「猫をかぶっている」女の子の頭の上に本当に猫が見えてしまう!男子学生の日常を綴った新感覚ラブコメ『猫戸さんは猫をかぶっている』の初単行本が12月12日より発売中です!

 高校一年生の桐生了(きりゅうあきら)は、地味ながらもわりと人に頼られやすい世渡り上手な男子。
 でも、根本的には人間不信で、特に女子に対しては一線を引いています。
 その理由は・・・・・・本音を隠して「猫をかぶっている」人間の頭の上に、本当に猫が見えてしまうから!

 人の本音と嘘をすぐに見破れるため、基本的に人を信じていない了ですが、そんな彼にも二人だけ、気になる女の子がいます。

 それは、一切猫をかぶる様子を見せない「設楽夏菜」と、純真そうなのに常時猫をかぶりつづけている「猫戸りら」。
 了は常に本音で接している(と信じている)夏菜に心を惹かれ、常に猫をかぶっている りら をとてつもない腹黒女子だと恐れるわけですが・・・・・・。

 そんなある日、了が人の頭の上ばかり見ていることを りら が指摘します。彼女はどうやら了が「猫をかぶっている人が分かる」ことに気づいているらしい・・・・・・それどころか、彼女も「猫が見える」体質のようなのです!

 他者の心を見透かせることで優位に立っていたつもりの了は、逆に りら に本音を見透かされて、ひどく焦ることになりますが・・・・・・。

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 本作の最大の特徴は、「猫をかぶっている」人間の頭の上に、本当に猫が描かれること。
 頭の上に猫がのっているというより、猫耳帽子・フードのような形で描かれていて、これは付け耳の一種なのかな?と考えます。ケモミミジャンルにおける注目の新表現といえそうです。

 かぶる猫の種類は人によって違っていて、りらはでぶっとした感じのエキゾチック種っぽい猫、了は黒猫をかぶります。
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『猫戸さんは猫をかぶっている』1巻P12(真昼てく/双葉社)









 本音と嘘が目に見えてしまうことで、逆に疑心暗鬼にかられてしまう展開が、心理トリック的でかなり面白い。続きが楽しみな作品です。



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