「冥府のケルベロス」を自称する三位一体の尻尾付き犬っ娘たちと、感情の欠けている男子高校生・御門千明、そして彼に想いを寄せるクラスメートの小茂根 陽(こもね ひなた)。
いままで「一つの体に三人の心」だったケルベロスたちが、どういうわけか三人に分裂して、色恋関係はさらに複雑になっていきますが・・・・・・・。

話題沸騰の犬っ娘ラブコメ『今日のケルベロス』、単行本6巻目が2月22日より発売中です!

ドジだけど頑張り屋な神社の娘・陽と千明が急接近したことで、動揺のあまり大爆発(物理的に!)してしまったケルベロスのクロ。
爆発の結果、いままで三位一体だったケルベロスたちは、クロ、シロガネ、ロゼの三人に分裂してしまいました。

分裂したからといって元に戻す方法も分からず、とりあえず日常が続いていきますが、ケルベロスたちと千明との関係は大きく変化していきます。

クロは一応いままで通り無邪気な様子だけど、心のどこかで千明を強く意識するようになっていて、時々スイッチが入って極端にどぎまぎしたり・・・・・・。

ロゼはこれまでクロやシロガネに向けられていた千明の感情が直接自分に向けられるようになって、「自分は千明に良くしてもらう資格はない」と酷く自罰的になってしまったり・・・・・・。

シロガネはこれまで他のケルベロスたち・・・特にロゼを守ることに自分の存在意義を感じていたのに、ロゼが自立して他の人と関係を持つようになり、自分の側から離れていってしまったことで、自分の存在意義が分からなくなって悩んでしまったり・・・・・・。

そんな複雑な状況を、千明の新たな友人・・・・・・とにかく空気を読まないトラブルメーカーの春名がさらにかき乱しますが・・・!

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表紙がシロガネであるように、単行本の半分くらいはシロガネ成分でできている6巻です。
シロガネは千明の周りにいる女の子で唯一「千明がそこまで好きなわけじゃない」タイプで、むしろロゼが千明に接近していることに寂しさを感じているという、ラブコメ漫画の別の一面(恋愛で変化する友人関係)を体現するキャラクターでもあります。

そんな彼女が第28、29話を経て、今後どう変わっていくのか愉しみですね!

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今回気になった描写。尻尾を振るロゼ。
犬っ娘はクールor無表情タイプのキャラクターでも、「尻尾振り」で強い感情を表現できるという利点があります。
下のシーンは、花の香りをすんすんする→プレゼントしてくれた千明のことを考える→尻尾が反応するという流れになっていますが、尻尾の無い無表情系女子だと「千明のことを考える」の部分を(絵だけで)表現するのが、難しいのではないかと思われます。
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『今日のケルベロス』6巻P80(桜井亜都/スクウェアエニックス)









 


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