日本仏教の聖地・高野山を望む和菓子屋・『春寿堂』を舞台に、店主の妖狐・玉藻と、あやかしを見ることのできる人間店員・秋夜名月の不思議な日常をつづった『幽遊菓庵~春寿堂の怪奇帳~』の4巻目が11月12日より発売中です!

 妖狐・玉藻の生意気すぎる式神「あずき」ですが、彼女、巻を重ねるにしたがってキャラが立ってきて、4巻では登場回数もかなり増えています。この子の存在が大きくなってきているのは、表紙での扱いの変遷を見ても分かるかと。
[1巻:あずきいない 2・3巻:玉藻がメインで、ちょこっとあずき 4巻:あずきが中心で玉藻が背景]





 とりあえず、今回も騒々しい出来事が同時並行で進んで、春寿堂で働く名月や玉藻は大わらわといった感じです。

 まず、「根の国水先案内協会」の人間?がやってきて、春寿堂は高野山への新しい霊道の路線上にあるので8月までに立ち退くように、と地上げまがいの脅迫を受けます。

 玉藻たちがその対策を思案している最中、今度は世紀末救世主伝説のような格好をした「七福神」たちが春寿堂にやってきて破壊的な大騒ぎ。

 どうも春寿堂に七福神を送り込んだのは、玉藻の旧知の狐・黒玄らしいのですが、黒玄は「玉藻を困らせることを目的として」玉藻に菓子作り勝負を挑んできます。

 玉藻が黒玄の勝負を受けて立ち、これまでにない極限環境での菓子づくりを強いられる一方で、高野山ではひそかに、強大な悪霊の集合体「常闇杉」が目覚めようとするわけですが・・・・・・。

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 新たな狐耳として玉藻の旧い知り合いの黒玄が登場しますが、彼も他人を困らせるのが大好きという、玉藻と似たようなタイプです。玉藻、黒玄、あずきと、狐の関係者はみんな性格が悪いのか、、、



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