狐っ娘の仲居たちが働く不思議な温泉宿の日々を描く、きつねがかわいすぎる幻想漫画『このはな綺譚』の単行本2巻目が10月24日より発売中!

 1巻の収録作はやや百合色が薄くなった印象だったのですが、2巻の収録作はやや元の作風に戻って、百合っぽい描写が多くなっています。
 特に、負けず嫌いな先輩の皐と、柚が絡む時のシーンにそれっぽい匂いがしたり。

●姉妹間に確執がある、皐の姉が此花亭にやってきて、柚が皐に気を利かせる話。(『姉上襲来』)
●皐が一寸法師状態になってしまって、柚が元に戻ってほしいと悲しむ話。(『一寸さつき』)

 上の二篇において、皐・柚の雰囲気がいい感じになってます。

 もちろん百合だけじゃなくて、心洗われるような此花亭の風景もしっかりと描写され、狐っ娘たちの愛らしさを際立たせています。この点は『此花亭奇譚』から一段と質が高まった部分ですね。

※ ※ ※

 こちらの現代社会から流されてきた少女が柚に拾われる話・『潮騒』にて、柚が猫と勘違い(?)されるシーンがあります。
 ケモミミ付いてる娘をとりあえず「猫耳娘」扱いする、というのは『東京レイヴンズ RED and WHITE』でも見られましたが、「アニメや漫画をあまり見なくて、ケモミミというジャンルを良く知らない人物」や「ケモミミの種類なんてどうでもいいと考えているテキトーな人物」を表現するのに巧く使える描写なのかもしれません。
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『このはな綺譚』2巻P78(天乃咲哉/幻冬舎)



 

 まあ、猫娘と狐娘はわりと見分けるのが難しいかなと思ったり。ペルシャ系の長毛種の猫娘は、尻尾の雰囲気が狐娘っぽい感じだったりするので。

 とりあえず、異世界でふさふさ尻尾のケモミミさんに出会ったら、狐なのか猫なのかは慎重に聞かないと失礼にあたるかもしれませんね!



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