キレ萌え系漫画季刊誌『ネメシス』に連載されていた、玉置勉強氏の猫耳ラブコメ漫画『猫まち主従』。
単行本2巻目(完結)が、2月9日より発売中です!

猫太陽系は猫地球の猫日本に住む猫人間二人、ワガママでいろいろと残念なお嬢様のダオと、一歩引いているようで大胆な従者のクロスケのユルい日常を描いた本作。

話毎に秋→ハロウィーン→冬→クリスマスといった風に季節が移り変わり、最終エピソードは大晦日の話と、ほぼ二人の一年を描き切ったような形になっています。

前巻までの話と比較すると、クロスケが「去勢された雄(ニューター)」である点が話題になることが多くて、ユルユルな雰囲気の中でも、微かな背徳感が漂っているところが玉置氏ならではといった作風です。

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以前にも女物の下着をはかされたりしたクロスケですが、今回は第17話で本格的な女装をすることになります。いろいろ口では文句を言うクロスケですが、ダオにカメラを向けられると、結構ノリノリでポーズをとっていて、まんざらでもなさそうな様子。
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『猫まち主従』2巻P80(玉置勉強/講談社)











本作のクロスケの女装が近年良くある「男の娘」と少し異なるのは、彼が「去勢された」という属性を持っていて、外見だけでなく本質も中性的な存在であること。
この設定は、工夫次第で他にも色々新しい物語を作れそうです。

現実社会に近い世界観で「去勢された人」を登場させようとしたらかなり困難だと思うのですが、本作は飼い猫が人間になったような「猫人間の社会だから」という理由で、重くなりそうな部分をサラッと流していて、擬人化設定を巧く利用しているように感じます。



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