死線を潜り抜けてきた歴戦の傭兵部隊すら壊滅させる最凶バニーガール!
ライトノベルレーベルでは異色の、本格ハードボイルド小説『ボーパルバニー』の2巻目が4月19日より発売中です!

今回中心となるのは、アフリカで転戦を続ける傭兵部隊の盗み出した、30億円相当のダイヤモンド。
その傭兵部隊は盗みの報奨を得る前に、バニーガールの格好をしたたった一人の殺し屋・・・呂小丑(ル・シャオチョウ)に壊滅させられてしまいます。

傭兵部隊の生き残りはダイヤモンドを換金するためにそれを日本へと輸送するのですが、その情報を嗅ぎつけて、様々な非合法組織が暗躍を始めます。

その非合法組織の中には、殺人バニーガールに仲間を皆殺しにされ復讐の機会を狙っていた、かつての悪童・道場怜の姿もありました。

彼は盗みを忌み嫌う天才盗賊「疾鷹」と、天賦の殺人剣の才を持つ巫女装束の殺し屋「美舟」を切り札として、数多の裏社会の悪鬼たちとの勝負、そして、殺人バニーガール・呂小丑との対決に臨みますが・・・・・・・!

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前巻のピカレスク小説的な雰囲気から少し変わって、2巻は裏社会の戦いが描かれるハードボイルド小説といった趣になりました。「少年向けエンタテイメントノベル」を称するガガガ文庫から出ているとは信じがたいくらい、アダルトな作品に仕上がっています。

近年の『東京レイヴンズ』あたりもそうなのですが、一昔前のハードボイルド的小説をやりたい人が、ラノベレーベルに集まってきている傾向があるんですかね? 今後のラノベ界の注目すべき動向かも。


このあたり、もしかすると80年代ジュブナイル・菊池秀行的な作風への回帰運動が起ころうとしているのかもしれません。(近年の「なろう系」の異世界トリップ小説が、90年代に流行った「ゲーム小説」への回帰運動と位置づけられるみたいに)


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今回は殺人バニーガール・呂小丑の背景が色々と描かれるのですが、「なぜバニーガールの格好をしているのか」について、なかなか壮絶な事情が語られます。

バニーヘッド・・・もといウサ耳の頭飾りを付けている理由が、ウサ耳宇宙人漫画『のらうさぎ』と同じく、「頭にある“何か”を覆うため」であるのは興味深いところ。


「頭にある“何か”を隠すため」に付け耳を使う、という表現はウサ耳(バニーガール)でしか行われない、という点は考察しがいのありそうなテーマです。



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