獣の耳を持った猫族(まおぞく)が存在する仮想の三国志世界を舞台に、関羽ら猫族義姉弟の活躍を描いた、大好評の乙女ゲー『十三支演義~偃月三国伝~』。
 紗与イチ氏によるコミカライズ版四巻が2月7日より発売中!
 この巻で完結となります。

 表紙は本来の姿(子供ではない)の劉備ですが、この巻では少ししか登場しないです。
十三支演義 ~偃月三国伝~(4)<完> (KCx ARIA)
十三支演義 ~偃月三国伝~(4)<完> (KCx ARIA)

 コミカライズ版は猫族の娘・関羽(主人公)と曹操のカップリングを主とした物語となっています。
 冷酷な策謀家で、猫族にも自分にも冷たい態度をとる曹操に、あまり良い感情を抱いていなかった関羽ですが、呂布との戦を前に眠れずにいる曹操の姿をみて、彼が実は強い孤独感を抱えていることに気づきます。

 紆余曲折の末、なぜか関羽が膝枕をして曹操を寝かしつけることになるわけですが、このことがきっかけで二人の心は急接近します。
 実は膝枕以上に、「関羽の猫耳を撫でる」ことが曹操にとって重要な意味を持っているのですが・・・
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『十三支演義~偃月三国伝~』4巻P34(紗与イチ/講談社)

















 物語は劉備を捕えていた呂布との戦いの後、猫族を騙して味方に付けた袁紹と、真に猫族・・・もとい関羽との未来を見据えている曹操の決戦、という流れで進んでいきます。

 展開そのものは三国志演義なのですが、史実の勢力に加えて、「猫族」という虐げられた種族の対立軸の持ち込むことで、本シリーズは世に氾濫する三国志改変モノの中でも、独特の位置を占めることに成功したといえるでしょう。



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