ちなみに、森野うさぎ氏は80年代のロリコン漫画誌やコミケカタログ等に獣耳キャラのカットを多数描いていた、獣耳ジャンルの先駆的存在です。
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おそらくシリーズ3作目にあたる『らんじぇりい♥あたっく☆』。
普通の中学校に通うようになったうえらが、普通の人間にはない猫耳を隠すために耳をリボンで押さえている、という描写が出てきます。
『プチ・アップルパイ 美少女まんがベスト集成9』P208(森野うさぎ/徳間書店)
獣耳をリボン状のモノで押さえて隠す、という描写がされている作品としては、他に1990年代に描かれた『もののけPRESENT』(みやさかたかし)の狐娘ヒロイン・涼子が挙げられます。
涼子は人間と一緒に過ごしている時は、狐耳を(髪をまとめている)タスキで完全に隠しており、タスキを取ると狐耳が出てきて超能力を発揮する、という変身魔法少女的な描き方がされています。
『もののけPRESENT』1巻P170(みやさかたかし/ラポートコミックス)
近年は、このようにリボンで押さえて獣耳を隠すというパターンは見られなくなってきました。
ここ最近で多いのは、ネコミミ帽子的な物ををかぶって誤魔化すパターンですね。
例えば、先日紹介した『金色の文字使い』の獣人の少女・ミュアは、ネコミミ帽子をかぶって獣耳を隠しています。
『特区八犬士』の妖狐さんも、普段はネコミミ帽子っぽいものをかぶって、狐耳を隠しています。
『特区八犬士 [code:T-8]』3巻P3(綾峰欄人・栗本健太郎/講談社)
みつみ美里氏がネコミミ帽子をかぶったキャラを流行らせた2000年代を経て、ネコミミ帽子が(漫画界では)わりとポピュラーなファッションになったこともあり、獣耳を隠したいケモミミ娘はネコミミ帽子を有効活用するようになったようですね!
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