ケモミミ生活 ~獣耳作品情報ブログ~

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2021年08月

何の変哲もないねこの日常漫画だけど、ねこの存在に謎は深まる・・・。『ねことちよ』2巻

OLのちよは「ねこ」と一緒に暮らしています。
何も特別なことがあるわけじゃないけれど、ねことの暮らしはとっても素敵なのです!

何気ない日常こそが尊いことを実感させられる漫画『ねことちよ』の2巻目が8月11日より発売中です!

毎日仕事に通勤に、忙しいちよの最大の癒しは、家で待っていてくれている「ねこ」。
ねこはとてもいい子なのですが、人見知りが激しいため、あまり外に出たがりません。

でも、最近はお隣さんの兼業学生・赤金ふみさんと仲良くなったり、高尾山に行ってみたりと、少しずつ行動の幅を広げています。

ちよとねこは、周囲の人たちの助けを借りながら、ごくごく普通の、穏やかな日常を過ごしているのでした。

※ ※ ※

実質、子育てエッセイ漫画のように見えるのですが、ねこが大人しく人見知りなタイプである点で、やんちゃな子供に振り回されるタイプの作品とは少し違った雰囲気になっています。

あと、「ねこ」が何者なのか謎、という点は相変わらず・・・。
1巻の記事で「ちよが預かっている人間の子で、猫っぽい服装をしているだけ」と考えたりしたのですが、今回第14話でちよが「買ってきたねこの服にしっぽ穴つけなきゃ」と発言していることから、ねこには本当に猫耳尻尾があるということが明らかになりました。

でも、立ち位置としては人間の子供と同じように扱われていますし・・・。
第13話に出てくる「ねこの母親らしき女性の写真」もかなり不思議なもので、ねこの日常は普通なのですが、ねこの存在は明らかに普通ではなく、やはり普通の子育て漫画とは一味違った作品になっています。

※ ※ ※
今回気になった描写。
ねこは雷が苦手。
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『ねことちよ』2巻P35(せらみっく/芳文社)


2010~20年代の猫娘に見られるようになった特徴二つ「蛇を怖がる」「雷を怖がる」のうちの後者が、本作のねこにも見られます。

雷を怖がる猫娘の例としては、『異世界駅舎の喫茶店』の猫嫁ニャーチ、『ねこむすめ道草日記』の黒菜が挙げられます。

こういう所を見ると、やっぱりねこは人間ではなく「猫」なのかなと思うのですが・・・。

ひたむき専属召喚獣オックリ。『不徳のギルド』8巻

モンスター討伐を仕事とする「狩人」としての生活に嫌気がさした青年キクル。
引退を決心した彼は、獣人武道家ヒタム・キャンをはじめとする新人たちに仕事を引き継ごうとするのですが、新人たちはまだまだ一人前にはほど遠い状況で、全く引退できそうにありません。

そんなキクルに光明をもたらしてくれたのが、赤魔術師ノマと、獣人の屍術師オックリ。
それなりの実績を持つ二人が協力してくれるようになって、ようやく自分の負担も減るかと思った矢先。
新たに、やたら迷惑なメンバーが加入してくるのでした・・・!

狩猟ファンタジー風エロコメディ『不徳のギルド』の8巻目が8月11日より発売中です!

わざわざ温泉旅館に慰安旅行にいったのに、結局新人+αの女性たちに悩まされて精神的に疲弊してしまったキクル。

そして休暇から戻ってきてみると、拠点としてたメブキの街では、「コインちゃん」と呼ばれてやたらとちやほやされている女盗賊が目立つようになっていたのでした。

取り巻きの男どもに討伐実績やアイテムを貢がせることで成り上がってきた彼女は、次の狙いをキクルに定め、アプローチを仕掛けてきますが・・・!

※ ※ ※

8巻は再びキクルと新人たちの狩りの日々が描かれます。
新キャラとして女盗賊コイン・ロリンパスが登場。

他の作品だと十分えっちなヒロイン役が担えそうな彼女ですが、本作ではひたむきやハナバタ(巨乳むっちり枠)に完全に押されてしまっていて、「微妙な女」扱いにされてしまっているのが面白いかわいそう。

温泉宿の女将テースさんとのやりとりを見る限り、キクルは(スタイル的には)とにかく大きい方が好きなタイプみたいですしね。

毒舌腐れ縁ヒロインとしても、トキシッコにやや負けている感があり、いい所無しのコインがこれからどう活躍(?)するのか楽しみなところ。

ちなみに、コインが登場して一つ良かったことが、「獣人」としか説明されていなかったひたむきとオックリの動物種が、彼女のおかげで分かるようになったこと。
彼女はひたむきを「ワンコ」、オックリを「狐女」と呼びます。

※ ※ ※

今回注目した描写。
オックリとひたむきにはどちらにも牙が描かれます。
この作品では、こういう八重歯(牙)が描かれるのは獣人キャラだけであり、他の人間種のキャラと厳密に区別されていることが分かります。
(他のヒロインたちは前歯は描かれるけれど、八重歯っぽいものは描かれない)
photo_1889


















