金と名誉を求めて荒くれ者たちが集う弱肉強食の地・・・・・・支配する者もいなければ、法も秩序も無い殺伐とした「迷宮都市」で、貧しい孤児の少年と元奴隷の獣人少女が必死に生き抜きます。

 Web小説発の『テグスの迷宮探訪録』は6月29日より発売中です!
テグスの迷宮探訪録 (ファミ通文庫)
テグスの迷宮探訪録 (ファミ通文庫)

 中心にある「大迷宮」と、四つの「中迷宮」、七つの「小迷宮」から構成される「ゾリオル迷宮区」・・・・・・通称「迷宮都市」。
 元々は神々が人々の成長を促すための試練場として築いたとされるそれらの迷宮は、今や金や名誉を求めて迷宮に潜り魔物と戦う「探訪者」たちの集う場所となっています。

 主人公のテグスは幼いころから、熟練の探訪者でも命を落とすことがある「大迷宮」に潜り、生活の糧を得るために独りで戦ってきました。
 そんな彼も13歳の誕生日を迎え、成人の証を得て、ようやく「正式に」迷宮に入る資格を得ることになります。

 正しく探訪者としての経歴を積むため、最も難度の低い「小迷宮」から攻略し直すことにしたテグス。
 
 これまでの経験もあり、難なく五番目の小迷宮の深部まで攻略を進めた彼は、帰る途中で獣人の少女が魔物に襲われている場面に出くわします。
 首輪をはめ、飢えてぼろぼろになっている、迷宮には不釣り合いな獣人の少女を助けたテグスは、少女・・・ハウリナから、命を助けてもらった恩として、命懸けで守ると言われてしまうのですが・・・・。

※ ※ ※

 ハウリナは白狼族という種族で、狼らしく戦闘能力も高いのですが、わうわうわふわふ言ってたり、尻尾を振ってテグスに甘えたりと、印象としてはかなり犬っぽい感じです。

 彼女、もともと喋り方が『助けてもらった、聞いた。迷宮から』(P108)といった感じでかなりたどたどしい感じなのですが、孤児院の世話役のレアデールに丁寧に喋るように手ほどきされた結果、『ハウリナも、食べるです!』(P198)と、中途半端にですます調になってて、それがなんとも可愛らしいです。



萌え ブログランキングへ