ケモミミ生活 ~獣耳作品情報ブログ~

獣耳のいる生活をはじめてみませんか?
獣耳キャラクターに関連する最新情報と懐かしい情報を織り交ぜて紹介していきます。

※世界で唯一(?)の獣耳評論サークル・S猫出版部のブログです。
※『総解説・猫耳史』『総解説・狐耳史』『総解説・兎耳史』等を頒布しています。
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2022年01月

豚妖怪になると牙が生える。『煩悩☆西遊記』4巻

世の平穏のため、西の果て・天竺にあるという経典を求めて、過酷な旅を続ける玄奘三蔵。
何が過酷かというと、自然の猛威や凶悪な妖怪との対峙・・・ではなく!
自らのエッチな煩悩を封じ込めること!!!

敵の妖怪は色仕掛けで責めてくるし、お供の妖怪三人も平気で裸になったり密着してきたりするし、これまで相当に煩悩の動きを我慢してきた玄奘ですが、ついに、とうとう、どうしようもないまま、限界に達してしまいます・・・!

どんな大妖怪や仏よりも、世界で一番玄奘がヤヴァイ!西遊記を描く『煩悩☆西遊記』。
単行本4巻目が1月19日より発売中です!

玄奘三蔵は、なぜかあられもない姿をしている三人の妖怪娘と旅をしています。

短気で乱暴者だけれど、仲間への想いは誰よりも強い孫悟空。
そしてミニスカートで平気でアクロバット武術をしちゃう!
自らの欲望が強いことを自覚し、常に自戒しようとしている猪八戒。
ムチムチ艶っぽいおねえさん!
根本的に感情を無くしていて、盲目的に玄奘に従う沙悟浄。
常にお尻を見せてるけど全然気にしない!

いろいろあってついに煩悩が爆発した玄奘は、煩悩のままにエロく暴走する・・・くらいだったらまだよかったのに、なぜか謎の超次元存在に変貌して、世界をめちゃくちゃにし始めます!!

果たして、弟子の妖怪娘たちは玄奘を止められるのか!?

 ※ ※ ※

前半は暴走する玄奘の破滅的ギャグストーリー、中盤から後半にかけては玄奘と妖怪三人娘の過去の物語が描かれます。

相変わらず弟子の妖怪三人娘の話はかなりシリアスで考えさせられる物語になっているのですが、こんな重い過去を背負った弟子たちを救うことができるのなら、確かに玄奘は「凄い男」だと評価したくなります。

弟子の重い話は、師匠である玄奘の「人間らしい弱さ」と「高潔さ」をガチで描くための仕掛けにもなっていて、なかなか凄い作品だなあと思わされます。

※ ※ ※

今回も注目は黒ブタ妖怪の猪八戒。
元は人間の道士だった彼女ですが、ある罪を負って豚妖怪に堕とされてしまいました。
彼女、妖怪になった後は豚だけど牙が生えているんですよね。
photo_2014

















『煩悩☆西遊記』4巻P130(クリスタルな洋介/小学館)

人間時代には生えていないので、かなり意図的なキャラデザであることが分かります。
photo_2016











『煩悩☆西遊記』4巻P116(クリスタルな洋介/小学館)


そもそも豚の元である猪には牙があるので、豚妖怪に牙が生えていてもおかしくないのですが、肉食獣ではない獣人に牙が生えているのはやはり「超常的な存在である」雰囲気を増しますね。

似たような表現「草食動物の兎だけど牙が描かれる」(例1) (例2) (例3) と合わせて注目しておきたいところ。


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最強のネコミミから産まれし者!!!!『紅殻のパンドラ』22巻

サイボーグ技術、知性を持つアンドロイド、現実同等のバーチャルリアリティといった夢の技術が花開く一方で、戦争・災害・飢餓・貧困といった人類文明の危機が深刻化している近未来。

そんなもろもろの問題の一切を「不要な人間を排除する」ことで解消すべく、ついに動き出した秘密結社ポセイドン!
秘匿のベールを脱ぎ棄てたその圧倒的戦力の前に、次々と撃破されるセナンクル島の人々。

電脳空間でも激戦が繰り広げられ、とうとうネネとクラリオンは大切な姉妹・フォボスを失ってしまいます。

そして、戦いは新たな局面へ・・・!

「彼女が彼女に出会う物語」『紅殻のパンドラ』の最新22巻が1月8日より発売中です!
物理空間ではもはやポセイドン幹部ラブリュスの戦闘兵器の勢いを止められなくなりつつある中、電脳空間側ではコンピュータウィルス「バイド」と、ネネ&クラリオンの最終決戦が繰り広げられていました。

人類科学の粋を極めた、ポセイドン海上移動要塞ケートスの超同期処理能力を利用する「バイド」に、もはや対抗不可能かと思われましたが・・・!

