「冥府のケルベロス」と称する三位一体の尻尾付き犬っ娘たちと、感情の欠けている男子高校生・千明との、ドタバタでちょっと切ないラブコメディー!
 『今日のケルベロス』単行本3巻目が12月22日より発売中です!
 今回の表紙は、人見知りで大人しいミステリアスなボクっ娘「ロゼ」ですね。彼女だけは他のケルベロス娘が知らない秘密を知っているようで、今後の物語のキーになりそうな雰囲気です。

 3巻のスタートは前巻から引き続き、「リルリル」こと、北欧神話の幻獣フェンリルとの対決!
 その魔眼で無関係な学校の生徒を操って襲撃させ、ケルベロス達に不自由な戦いを強います。
 そんな状況でも、ケルベロス三人娘の好戦的な面を司る、第二ケルベロスのシロガネは、千明たちと共闘することを頑なに拒んで自分だけで戦おうとするため、余計に苦戦することになるわけですが・・・・・・。

 彼女が独りで戦おうとする理由とは?

 ※ ※ ※

 本作のフェンリルもケルベロス達と同じく尻尾付き女の子の姿をしています。
 擬人化されたフェンリルが登場する場合、元の神話にある『鎖で拘束しようとしたが簡単に引きちぎってしまった』というエピソードを反映して、拘束具のついたボンデージっぽい衣装になるパターンが多いのですが、本作のリルリルも手枷・鎖を付けた格好をしていますね。
 (擬人化フェンリルは最近ではモバイルゲームのキャラクターとして盛んに登場します)
 
photo_380




『今日のケルベロス』3巻P38(桜井亜都/スクウェアエニックス)








 ただ、本作のリルリルは瞳を見た相手を操る能力を持っているのが特徴的です。
 このあたりはたぶん元の神話にない能力ですが、北欧神話における魔物の元締めの一人、というところに由来するのかな?

 ちなみに、ちょっとアホっぽい性格をしているのは、『神様に騙されて、切れない紐グレイプニルに自分から縛られに行ってしまった』という元ネタを反映しているのかもしれませんね。



萌え ブログランキングへ