まあまあ平和な大都会・バスターポリスを舞台に、「ギフト」と呼ばれる特殊能力を持ったスーパーヒロインたちが、摩天楼の影で密かに広がる悪の芽を摘むべく戦います!
 アメコミヒーロー的・日常小噺な新感覚ライトノベル『スーパーヒロイン学園』の2巻がが8月3日より発売中です!

 バスターポリス唯一のヒロイン養成学校である「国立スーパーヒロイン学園(アカデミー)」に、A級ヒロインのスーパールーキーという触れ込みで入学してきた、熊瀬川リン。
 物騒な「ラブリーテディ」の二つ名を持つ、彼女のその実態は・・・・・・愛らしい熊耳の生えた、引っ込み思案で無垢な超良い子!
 
 ルームメイトの悠美、クロ子、亜依とも仲良くなったリン。
 彼女たちの間では、この夏休みに「海に行くか、山に行くか」の話題でもちきりです。
 意見がなかなかまとまらず、ついには何処に行くかをヒロイン活動の結果で決めよう!ということになり、課外活動と称してパトロールしていたところ・・・・・・早速、白昼のブロードウェイ通りで、ギフト能力者が騒ぎを起こしている場面に遭遇しますが・・・・。

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 リンたち学生ヒロインチーム「ザ・ダイナマイツ」に対立する、悪の不良ヒロインチーム「ザ・ウォンテッド」が登場します。

 まあ、悪はといっても、路上で違法ゲリラライブをしてみたり、微妙にアホなイタズラをたくらんだりと、かわいらしいタイプの不良ですが、、、

 ザ・ウォンテッドの三人の構成メンバー、リーダーのマリリンハート、キツネのマニーキッス、ウサギのボックスバニーのうち、後者の二人はそれぞれ狐、兎の扮装をしています。
 ボックスバニーは兎耳リボンをつけていて、マニーキッスは狐の頭巾に大きな尻尾という格好ですが、本物のケモミミがあるわけではない(動物系ギフト能力者ではない)のかな? 

 第12話にて、もう一人の動物系ギフト能力者・タイガーリリィが登場しますが、このあたりのエピソードを読むと、動物系ギフトというのはわりと珍しい能力らしく、なんだか頼りなさげなリンも、やはりユニークな存在であることが分かります。

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 ほぼ一話完結のギャグ&シリアスエピソードの連作集という、近年のラノベにしては珍しい構成になっている本作。
 なんとなく毎週アニメを見ている感じに近いかも。

 第9話、10話の幕間「INTERMISSION  IX」にて、熊瀬川リンがオシャレとして首輪を付けてみようと考えるエピソードがかなり愉しい。ケモミミっ娘が首輪をするのは犯罪じゃないと思うよ!