ケモミミ生活 ~獣耳作品情報ブログ~

獣耳のいる生活をはじめてみませんか?
獣耳キャラクターに関連する最新情報と懐かしい情報を織り交ぜて紹介していきます。

※世界で唯一(?)の獣耳評論サークル・S猫出版部のブログです。
※『総解説・猫耳史』『総解説・狐耳史』『総解説・兎耳史』等を頒布しています。
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2021年12月

和服の狐っ娘も良いけどメイド狐も良いよね!『このはな綺譚』13巻

神様や死者が訪れる不思議な温泉宿『此花亭』。
仕事の意義が見いだせなくなって此花亭を飛び出した狐っ娘の仲居・皐と、彼女についてきたもう一人の狐娘・柚でしたが・・・。
たどり着いた洋風ホテルで、なぜか従業員として働くことになってしまって・・・?

新展開のメイド編?に突入した『このはな綺譚』の単行本13巻目が12月24日より発売中です!
此花亭の姉妹店といわれる「秋津洲ホテル」にたどり着いた皐と柚。

もともと仲居の仕事に意義が見いだせなくなって此花亭を飛び出したはずの皐ですが、結局この秋津洲ホテルでも宿泊客をもてなす仕事を始めることになります。

持ち前の能力でそつなく仕事をこなしていく皐ですが、秋津洲ホテルの狐・レイシからかつてない鋭い言葉を投げかけられ、今まで以上に考え込んでしまうことになりますが――

 ※ ※ ※

猫耳メイドも良いけど、狐耳メイドも良いよね!!
狐耳メイドといえば『きつねさんに化かされたい!』のこくりさんがすぐ思い浮かんでしまうのですが・・・。

こくりさん以外にも、『魔壊神トリリオン』の「きつねメイド長」や、
先日紹介した『猫耳メイドと少年王子』で狐のトパーズといった狐メイドさんもいるので、『このはな綺譚』で狐耳メイドに目覚めた人はぜひこれらの作品にも触れてみてください!

 ※ ※ ※

此花亭のいつもの仲居メンバーと違うから話がどうなるかな~と思っていたのですが、柚&皐+サラ&レイシの四人の組み合わせでも、かなり盛り上がりますね!
サラとレイシは今までの此花亭の面々とだいぶ性格が違うので、それゆえに柚&皐の新たな一面も見られる感じです。

特にレイシと皐は一見の雰囲気(クールな感じ)が似ているのですが、考え方の根っこが全然違うタイプなんだなあと、キャラクター造形の深さに感嘆してしまったり。

 ※ ※ ※

今回注目した描写。
サラが狐耳に受話器を当てて電話している。
photo_2001









『このはな綺譚』13巻P77(天乃咲哉/幻冬舎コミックス)

電話をするケモミミキャラの例はこれまでもいくつか挙げています。

●「しっかり獣耳の高さに合わせた受話器」が使われているパターン( 例1
●スマホならではの使用法「そもそも受話器を耳に近づけない」パターン( 例2
●こちらの世界と全く異なる構造の受話器を使っているパターン( 例3 例4
と、いろいろパターンがありますが、本作は「人間用のままでもケモミミキャラの通話に不便がない」という新しい例ですね。

本作で描かれている明治時代型の電話。もしかするとケモ耳種族のいる世界だと、この形が20世紀・21世紀になっても主流になるのかもしれませんね~

けもっ娘のラブがあふれる『うそつきキツネの恋噺』2巻

けもっ娘とぽよんぽよんな娘に定評のあるめぷちん☆先生の狐っ娘ラブストーリー『うそつきキツネの恋噺』。
単行本2巻目が12月20日より発売中です!
最愛の幼馴染・さくらを失い、廃人同然だった信太郎を救うために、さくらに化けて一緒に暮らすことにした狐娘もみじ。

当初は命すら危ぶまれた信太郎も、甦ったさくら(=もみじ)と一緒に暮らしたことでだいぶ持ち直すことができました。

二人の生活を営んでいくために漫画アシスタントの仕事を再開したりと、徐々に前向きになっていく信太郎。
ついには長年の懸案になっていた新作漫画の完成・・・漫画家としての第一歩を踏み出すことにも成功しました。
もみじも自分のことのように喜びます。

全てが好転したかのように見える信太郎との日々。
このまま順調に、もみじと信太朗の生活は続くように思われますが、果たして・・・?

