ボイス付美少女妖怪憑依RPG(アプリゲーム)『妖怪百姫たん!』をノベライズした『~帝都騒乱編~』が3月30日より発売中です!

妖怪百姫たん! ~帝都騒乱編~ (ファミ通文庫)


「すこしちがうせかい」
「猫又と出会った主人公」
「機械の軍勢・利器土(リキッド)」
 ・・・という、ゲームの基本設定をもとに、それをもう少し詳細にしたようなストーリーが語られます。

 舞台は「メイ治」時代の「日ホン」。
 機械の自動化に寄与する稀少鉱物「利器土」の発見により、未曽有の好景気に沸く日ホンですが、その一方で、利器土と相性の合わない、古来よりこの地に住んでいた「妖怪」たちが排除されつつある状況となっています。

 帝國大学の学生・松岡國彦は、利器土全盛の世の中では珍しく、民俗学・・・特に妖怪学を専門に研究している学生。

 彼が古文書に書かれた死者を甦らせる秘法「反魂召喚」を試していたところ、なぜか死者ではなく、「にゃあにゃあ!」と鳴く巨乳ミニスカ着物な猫又を呼び出してしまいます。

 この召喚行為によって、妖怪に排他的な皇国利器軍の統括である「元帥」に目をつけられてしまった國彦は、「あるじ、あるじ」と妙に懐いてくる猫又とともに逃避行を始めることになるのですが・・・。

※ ※ ※

 登場する妖怪はゲームにも登場する「猫又」「唐傘」「幽霊」「化け猫」「貧乏神」「一つ目小僧」「狐火」「ぬらりひょん」と、それにプラスして、小説版オリジナルキャラ(後にゲームにも追加)の「サトリ」が登場します。
 サトリは人の心を読む妖怪ですが、その特性を逆に使って、人が思ってもいないことを勝手にねつ造して「『今夜はこの勢いで全員と同衾だな』とあるじは思っているのですね。けだものですね」と言い出したりする、なかなか愉しいキャラになっています。

 天真爛漫な「猫又」だけでなくて、しっかり者の妹分「化け猫」という二人(二匹?)の猫耳キャラが登場するところが、最近のケモミミ妖怪物としては珍しいかも。
 ここ最近は、ケモミミ妖怪の組み合わせは「化け猫」「化け狐」のパターンが多いですからね~

 猫又も化け猫も語尾が猫っぽいですが、猫又が「~だにゃー」なのに対して、化け猫は「~だにゃん」と微妙に変えてあるところが、芸が細かい。



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