」シーンの挿入。「この作品のキャラクターは人間じゃなくて、ちゃんと猫なんですよ」ということを読者に認識させるための工夫なのでしょう。
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