ちょっぴり狂気をはらんだ女の子たちが送る、非日常系百合マンガ。
 shimazaki氏の初単行本『倒錯少女症候群』が4月18日より発売中です!
倒錯少女症候群 (IDコミックス 百合姫コミックス) 
倒錯少女症候群 (IDコミックス 百合姫コミックス)

 狂気といっても暴れたりするようなアッパー系の狂気ではなくて、漠然とした不安とか、いつまでも気分が重く沈んで晴れない、といったメランコリックな「倒錯」が重点的に描かれます。

 ケモミミ関係の作品としては、『ショウケースガール』が収録されています。
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『倒錯少女症候群』P53(shimazaki/一迅社)


















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 どことも知れない部屋に閉じ込められている猫耳少女「B子」。
 働く必要もなく、ぬくぬくとした部屋で寝っ転がっているだけで十分にご飯も食べられる生活。
 この生活にそこまで不満はないのですが、時折、ふと、磨りガラスの向こう側・・・・・部屋の外に出てみたいと思ったりします。

 B子の世話をしに、一日一回やってくる「A子」さん。
 B子の退屈で狭い世界の中では、A子さんと、彼女が時々連れてくる「友だち」と過ごすひと時が、最高の幸せなのでした。

 そんなある日、一番の「友だち」だった「C子」から、「外」の世界に出ることになったのでもう会えなくなると告白されて、B子の心に大きなさざ波が立ってしまうのですが・・・・・・。

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 「ケモミミ少女がペット的な位置づけにある世界」を描いた、一種のペット擬人化モノです。
 こういうペット擬人化モノを真剣に描くと、「動物を飼う」ことについての根本的な問題点に突きあたったりして、結構考えてしまう作品になることが多いのですが、本作もそんな雰囲気が漂った作品になっています。
 人のカタチをしていて、言葉で意思疎通できる猫耳少女の姿だからこそ、「ペットの猫は本当に幸せ?」と強く問いかけられているように感じてしまうんですね。

 B子ちゃんには幸せになって欲しいですね!

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 ちなみに本作の冒頭、B子の登場シーンは、「ケモミミ登場シーンの様式美」に沿って、猫耳⇒尻尾(の先っぽ)⇒全身像の順番で描かれています。



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