80年代のロリコン漫画雑誌の一角、『ハーフリータ』の1986年8月号より。
 多感な少女が人間関係に失望して猫になろうとする話、うつみや聡『そして私は猫になる』。
 1986年の約半年間にわたって連載されていました。

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『月刊ハーフリータ』1986年8月号P83(うつみや聡/松文館)
















 デキの良い双子の姉と比較されたり、人間関係の裏の部分を垣間見てうんざりしている少女は、人間じゃなくて猫に生まれてこればよかった、と物思いにふけります。

 そしてある時、少女は思い立って、手作りの猫耳を頭に付けて、猫になると書き残して家出をしてしまいます。捨て猫のフリをして段ボール箱にうずくまっていた少女は、とある不良(というより無気力で自堕落な)男子学生に拾われることになるのですが・・・。
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『月刊ハーフリータ』1986年8月号P89(うつみや聡/松文館)









 80年代で付け耳が出てくる漫画にしばしば見られるのが、付け耳を付けることに深刻な理由があるパターン。
 本作もその例にもれず、メランコリックになりすぎて危うい状況になっていた少女は、付け耳を付けて猫になりきることで、一応の精神の安定を取り戻す、という形になっています。

 獣耳キャラクターが一般的になってきてからは、付け耳を付けるのも「趣味」「ファッション」の一言で押しとおせるようになっていますが(『月詠』とか『ルリアーにゃ!!』とか)、80年代頃はまだそういう言い訳をするのが難しかったのかもしれませんね。






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