『黒のもんもん組』は、現在、ファンタジーや動物漫画の描き手として知られている猫十字社氏が、1970年代後半から80年代にかけて発表したギャグ漫画です。
発表当時はかなり先鋭的なギャグ漫画として話題になった作品ですが、今の時代の視点で見るとギャグの部分より80年代的なノリや時事ネタの部分に興味を惹かれる作品になっています。若人はぜひ一読してみることをオススメ。今のゲーム文化やケモミミ文化はだいたいこの時代から始まっているので。

さて、ケモミミ的視点から見た時の本作の最大の特徴は、主人公三人組の紅一点「とらじゃ」が兎耳尻尾の付いた姿でしばしば描かれること。
とらじゃは番外編ではほぼ作者の分身のような位置づけになっていて、「漫画作者が自画像をケモミミキャラとして描く」という表現の先駆けになっています。
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『黒のもんもん組』1巻P165(猫十字社/白泉社)








同時代の漫画で「作者が自画像をケモミミキャラとして描く」ということをやっている作品としては、現・映画評論家の三留まゆみ氏が描いた『いりおもてやまねこなんてこわくない』(1983~85年)など。
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『いりおもてやまねこなんてこわくない』P50(早坂みけ/白夜書房)






近年だと島生活エッセイ漫画『流されて八丈島』の作者やよい氏が、作中で自身を猫耳キャラとして描いていたりしますね。


女性作家が自身を猫耳キャラとして描くパターンはしばしば見かけますが、自身をウサミミとして描くのは、意外と珍しいかも。



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