神様や死者が訪れる不思議な温泉宿『此花亭』。
仕事の意義が見いだせなくなって此花亭を飛び出した狐っ娘の仲居・皐と、彼女についてきたもう一人の狐娘・柚でしたが・・・。
たどり着いた洋風ホテルで、なぜか従業員として働くことになってしまって・・・?
新展開のメイド編?に突入した『このはな綺譚』の単行本13巻目が12月24日より発売中です!
此花亭の姉妹店といわれる「秋津洲ホテル」にたどり着いた皐と柚。
もともと仲居の仕事に意義が見いだせなくなって此花亭を飛び出したはずの皐ですが、結局この秋津洲ホテルでも宿泊客をもてなす仕事を始めることになります。
持ち前の能力でそつなく仕事をこなしていく皐ですが、秋津洲ホテルの狐・レイシからかつてない鋭い言葉を投げかけられ、今まで以上に考え込んでしまうことになりますが――
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猫耳メイドも良いけど、狐耳メイドも良いよね!!
狐耳メイドといえば『きつねさんに化かされたい!』のこくりさんがすぐ思い浮かんでしまうのですが・・・。
こくりさん以外にも、『魔壊神トリリオン』の「きつねメイド長」や、
先日紹介した『猫耳メイドと少年王子』で狐のトパーズといった狐メイドさんもいるので、『このはな綺譚』で狐耳メイドに目覚めた人はぜひこれらの作品にも触れてみてください!
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此花亭のいつもの仲居メンバーと違うから話がどうなるかな~と思っていたのですが、柚&皐+サラ&レイシの四人の組み合わせでも、かなり盛り上がりますね!
サラとレイシは今までの此花亭の面々とだいぶ性格が違うので、それゆえに柚&皐の新たな一面も見られる感じです。
特にレイシと皐は一見の雰囲気(クールな感じ)が似ているのですが、考え方の根っこが全然違うタイプなんだなあと、キャラクター造形の深さに感嘆してしまったり。
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今回注目した描写。
サラが狐耳に受話器を当てて電話している。
『このはな綺譚』13巻P77(天乃咲哉/幻冬舎コミックス)
電話をするケモミミキャラの例はこれまでもいくつか挙げています。
●「しっかり獣耳の高さに合わせた受話器」が使われているパターン( 例1 )
●スマホならではの使用法「そもそも受話器を耳に近づけない」パターン( 例2 )
と、いろいろパターンがありますが、本作は「人間用のままでもケモミミキャラの通話に不便がない」という新しい例ですね。
本作で描かれている明治時代型の電話。もしかするとケモ耳種族のいる世界だと、この形が20世紀・21世紀になっても主流になるのかもしれませんね~