紅パン史上最大の決戦がいまここに・・・!!

※ ※ ※

ネネちゃんマジ聖女。
というか、育ちの良さが色々な意味でポジティブに働いているタイプなんだろうなあと考えたり。

クラリオンが正体を明かした後の反応は、相手の立場の違いで態度を変えない、というネネの性格に加えて、もしかすると「世界をありのままにとらえる」能力が高いおかげなのかもと思う。

人間、自分の目に見える世界に主観を加えがちで、それに気づかないことも多いのですが、ネネは自分の見ているものが、フィルターを通して見ていることに「気づいて」いる。
だから自分の見ているものが主観で思っていたものと違っても、「そういうことはよくある」から、そこまで動揺しないのかなあと。

全身義体者になる過程で身につけた価値観なのか、それとも、そういう気質があったから上手く全身義体者になれたのか・・・。

※ ※ ※

最強の「ロボット」とか「AI」とか「アンドロイド」とかじゃなく、わざわざ「ネコミミ」って言うところが、この作品本当にネコミミ漫画なのだな~と思う。

※ ※ ※

ネネリオンは、ネネっぽい部分とクラリオンっぽい部分があるのですが、「ネネでもクラリオンでもない部分」があるのが面白い。

ひとつは喋り方がそれですが、ネコミミスト的に注目は「わざとネコっぽい仕草で挑発するところ」。
photo_2012
































『紅殻のパンドラ』22巻P119(春夏秋冬鈴・六道神士・士郎正宗/角川書店)


クラリオンは「ネコっぽい部分を意識的に見せないようにしているネコミミ」なので、こういった行動をしないはずなんですよね。

「なんか違った存在になっちゃってる」感を、こういう形で表現している点は、ケモミミ作品としてポイント高いところ!

イヌ科の子が舐めてくれるのは可愛いよね!『ヘテロゲニア リンギスティコ~異種族言語学入門~』4巻

ハカバ青年は「魔界」の言語とコミュニケーションを研究するフィールドワーク学者。
魔界の秘境「ウタツ」にたどり着き、じっくりと異種族の観察を始めた彼は、なぜか徐々に異種族から避けられるようになってきて、これまでとは違う「コミュニケーション」の危機を感じることになりますが・・・!

ファンタジー世界の異種族間コミュニケーションについて、学術的な面から本格的に描いた漫画『ヘテロゲニア リンギスティコ~異種族言語学入門~』の4巻目が好評発売中です!

魔界の冬季の避寒地域、火山地帯の真っただ中にある「ウタツ」に到着した若き言語学者の卵・ハカバ青年。
どうにか冬の住居・・・というより「巣」に近い住処を確保することに成功したハカバですが、今度は「コミュニケーション」の面で、ウタツの住民たちから避けられる・・・というか、イマイチ交流できなくて「ぼっち」状態になり始めます。

当初、この地域の住民とはあまり話が通じていなかったワーウルフの子供・ススキは、いつの間にか現地の子供たちと一緒に遊ぶようになっており、必ずしも言葉が通じないことが問題ではない模様。

悩むハカバは、フィールドワーク学者としての自分の態度に問題がなかったか、内省を始めますが・・・。

※ ※ ※

物語が「次の段階」に入り始めたと感じる4巻です。
今回は魔界の問題というよりも、そもそも人間同士にすらある根本的なコミュニケーションの問題に焦点が当てられていて、面白いなあと思ったり。

世界観は全然違うのですが、『乙嫁語り』のヘンリー・スミスが遭遇していた問題と似ている部分があります。相手の文化を理解しようと熱心すぎる、真面目な人にありがちなコミュニケーションの罠というか・・・。
乙嫁語り 11巻 (HARTA COMIX)
森 薫
KADOKAWA
2018-12-15


あと、魔界の住人の文化・価値観の核心に近づくような話がだいぶ増えてきました。
この作品の「魔界」は「地球側の人間が一度大量に侵入して出ていった後の世界」という、特徴的な一面を有しているため、それゆえの闇の部分が少しずつ垣間見えてきています。

※ ※ ※

今回注目した描写。
ススキが落ち込んだハカバを元気づけようと舐めてくれる。
photo_2010




















『ヘテロゲニア リンギスティコ~異種族言語学入門~』4巻P153(瀬野反人/株式会社KADOKAWA)


ケモミミの子が相手を舐めるのは犬猫感があり動物っぽくてとてもとても可愛いのですが、ススキからするとかなり真剣にハカバを慰めようとしているんですよね。

ケモミミ作品ではケモミミっ子の甘えだったり、ちょっとエッチっぽい雰囲気を作るために「舐める」場面が出てくることがありますが、本作はコミュニケーションをテーマにしている作品なので、わりとシリアスというか、しんみりした雰囲気を感じる場面になっています。



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ケモミミっ子にかじられる生活も良いのでは?『闇の竜王、スローライフをする。』(コミカライズ版)1巻

平和になった世界で、闇と混沌を司る竜王が望むものは・・・スローライフ???