※ ※ ※

全体としてはえちえちハートフルなラブストーリーなのですが、時折ふと、寂しさや切なさを感じる独特の雰囲気があります。
黄昏時のような表紙絵は、この作品の雰囲気を絶妙に表現しているかと。
美しいのだけれど、それはもう終わってしまうモノの輝きというか・・・。

すべては「もう元には戻らない(さくらは永遠に失われてしまった)」のに、作中人物――特に信太郎の中では「元に戻った」かのような生活が続いている事が原因なんですよね。

タイトルの「うそ」が物語の中で明らかになるのか、それとも隠されたままになるのか、今後も注目なのです。

※ ※ ※

狐娘もみじはとてもとても良い娘なのですが、ちょっと頑張りすぎな部分があって、心配になることもあります。

2巻では人並みに嫉妬心もある面も描かれましたし、本物のさくらと違って「信太郎に漫画に対するアドバイス」ができない点(狐だから当然だけど)が弱みであることもはっきりしてきました。
それなのに、その弱い部分を覆して信太郎のためになろうとしている部分があって、そこが心配なのです。

『けもっ娘ど~ぶつえん!』でもそうだったけど、めぷちん☆先生の描くけもっ娘は他人のために頑張りすぎになる傾向があるんですよね。動物の犬猫の見せる素直な信頼の態度が、そういう頑張りすぎな性格に反映されているのかもしれません。
※ ※ ※

今回注目した描写。
マッサージされる狐娘を上から見る。
photo_1746
































『うそつきキツネの恋噺』2巻P116(めぷちん☆/秋田書店)


ケモミミ娘をこの構図で描くのは非常に珍しいです。ほかにこの構図で描かれた漫画の例が、すぐに思い浮かばないくらい。
もみじは耳がかなり大きいので、シルエット的には日本のアカギツネ系よりはフェネックに近い感じがあります。

マッサージもいいけど、両耳の間に手を置いて撫で撫でしたい・・・。


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猫耳+メイド+暗殺者=最強!?『猫耳メイドと少年王子 暗殺ターゲットの王子様に恋をしました』1巻

腫物扱いになっている王子様を甲斐甲斐しくお世話する、可愛い猫耳メイドさん。
でも、その正体は・・・!?

猫耳メイドが王子様の命を狙う!!『猫耳メイドと少年王子』、初単行本が12月17日より発売中です!

フランは可愛い猫耳メイド・・・ではなく猫耳暗殺者です。
悪辣な陰謀を企んでいるというアールエレン国の王子を、人知れず暗殺するという任務を負って、王子付きのメイドとして潜入したのでした。

これまで世を乱す悪人を、組織の命を受けて闇夜に葬ってきたベテラン暗殺者のフラン。
今回も世話をするフリをしながら、ひっそりと毒殺してしまおうと画策していましたが・・・。

しかし、その暗殺対象――ジル王子が、フランが幼いころから憧れていた物語の王子様に見えてしまったことから、すべての計画が狂ってしまいました。

フランは王子を暗殺するどころか、彼に同情を寄せるようにすらなってしまい、任務と愛情のはざまで苦悩することになりますが・・・!

※ ※ ※

家事よりもバットルする方が得意な猫耳メイドさんの話。
『怪物メイドの華麗なるお仕事』の猫又スミレと似ている部分がありますが、フランはなかなか迂闊な部分があって、前半~中盤までの雰囲気はかなりギャグ寄りになっています。
先輩メイド・トパーズと、絶妙に丁寧な言葉で延々と口喧嘩する第3話はとても好き。

後半は王子の立場に絡む話もありシリアスな雰囲気に。
なぜ王子がごく少人数と離れで暮らしているのか、そしてなぜ前任のメイドがいなくなってしまったのか、謎が謎を呼ぶ展開になっていて先が気になります!

※ ※ ※

この作品、特徴的なのが人間ベースのケモミミっ娘なのがフランだけで、他の獣人はみんなケモノ寄りなんですよね。執事のアズライトがケモノで、先輩メイドのトパーズもケモノ。
フランは人間と獣人のハーフなのでケモミミの姿らしい。
photo_1744




























『猫耳メイドと少年王子』1巻P63(さゆこ/KADOKAWA)


1990年代~2010年代のファンタジー作品でケモミミとケモノの獣人の両方が出てくる場合、ケモミミ獣人の方がより多人数で登場することが多かったのですが、近年はケモノ獣人が多数派になるパターンが多くなってきました。

ケモノ人気が伸びていることの反映なんですかね~
(あとがきを読んだ印象では、作者はケモノ要素をより推したいみたいですね)

狐だらけの運動会!(狸もいるよ!!)『世話やきキツネの仙狐さん』10巻

疲れた男のもとにやってくる、モフモフとツヤツヤの暴力!
在宅ワーク中心の世の中でも、会社員の新たな心労の種は尽きません・・・それを解消するべく、仙狐さんが全力で癒します!

新展開の狐耳漫画『世話やきキツネの仙狐さん』、記念すべき単行本10巻目が12月10日より発売中です!

