日本仏教の聖地・高野山を望む和菓子屋『春寿堂』。
そこには妖狐の店主・玉藻と、あやかしを見ることのできる人間店員・秋夜名月がおり、これまで二年にわたって人間や妖怪の様々な縁をとりなしてきたのですが・・・・・・今回、二人に最大の危機が訪れます!

『幽遊菓庵~春寿堂の怪奇帳~』の堂々の完結編6巻が7月13日より発売中です!

もともと、秋夜名月が幽遊菓庵で働くようになったのは、妖狐・玉藻と「三年間幽遊菓庵で働けば、幽霊や妖怪を見る(名月にとって迷惑な)能力を無してもらえる」という契約を結んだことによります。

そしてついに、この6巻において三年目の春を迎えます。
名月にとって最後の年であり、それなりに平穏に過ごしたかったところなのですが、急にやる気を出した幼女式神・あずきが菓子作り用の餅つき機を壊してしまうなど、春先早々から不穏な空気が漂い始めます。

これまでも、第六天魔王の化身にしてストーカー娘・鬼無里紅葉といった様々な神霊的存在のアタック(?)を凌いできた名月ですが、今回、最終最強の敵(?)となる、死神「狂骨」に命を狙われることになります!

死者の国・幽冥界を統べる丹生都比売明神の命を受けている狂骨。
名月と玉藻の組み合わせが現世のバランスを崩すため、名月を殺して現世から幽冥界に連れて行こうとするのですが・・・・・・知将(?)・狂骨の目論見を、名月と玉藻ペアはどう凌ぐことになるのか??

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狂骨は日本の伝統的な妖怪なのですが、「燕尾服を着ていて」「知略に富んでいて」「死神」という設定は、ハイチのヴードゥー教の死神・ゲーデのイメージが入っている感じです。

本作は狸妖怪の翡翠がロシア帽をかぶった外国人っぽい服装だったりと、日本の伝統的な妖怪を外国風にアレンジする事が結構行われています。

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最終巻ということで(ちなみに外伝がもう一冊発売予定とのこと)、表紙が全員集合絵となっています。
玉藻を筆頭に、玉藻を慕う子狐の篤胤、篤胤の母親、玉藻の古なじみの黒玄と、結構ケモミミキャラがたくさんいるのだなあと感じさせられます(というか、みんな狐ですね!)。



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