恐るべき竜王が、たまたま「ご近所さん」になったケモミミ娘たちと畑を耕す!!?
『闇の竜王、スローライフをする。』のコミカライズ版1巻が1月7日より発売中です!

「人」と「魔」の和解が成り立ち、一応の平和が訪れた世界。
「魔」の陣営でも特に強大な力を持っていた「六大竜王」は、自らの存在が再び世に混乱をもたらすことを恐れて、それぞれ永い眠りについたり、竜としての形を捨てて隠居したりすることを選びました。

しか、六大竜王の中でも最も恐るべき存在「闇の竜王」は、なぜかそのままの姿で「畑を耕すぞ!」と言い始め、世の中に(変な方向で)新たな混乱をもたらすことになります。

二人の獣人姉妹がひっそりと営んでいる農園の側にいきなり引っ越してきた闇の竜王は、姉妹を可哀そうなくらい怖がらせることになりますが・・・!
果たして竜王のスローライフの行方はいかに!?

※ ※ ※

おおむね書籍版原作の12話までの序盤部分が漫画化されています。
話の大筋はだいたい原作通りなのですが、話の流れや演出がだいぶ変わっているので、原作読了済みの人でも新鮮な気持ちで読めるかと。
妹ムートのやんちゃ度合いもパワーアップしている感じ。



本作、他のケモミミの登場するファンタジーと比較した時に特徴的な点があります。
それは「魔物側からケモミミヒロインに差別的な目を向けられる場面が多い」点。
魔物の血を引くケモミミ獣人が人間に差別される、という作品はわりとありますが、魔物側からこれだけ厳しい目を向けられるヒロインも珍しい。

実際に描かれる場面としては魔物側からのみですが、ヴァイスの口からは普通の人間からも差別されているらしいことが語られるので、「人と魔の混血」であるヴァイスとムートの厳しい立場がうかがい知れます。

そんな彼女らの境遇を、やたら尊大な闇の竜王が一刀両断していくところに爽快感のある作品です。

※ ※ ※

今回注目した描写。
姉が闇の竜王に襲われていると勘違いした妹のムートが、竜王を殴るだけでなくかじる!!
photo_2008











『闇の竜王、スローライフをする。』コミカライズ版1巻P32(なたがら/稲荷竜/ねづみどし/株式会社三交社)


ケモミミっ子だと「かじる」という攻撃手段もありかなあと思います。
私もかじられてみたい。
ケモミミ独特の攻撃方法「尻尾攻撃」よりは有効性も高そうな気がしますし。

ただ、直立歩行していて両手が自由に使えるケモミミ獣人だと、かじるよりも、リーチの長い両手の爪で攻撃する方が実戦では役立ちそうな感じ。

咲が猫耳アバターを一生懸命メイキングしていたと考えるとほっこりする。『咲とファイナルファンタジーXIV』

スクウェア・エニックス公式マンガアプリ『マンガUP!』にて連載中の、麻雀漫画『咲-Saki-』とMMO-RPG『ファイナルファンタジー14』の驚異のコラボ作品!
『咲とファイナルファンタジーXIV』の単行本1巻目が好評発売中です!

部長に「ちょっと面白い麻雀ゲームがある」と言われて、『ファイナルファンタジーXIV』を始めることになった清澄高校麻雀部1年の咲、和、優希の三人。
実際のところ麻雀要素はそっちのけで、美しい光景の広がるFF14の世界にどっぷり浸ることになった三人の運命は・・・!?

※ ※ ※

麻雀要素は本当にちょこっとだけなのですが、FF14と咲の要素はたっぷりある、ほのぼのゲーム漫画です。咲の登場人物がFF14やったら、確かにこうなりそうだなーというのがしっかり描かれていて面白い。

主人公の咲は猫耳ミコッテでヒーラー役(幻術士)という、ゲーム漫画の主役としては押しが弱すぎの珍しい役柄なのですが、“咲”だと考えると、とてもとてもマッチしているなあと感じたり。

作中の台詞から、このミコッテの姿は咲自身がかなりこだわってキャラメイクしたもののようなので、そのあたりもほっこりしてしまいます。
photo_2006













『咲とファイナルファンタジーXIV 』P50(木吉紗/小林立/株式会社スクウェア・エニックス)


咲も「警戒心の強い猫」イメージのあるキャラクターですが、『咲-Saki-』における猫キャラクターといえば「池田華菜」。彼女がこの作品に登場したらどういう姿で描かれるのか気になりますね。
ちなみにウサミミイメージの「衣」は直接は登場していませんが、咲たち清澄高校麻雀部1年生のメンバーは「ララフェル」として連想しているようでした。
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