『不徳のギルド』8巻P73(河添太一/スクウェア・エニックス)


ぽわぽわして攻撃的な印象の無いひたむきにも、牙が目立って描かれる所が良い感じ。
『このはな綺譚』の記事でも書いたことがあるのですが、穏やかそうな獣耳っ娘に牙をきちんと描くことで、野性味を付加して魅力を増す効果があります。

SF漫画としてだけでなく、ネコミミ漫画としても凄い描写がある。『紅殻のパンドラ』21巻

サイボーグ技術、知性を持つアンドロイド、現実同等のバーチャルリアリティといった夢の技術が花開く一方で、戦争・災害・飢餓・貧困といった人類文明の危機が深刻化している近未来。

そんな中、人類の救済を掲げて不要な人間の排除を目論む秘密結社ポセイドンの魔の手が、ついにネネ&クラリオン&フォボスの三人娘に襲いかかります!

電脳空間での大激戦を繰り広げる三人娘の運命やいかに!?

サイエンス・ふんわり――もとい、本格SF漫画『紅殻のパンドラ』の最新21巻が8月10日より発売中です!
今回は表紙のとおり、フォボス回です。
物理空間ではポセイドン幹部ラブリュスの戦闘兵器vsアルトマン警部率いる島警察CPD、および拓美ちゃんのゲルツェコマ軍団の死闘が繰り広げられていましたが・・・。

一方で、電脳空間側ではコンピュータウィルス「バイド」と、ネネ&クラリオン&フォボスの三人娘の激戦が繰り広げられていました。
三人娘には謎の自律型ハッキングプログラム「ニコちゃん」も加勢し、皆の力でなんとか優勢を取り戻したかと思いきや――

フォボスの中に開かれたポセイドンの海上移動要塞ケートスへの経路から、もはや対処不可能なほどのバイド群が侵攻して出してきます。

そんな中、フォボスがとった手段とは・・・?

※ ※ ※

今回のパロディの中心は『トップをねらえ!』シリーズっぽいのですが、その一方でバイドまわりの演出は宇宙怪獣じゃなくてちゃんと『R-TYPE』準拠になっているところが流石だなあと思ったり。
(宇宙怪獣とバイドは似てるけど微妙に違う)

「コスミックホラー級に理解不能なレベルで浸食しまくる」「帰還した味方がいつの間にか敵と化していた」あたりは、『R-TYPE』だーと思ったり。

※ ※ ※

フォボスは登場した当初、よくアニメ等で出てくる「敵に味方する双子の片割れ」みたいなキャラになるのかなと思っていたのですが、物語が進むごとにだいぶ違った印象になりました。

姉に変に嫉妬するとかそういうのが無くて、とにかく普通に「妹」っぽい娘なんですね。
全体的にクラリオンより大人っぽい態度をとるところも、ある意味凄く「妹」っぽい。

『紅殻のパンドラ』が戦闘よりむしろ普通の生活を描写する方が多かったことを考えると、フォボスの性格がこういう風になるのは必然だったのかも。

※ ※ ※

21巻にしてフォボスが表紙になったことで、初めて表紙のデザインがネネ&クラリオンで2巻ごとに対になるパターンから外れたかも。22巻は誰になるのかな・・・?

【電子版】紅殻のパンドラ(21) (角川コミックス・エース)【電子版】紅殻のパンドラ(19) (角川コミックス・エース)【電子版】紅殻のパンドラ(20) (角川コミックス・エース)

※ ※ ※

ネタバレ気味になるので詳しくは書きませんが、本シリーズを読む上でずっと気になっていた「ネコミミアンドロイド・クラりんに尻尾が無い問題」が、ああいう形で解消されるとは、完全に意表をつかれました。

やっぱりネコミミ娘は猫耳と尻尾があってこそ完全体なのですね!!!

エルバッキーの真の元ネタは?『怪人開発部の黒井津さん』2巻

世界征服を狙う「秘密結社アガスティア」で、日夜、強力な怪人を生み出すべく努力している黒井津さん。
彼女を悩ませるのは敵対するヒーロー・・・!
・・・ではなく、飲み会で絡んでくる上司&後輩、不良品を納入する原料会社、そしてややこしい企画稟議!?

怪人開発現場のままならない日常を描く秘密結社コメディ『怪人開発部の黒井津さん』の2巻目が好評発売中です!
黒井津燈香(くろいつとうか)は秘密結社アガスティア・怪人開発部に属する開発助手。

予算不足で常にままならない企画や、思い付きのままに動く上司に振り回されている苦労人タイプですが、実はわりとキャリア志向が強く、本気で世界征服の障害となるヒーロー「剣神ブレイダー」を打倒しようと、日々、怪人開発に邁進しています。

元怪人の後輩ウルフ君もだいぶ開発部に馴染んできて、徐々に怪人開発も軌道にのってきたところ。
・・・しかし、彼女の前には「剣神」に加えて、新たに「魔法少女」までも立ち塞がるのでした!

休日も仕事のアイデアを探している、ビジネスパーソンの鏡である黒井津さんは、新たなヒーロー&ヒロインとどう戦うのか!?

