早川書房創立70周年を記念した『ハヤカワ文庫補完計画』の一貫として、コードウェイナー・スミスの一連の未来史小説にして、「元祖猫耳SF」の復刻版『アルファ・ラルファ大通り<人類補完機構全短編2>』が6月9日より発売中です!
アルファ・ラルファ大通り (人類補完機構全短篇2)


<人類補完機構>シリーズは謎の統治機関「人類補完機構」を中心にした、一万五千年にわたる未来の人類史を描いたSF作品ですが、一部の人々からは、シリーズを通して登場するメインヒロイン、猫娘ク・メルに並々ならぬ想いが寄せられています。

作中では「ペルシャ猫を思わせる赤毛の猫娘」という風に描写されていて、猫耳娘であるとは特に言及されていないのですが、彼女の印象がSFファンにとって強烈だったためか、近年の作品でも彼女をモチーフにした猫耳キャラが登場することがあります。

有名どころでは、田中ユタカのSF漫画『愛人[AI-REN]』に登場する猫耳付き人造人間の「ク・メル」。



他には『CANNON BALL ねこねこマシン猛レース』に出てくるネコミミ族が「ク・メル」と呼ばれていたりします。

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今回紹介する『アルファ・ラルファ大通り<人類補完機構全短編2>』の二つの特徴について。

収録作は全て既訳ですが、近年入手しにくくなっていた過去短編集収録のク・メル関係の短編『アルファ・ラルファ大通り』『帰らぬク・メルのバラッド』、そして犬娘ド・ジョーンの短編『クラウン・タウンの死婦人』といった、下級民関係の短編がまとめられている点がひとつ。

もうひとつは、「萌え」と本作についての関連を述べていたり、「猫耳のク・メル」という単語が本当に出てきてしまってる大野万紀氏の詳細な解説。
補完機構シリーズに思い入れがある人は、この解説を読むためだけに本書を買っても良いのではないかと思います。
(ちなみに大野氏がク・メルは猫耳だと述べているわけではなく、コードウェイナー・スミスの日本ファンクラブが作成した伝説の同人誌<アルファ・ラルファ大通り>の内容について言及する際に「猫耳」という単語が出てきます)



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