残念ながら連載は終わってしまいましたが、崩壊しつつある絶望的な世界で「正義」を希求し続ける物語、『アイアンナイト』の単行本1巻目が4月4日より発売中!
アイアンナイト 1 (ジャンプコミックス)
アイアンナイト 1 (ジャンプコミックス)

 警察官の父を持つ小学生の鉄兵は、父のように正義を守る立派な警察官になるという夢を持って、穏やかな日常を送っていました。
 しかし、ある日突然、平和な日常は終わりを告げることになります。
 強大な力を宿しながら、理性を持たない「ゴブリン」と呼ばれる存在の出現。
 人間が変異した存在であるゴブリンによって、文明は一気に壊滅させられてしまいます。

 鉄兵も鉄の肉体に変異してしまいますが、彼は強力な意志・・・正義の心によって、人々を護るために戦う「アイアンナイト」となるのでした!

 本作では、なかなか人々に受け入れられず、くじけかける彼に寄り添う存在として、兎型ゴブリンのユキが登場します。頭の部分はケモミミですが、身体全体はややケモノに近いデザインで、連載当時もその界隈で話題になっていましたね。
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『アイアンナイト』1巻P84(屋宜知宏/集英社)

















 さて、「文明が崩壊し、人類の進化が始まる」というテーマは、クラークの『地球幼年期の終わり』といったSF小説等で繰り返し描かれる古典的テーマであり、漫画でも古くは『デビルマン』から、有名どころでは『ドラゴンヘッド』など、様々な作品がつくられてきました。

 実はケモミミ作品でも、このテーマで描かれている作品がいくつかあります。
 すぐに思いつくのは堤抄子氏の『STAR GAZER~星に願いを~』(1996年)でしょうか。

 この作品では人間が超種族に進化する中、動物も変化して人間型になるという設定が使われています。
 ペットの猫・ミケがネコミミ人間になって登場します。
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『STAR GAZER~星に願いを~』2巻P75(堤抄子/スクウェアエニックス)













 「崩壊と進化」のテーマは、ケモミミ作品を語る上でこれからも注目すべきかもしれませんね!



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