※ ※ ※

1巻から引き続き、大会社の開発現場あるあるをヒーロー物の怪人開発という形で皮肉ったコメディです。

ブラック労働モノじゃないので、黒井津さんはそれなりに苦労しながらも仕事にはプライドを持っていますし、労務管理と福利厚生は完璧。ここぞという時にはプロジェクトにきっちり予算が下りるという点で、秘密結社アガスティアは『若者の黒魔法離れ~』のネクログランド黒魔法社に匹敵する理想の仕事場だったりします。
※ ※ ※

今回もケモミミキャラとして、アガスティアの狼怪人であるウルフ君ことウルフ・ベートと、ライバル結社・ブラックロアに属する宇宙猫怪人エルバッキーが登場します。

元ネタの宇宙生物エルバッキーと違ってそこまで大きな尻尾は持っていません。
ただ「猫そのものっぽい」という特徴は有していて、下のように猫そのものっぽいポーズをとったりします。
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『怪人開発部の黒井津さん』2巻P98(水崎弘明/フレックスコミックス株式会社)


ちなみに。
私がエルバッキーという謎生物を知ったのは『トンデモ本の世界』で、wikipediaを見てもオカルト本『異星人からのメッセージ』が初出だとされているのですが、真の元ネタ(『異星人からの~』の作者がインスピレーション受けた何か)が別にあるのではないかなと考えたりします。

というのも、SFジャンルには宇宙猫というモチーフがわりと多くあって、それが着想になっている可能性もあるのではと。
最近日本でも発売されたファンタジーSF猫小説『猫の街から世界を夢見る』の元ネタのアレも一種の宇宙猫ですしね。
猫の街から世界を夢見る (創元SF文庫)
キジ・ジョンスン
東京創元社
2021-06-30


 ※ ※ ※

エルバッキーと名の付く猫耳娘は本作以外に、『ディスガイア』シリーズの猫娘族の一種として登場しています。


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ブタの妖怪でよかったこと。『煩悩☆西遊記』3巻

世の平穏のため、西の果て・天竺にあるという経典を求めて、過酷な旅を続ける玄奘三蔵。
何が過酷かというと、自然の猛威や凶悪な妖怪との対峙・・・ではなく!
自らのエッチな煩悩を封じ込めること!!!

敵の妖怪は色仕掛けで責めてくるし、お供の妖怪三人も平気で裸になったり密着してきたりするし、このごろは宿泊先の親切な人々まで玄奘の煩悩を刺激してきて、彼はもはや我慢の限界に・・・!

かつてない!?西遊記を描く『煩悩☆西遊記』単行本3巻目が7月19日より発売中です!

玄奘三蔵は、なぜかあられもない姿をしている三人の妖怪娘と旅をしています。

短気で乱暴者だけれど、仲間への想いは誰よりも強い孫悟空。
そしてミニスカートで平気でアクロバット武術をしちゃう!
自らの欲望が強いことを自覚し、常に自戒しようとしている猪八戒。
ムチムチ艶っぽいおねえさん!
根本的に感情を無くしていて、盲目的に玄奘に従う沙悟浄。
常にお尻を見せてるけど全然気にしない!

煩悩旺盛でよこしまなことを勝手に妄想してしまう玄奘に対する「修行」「試練」としては、彼女らはある意味最も適している道連れといえました。

そして、そんな玄奘に対して、菩薩はさらなる試練を課そうとしているらしく・・・。
旅の宿を貸してくれた貧乏道士の与生同君は、玄奘をもてなす金を得るためになぜか服を売って(裸になって)しまいますし、玄奘と同窓の元僧侶・黒龍(ヘイロン)は、良かれを思って玄奘を夜の街に誘い出します。

全く悪意の無い攻撃(これまでもそうだったけど)に、玄奘は果たして耐えられるのか!?

 ※ ※ ※

エロコメ中心の作品ですが、弟子の妖怪三人娘に対してはかなりシリアスで真面目な物語になっている点は前巻から変わりません。

玄奘以外の登場人物はみんな真面目なのに、玄奘だけがやたら煩悩に囚われている(エッチな視点で見ちゃう)という点が、独特のギャグ漫画になっています。

※ ※ ※

黒ブタ妖怪の八戒。
自己否定が強すぎて、ややメンヘラ気味なところは、ある意味ブタっぽさなのかなあと思いつつ、「ブタ娘っぽさとは何だろう?」と考えるところがあります。

犬は忠実、猫は自由奔放といった感じで、同じ動物種のケモミミ娘は外見以外に、性格的な傾向も似通ることが多いわけですが・・・。

『ピーター・グリルと賢者の時間』に登場したオーク娘ピグリット・パンチェッタもメンヘラ気味の性格でしたが、「ブタという言葉の持つ否定的なイメージ」との葛藤が、ブタ娘の一要素になっている部分がありそう。

外見的には体格がムチムチしているという点も重要ですが、耳の形も重要ですね。
毛の無い肉厚の耳の描き方は、他のケモミミには無い特徴ですので。
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『煩悩☆西遊記』3巻P34(クリスタルな洋介/小学館)


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