人をだますのが得意な詐欺師の拓巳と、誰から見ても不自然なことがバレバレな化け狐・トウカの不思議な交流を描く小説・『おきつねさまのティータイム』が10月24日より発売中です!


 表紙絵だと拓巳は優しそうで、狐のトウカはしっかりしたカフェのお姉さんっぽい雰囲気。
 でもその実態は、拓巳は詐欺師で、トウカはやたら偉そうな老人口調で喋る、一般から見てかなり変な人物だったりします。
 拓巳は詐欺師であることを柔和な外見で偽っていて、トウカは何もせず何もしゃべらなければ可愛い女性という設定なので、この表紙絵はなかなか内容を忠実に表している感じです。

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 再開発計画に揺れる、古い商店街『オリオン通り』。
 各店舗が立ち退きを迫られ店を畳んでいく中、古くから続く趣ある喫茶店『紅茶専門店マチノワ』は、今でも奇妙な女性が店を切り盛りして営業を続けています。

 ある時、ふらりとその店に入った尼子拓巳は、不審な挙動をする店員の女性から出された紅茶を飲んで驚愕します。

 あり得ないほどまずい。

 拓巳が抗議しようとすると、おどおどした店員の頭から耳が生え、お尻からはふさふさとした尻尾が生えてきます。
 そう、現在の『マチノワ』は亡くなった店主から店を任された化け狐が切り盛りしている店だったのでした!

 あまりに紅茶について知らない化け狐・トウカを見かねて、拓巳は紅茶についていろいろアドバイスを始めるのですが・・・。

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 『電撃』じゃない方のメディアワークス文庫なので、いわゆるラノベよりは一般向けな、ライトミステリ風の内容となっています。紅茶に関する薀蓄が多く語られるのも特徴。

 拓巳は詐欺師なので、トウカの化け方の下手さを呆れた風に見ていますが、その一方でトウカが何を考えているのかわからない点を、もどかしく思っている部分もあります(普通は人の表情から人の感情が手に取るように分かるのに)。

 実際、トウカはある重大な隠し事をしているわけで、人間基準では図れない生き方をしている化け狐の姿が巧く表現されていると思います。

 強気で偉そうなのに、おどおどして挙動不審というトウカは、なかなか見ないタイプで可愛いですよ!



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