人に災いをなす超自然的存在“マガツカミ”が実在し、それらマガツカミを討伐する「祈祷士」が組織化されている日本を舞台に、組織から離れて独自の道を歩む男・古川七日と、彼の連れである少女の姿をした“喰い神"ラティメリアの日々を描く、伝奇ダークファンタジー『七日の喰い神』の二巻目が1月19日より発売中です!

 夏祭りが開催され、はしゃぐラティメリア。
 一方で、七日は姉・六花のマガツカミが祭り会場に現れたという話を聞いて、そのマガツカミと接触すべく神経を尖らせています。

 実のところ、七日は側にいるラティメリアに対しても警戒を緩めていません。ラティメリアはマガツカミであると同時に、姉と瓜二つの容姿をしており、七日の内心を大きくかき乱す存在であるのです。七日は平静を装いながら、祭り会場で姉のマガツカミの影を追い求めますが・・・・・・。
 
 人々を守る英雄を目指していたのに、心が壊れてしまった姉・六花の話も詳細に語られる第二巻です!

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 本作もそうなのですが、近年の伝奇ラノベや漫画では、神道の神職者が組織化されて旧日本軍とつながっていたという設定を持っていることが多くて、なかなか興味深いところ。伝奇系ケモミミ作品だったら『東京レイヴンズ』や『朝霧の巫女』がその設定でしたね。
 やっぱり「ルーズベルト大統領呪殺」っていう歴史系オカルトの大ネタがあるので、皆そのあたりから設定を膨らませるのでしょうか。
 




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 表紙の猛牛な感じのラティメリアは、牛系のマガツカミ「轢き神」の力を発現した「ヒキメリア」です。
 作中では他にも、「祈り神」の力を発現した「イノメリア」の姿にもなります。イノメリアは巫女っぽい服装に狐のお面を付けた形態。
 巻末では兎耳の生えた姿の「ウサメリア」も描かれています。
 イラストを担当されたnauribon氏のpixivでいくつか挿絵が見られますね。
 
 
 本作のラティメリアの一連の“ドレスアップ”は必ず動物系のモチーフが使われているんですが、これは意図されている設定なのか気になります。今後の展開に注目したいところです。



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