閻狐神・ダキニに乗っ取られてしまった幼馴染の体をとりもどすため、ダキニの従者となって戦う少年・伏巳の物語!
 バイオレンスでグロテスクな、狐耳伝奇バトル作品の単行本三巻目(最終巻)が5月27日より発売中です! 
忌火のダキニ 参 (電撃コミックスNEXT)
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 狐面の男・夜干を討ち果し、ようやく葉昏地区の怪異も収束するかと思われましたが・・・・・統率を無くした「あやかし」たちがあちこちで暴れまわるようになり、むしろ混沌の度合いが深まってくる状況に。
 どうも、この混沌とした状況を望んでいたのはダキニ自身であるらしく・・・?

 かつてはこの世の闇に常に潜んでいた人外の者たち。
 文明の灯に照らされて居場所をなくしてしまった彼らを呼び戻し、人間からの信仰を再び得られるようにすることが、閻狐神ダキニの真の目的だったのです。

 人として、葉昏地区の平穏を乱すあやかしを退治し続ける伏巳ととうめ(+ねむり寝子の睡と、新聞部員の韮川)。
 一方、人とあやかしが認識しあう「魂の狩場」を形成しようとするダキニ。
 
 各人の思惑が絡み合う中、果てしない戦いを終わらせるために伏巳・とうめがとった行動とは・・・・・・?


 クライマックスは、新聞部員の韮川が重要な役割を担うことになります。ダキニとも時代を越えた深い縁があることが明らかに。
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『忌火のダキニ 参』P8(sigama/アスキー・メディアワークス・KADOKAWA)








 読者からすると、彼女がここまで重要人物になるとは想定できなかったのですが、三巻に収録されている『DAKINI』(『忌火のダキニ』の原型になった新人賞入選作品)を読むと、ヒロイン・とうめの性格は、もともと韮川に近いものだったことが分かります。

 『忌火のダキニ』は本来一人だったヒロインの要素を分割して、「とうめ」と「韮川」という二人のヒロインを創りだしたわけで、韮川が重要人物になるのは必然の流れだった、といえそうですね。



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