妖怪を任侠に見立てて展開される、瀬戸ミクモ氏の独特の妖怪漫画『あおにの空に竜は哭く』の単行本1巻が9月12日より発売中です!
 信楽組の御曹司・化け狸の市松は、稲荷組の化け狐・梅路とお見合いさせられることに反発し、見合いの席をすっぽかすのですが、実は梅路も見合いに乗り気でなく・・・・意外な形で二人は出会うことになります。仲が深まるのはまだまだこれからですかね?
あおにの空に竜は哭く 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス) 
あおにの空に竜は哭く 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)


 少し気になったコマはこちら。
 「狐の嫁入り」=「天気雨」ということについて、特に解説無く描写されるのですが、妖怪漫画の読者は常識として知っておくべき知識ということなのでしょうか。
 逆にいうと、「狐の嫁入り」を知らないと、このシーンの描写の巧さ、感動を得られないわけで・・・。
 近年、妖怪漫画がかなり多くなってきたことで、かつてのSF小説のように、常識として要求される知識が高くなりつつあるのかな?と考えたりします。 
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『あおにの空に竜は哭く』1巻P120(瀬戸ミクモ/小学館)