熱き映画マニアの高校生・大五郎と、なぜか天使の輪っかのある超絶美少女・桜を中心とした、独特のテンションの青春映研ラブコメ『EとT。~えいがとてんし。~』の2巻目が3月18日より発売中です!
EとT。~えいがとてんし。~ 2 (少年サンデーコミックス)
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 今回、桜の双子の姉「ゆな」が登場します。
 自身だけでなく周囲にも幸運を振りまく、まさに天使!な桜とは逆に、ものすごく無愛想で周囲の人間を恐がらせている、ゆな。
 天使の輪っかがある桜と対称的に、ゆなには悪魔のような山羊の角と、先っぽがスペード型になった尻尾が生えているように見えます。

 映研メンバーもゆなを恐れるのですが、大五郎だけは彼女を見て大笑いします。桜の輪っかも変なのに、姉のゆなにも角が生えていたのが可笑しいらしく。
 威圧しようとしていたところで、勢いを殺がれたゆなは、悪魔の姿から猫耳尻尾の生えた猫の姿に変化します。
 
 以降、悪魔っ娘・ゆなは自分を恐れない大五郎の前では猫の姿になって、彼のことを気にするような素振りを見せるようになりますが・・・。

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 映画ネタの多い本作。各話タイトルが古今東西の名画から取られているのですが、ゆなが初めて猫耳娘になってしまう2巻Scene. 6のタイトルは『キャットウーマン』になっています。
 ゆなが最初、恐い印象のキャラであるというという点からすると、タイトルは『キャットウーマン』より、古典ホラー映画の『キャット・ピープル』の方が良いのでは?とも思ったりするのですが、その後はカワイイ印象のキャラになるので、前者のほうが適切なのかな。

キャット・ピープル《IVC BEST SELECTION》 [DVD]
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2011-06-24


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 本作でとても印象的なのは、猫耳ゆなの尻尾の動き。
 下のコマは、あまりにも馴れ馴れしい大五郎をつい引っ掻いてしまって、戸惑っているゆなを描いたシーンですが、この時、彼女は尻尾を大きく振っています。
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『EとT。~えいがとてんし。~』2巻P62(猫砂一平/小学館)




 漫画における犬系キャラの尻尾振りは、だいたい「喜び」を表すのに対して、猫系キャラの尻尾振りには、コレという定まった解釈がありません。

 これは多分、リアル猫においても尻尾振りの意味が、猫の個性や場面によって変わる傾向がある点が一つと、猫が尻尾を振ることの意味についてあまり教育されることが無く、一般に広く通じるフォーマットが無いという理由があるのかもしれません。
(犬が尻尾を振ることの意味は、親や保育園・幼稚園の先生から誰もが教えてもらうかもしれないけど、猫の尻尾振りについては、リアル猫と接したことがない人には分からない)

 猫耳ゆなは「興奮」または「迷い」の時に尻尾を大きく振っている傾向が見られます。

 猫系キャラの尻尾振りについて、本作のような漫画からフォーマットができてくるのか、今後の展開に注目していきたいところですね。



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