妖怪ばかりが住む「もののけ荘」を舞台に、漫画家志望のフリーター妖狐と、彼女の周りを取り巻く働かない・勉強しない駄目人間・・・もとい、駄目人外たちのグダグダな日常を描く、新感覚癒し系ニート漫画・『もののけ荘のニートども』が本日1月10日より発売中です!

 妖狐の高野(21才)は、漫画家志望のフリーター。
 ・・・・・・しかしその実態は、ほとんど漫画を描かずにダラダラ過ごしているほぼニート。
 母親からは「早く九尾の狐になれ」と言われているようですが、漫画家になると言い訳して、中途半端な日々を過ごしています。

 彼女の住む「もののけ荘」の住人は、彼女に輪をかけて働かないニートばかり。

 引きこもりを見かねた家族から、無理矢理独り暮らしをさせられている、真正ニートの天使・萌(19才)。
 周期的にネガティブになる浪人生(けどあまり勉強しない)の座敷童子・真弓(20才)。
 ややコミュ障で不登校気味の女子高校生キョンシー・水色(17才)。
 サボり魔でヒモ疑惑のある、動く球体関節人形・文太郎(18才)。
 そして、「もののけ荘」唯一の人間で、パチスロで生活する自称「プロニート」の甘粕(21才)。
 
 互いに互いを駄目にする、ニートオーラの渦巻く「もののけ荘」から、妖狐・高野は脱出することができるのか!?

 ※ ※ ※

 なぜ住民が人外なのか、という説明はとりあえず横に置いて、ファンタジーな人外と、妙に現実味のあるニートなキャラクターのギャップが愉しい作品です。

 人外の集う下宿モノだと、ケモミミキャラは「管理人」ポジションになるパターンが多いのですが(以下の作品群参照のこと)、本作は珍しく純粋な下宿人ということになっています。

足洗邸の住人たち。 8巻 (GUM COMICS)
みなぎ 得一
ワニブックス
2012-08-01



 真弓が(一昔前のニートの代名詞だったネトゲ中毒じゃなく)ソシャゲの重課金で身を持ち崩していたり、水色がまとめサイトのアフィリエイト収入で生活していたりするところが、ニートネタ漫画としても時代の移り変わりを感じる部分があります。

 ※ ※ ※

 ちょっと気になったのが、高野の尻尾の数。
 本編ではだいたい4~5本で描かれており、巻頭カラーイラストで6本で描かれているので、たぶん6尾の狐だと思われるのですが・・・。(九尾でないということは作中の台詞から類推できる)
photo_389








『もののけ荘のニートども』1巻P4(U-temo/フレックス・コミックス)











 いわゆる九尾狐のような多数尻尾キャラは動きのある漫画ではデザインが難しいんじゃないか、という考察を過去にしたことがあります。

 特に本作のような日常漫画の場合は、九尾の狐だと画面が尻尾だらけになって煩雑になるのは間違いないので、6尾くらいがちょうどよい数なのかもしれませんね。



萌え ブログランキングへ