「特区」と指定された場所から止めどなく涌き出てくる化け物・「死穢」を、巨大なコンクリートの壁で覆うことで、かろうじて喰い止めている近未来の日本。

 ノリとハッタリだけで生きてきた、同人誌マニアの男子高校生――かの『南総里見八犬伝』の「孝」の八犬士と同じ名を持つ犬塚信乃は、現代に転生した八犬士の一人として、善の九尾狐・政木妖狐とともに、死穢との戦いに身を投じます!

 今回の妖狐さんは一味違う、『特区八犬士 code:T-8』の単行本4巻目が、5月8日より発売中です!
特区八犬士[code:T-8](4) (講談社コミックス)
特区八犬士[code:T-8](4) (講談社コミックス)

 今回は信乃の妹・乃蒼(のあ)が舞浜にあるテーマパーク「ネズミーランド」の優待券を当てて、近所に住む荘助と共に、遊びに出て行ってしまいます。
 信乃は八犬士の仲間を集める手掛かりを求めて、図書館で「南総里見八犬伝」原作を猛(?)勉強中。

 そんな折、東京都内の各地で同時多発的に死穢が発生!!
 戦略的にインフラ設備を狙った、かつて無い規模の攻撃に、自衛軍は大混乱を生じてしまいます。

 自衛軍の参謀格である神余も、強力な使い手である政木妖狐も、それぞれ個別に戦うことを強いられ、信乃の救援には応えられない状況。

 覚悟を決めた信乃は、自分一人の力で乃蒼と荘助たちを救うべく、舞浜へと自転車を走らせますが・・・!


 ※ ※ ※

 今回は、カッコイイ妖狐さんが目白押しです。

 妖狐さんの様々な剣術が披露されますが、『○の太刀(○には漢数字が入る)』という技は数字の数だけ太刀を操るというタイプの技のようで、下の『三尾の力で~』という台詞を見る限り、この技は妖狐さんの尻尾の力と連動して発動されるようです。
 今回の4巻では『陸(ろく)の太刀』まで披露しています。
photo_450






『特区八犬士 [code:T-8]』4巻P106(綾峰欄人・栗本健太郎/講談社)








 尻尾の数と攻撃方法が連動する、というのは、バトル物の九尾狐キャラで、しばしば見られるパターンですね。
 例えば、『狐の悪魔と黒い魔導書』の狐悪魔・臼姫が、尻尾の数で攻撃法が変わる典型的なキャラでした。


 「9」という数は、一人のキャラが扱う技の数として、少なくもなく多すぎでもない、丁度いい数です。(これ以上数が多いと、「死に設定」が出てくる)
 九尾狐がバトル物で映える理由の一つといえそうです。



萌え ブログランキングへ