ホワイト企業に転職し、現在は在宅ワークが中心の中野。
それゆえに運動不足がわりと深刻なレベルになってきたため、隣の高円寺さんも誘ってジョギングを始めることにします。

なんだかんだで、良い友達関係を保っている高円寺さん。
そんな彼女が中野の上司の四ツ谷さんを(なぜか)連れてきてしまったところから、少し流れが変わってきます。

高円寺さんとはただの友達だったのに対し、四ツ谷さんはどうもその一線を超えそうになる雰囲気があって・・・?

※ ※ ※

今回も中野の新生活に関わる話・・・特に新しい職場の上司である四ツ谷さんとの話がメインになります。
基本的にはほのぼのな話なのですが、ちょっとだけ、仙狐さんが四ツ谷さんに嫉妬しているような雰囲気が出ているのが、今までと違っています。

中野はどことなく四ツ谷さんに惹かれる部分を見せている一方、四ツ谷さんは中野よりもむしろモフモフ尻尾を持つ仙狐さんに執心しているという、なかなか複雑な関係を見せます。

前巻で物語的に終盤かな~と感じていましたが、なんだかまだまだ一波乱ありそうな雰囲気になってきました・・・!

※ ※ ※

吊るされシロちゃんがえっちすぎるのは私も同意する。
後ろから見た時が特に・・・。

※ ※ ※

今回注目した描写。
仙狐さんたちがジャージ姿になる。
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『世話やきキツネの仙狐さん』10巻P6(リムコロ/角川書店)


ケモミミに限った話題ではないのですが、「ジャージ姿の女の子を愛でる」という趣向は何時からメジャーになったのかなと気になっています。

私が思いつくところでは『けものフレンズ3』はアニマルガール全員にジャージ姿の着せ替えがデフォルトで用意されてますし、そもそもの初代ネクソン版(2015~16年)もブルマだけじゃなくジャージの着せ替えが存在していたので、それ以前からある趣向なのは間違いなさそうですが・・・。

2006年のアニメ版『涼宮ハルヒの憂鬱』でジャージ姿のヒロインズが時々描かれていたので、そのあたりが転換点なのかなあと考えたり。
個人的な印象では、1990年代くらいまでは「全然セクシーじゃない格好」の代表格としてギャグ的に登場人物にジャージを着せる、というネタがあったと思うので、それがどうやって「ジャージ姿の狐たち」にまで辿り着いたのか、その経緯が気になります。

人虎もそろそろメジャーになるかも?『妖こそ怪異戸籍課へ』1巻

戸籍が無いことで、行政サービスが受けられずに困っている妖怪たちを助ける!
妖怪の戸籍取得サービスの奮闘を描く『妖こそ怪異戸籍課へ』の初単行本が11月26日より発売中です!

山本睦子は「怪異戸籍課」という変わった部署で働いている女性。
戸籍を持たない無戸籍者の支援のうち、「異能の存在」とされる人々・・・いわゆる「妖怪」を専門に戸籍取得支援をするのが、彼女のお仕事です。

強い力を持っているがゆえに周囲から警戒されたり誤解されたりしやすい妖怪たち。
そんな妖怪をサポートすることに熱心な睦子ですが、彼女のもとには日々、様々な問題が持ち込まれてきます。

今日も怪異戸籍課のドアを、新たな妖怪がノックするのでした・・・・!

 ※ ※ ※

さりげなく現代日本の問題点を衝いている妖怪漫画、というカテゴリーとして見ると、妖怪村おこし漫画『【急募】村長さん』『ようこそ幻界集落へ!』似たところのある作品です。
ただ、村おこし漫画のような田舎の生活ではなく、都会の生活が描かれる点がかなり大きな違いですね。
また、戸籍制度そのものに付きまとう「年齢ネタ」も多めになっています。だいたいほのぼの、時々シリアス、といった作品です。


登場する妖怪としてはフランケンシュタインの怪物、ぬらりひょんといった定番の妖怪の他、
「つらら女」の氷雨氷柱といったちょっとマイナーな雪女の眷属が登場していたり、
マレー半島版ろくろ首「ペナンガラン」のナイワといった妖怪漫画ではほぼ見ないタイプの妖怪が出てくるのも特徴です。

もう一人、少し珍しい妖怪が「人虎」の半井帝華(なからいていか)。
人虎は中国を舞台にした妖怪漫画や、『セントールの悩み』に登場することがありますが、日本を舞台にした作品では登場は少なめです。でも、徐々に広まってきているのを感じます。

photo_1930





























『妖こそ怪異戸籍課へ』1巻P33(柴朗/笠間裕之/芳文社)


帝華は見た目や態度がどことなく不良感がありますが、むしろそうやって誤解されることに心を痛めている、真面目な娘だったりします。
魚料理を前にして正体を現したり、虎というより猫っぽい部分があってカワイイです。



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