ケモミミ生活 ~獣耳作品情報ブログ~

獣耳のいる生活をはじめてみませんか?
獣耳キャラクターに関連する最新情報と懐かしい情報を織り交ぜて紹介していきます。

※世界で唯一(?)の獣耳評論サークル・S猫出版部のブログです。
※『総解説・猫耳史』『総解説・狐耳史』『総解説・兎耳史』等を頒布しています。
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2021年05月

普通に暮らす、普通じゃないネコミミ姉妹の漫画。『うめともものふつうの暮らし』2巻

とある普通の街で暮らす猫っぽい姉妹、うめともも。
二人のごくごく普通の生活を、透明感のある筆致で綴ります。

前作品『ウサギ目社畜科』とは対極にある、究極の日常系漫画『うめともものふつうの暮らし』。
待望の2巻目が5月31日より発売中です!

家事全般を担当し、針仕事でお金も稼いでいたりもする、落ち着いていてしっかり者のうめ。

食べることが大好きで、子供のような感性を持っている、元気で活発なもも。

二人は、
ケチャップを買いに新しいコンビニに行ったり・・・
一緒にクロスワードパズルを解いたり・・・
旅行番組のDVDを見て旅気分に浸ったり・・・
時には風邪をひいてしまったり・・・と、
ごくごく普通の日常を送っているのでした。

※ ※ ※

今回も、全く事件の起こらない「ふつうの暮らし」を描写することを、ストイックなまでに追求した一作となっています。

本当に「わび、さび」の領域に入ってきていると感じたり。

一方で、1巻の感想でも言及したように、猫っぽい姉妹・うめとももの存在が、過去のケモミミ漫画と比べて普通じゃない点も変わりません。

猫人間・・・もといケモミミ人間が現代社会で生活していることに全く説明が無いんですよね。

さらに今回はDAY14(第14話)で、「姉妹はカップラーメンを食べたことも見たこともないらしい」という謎の状況が出現します。

現代社会でカップラーメンを知らない、というのはかなり珍しいことで(「体に悪いから食べたことがない」というパターンではない)、二人はいったい何処で生まれ育って、どういう来歴でこの街にやってきたのか――想像力が刺激されますね。

平凡な日常を描いているようで、どことなくSF(すこし不思議)な感じが混じっているのが、藤沢カミヤ氏の作品らしいと感じます。



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人狼娘と不良娘の関係はキスよりもモフモフ!?二匹の狼の結末を描く完結巻『ヤンキー×ジャーキー』2巻

誰にも従わず、孤高を貫いている一匹狼の不良娘。
そんな彼女の前に、本物の狼の耳と尻尾の生えた人狼娘が現れますが・・・!

狼な女の子たちの、揺れる関係を描く『ヤンキー×ジャーキー』。
完結巻となる2巻目が好評発売中です!

一匹狼の不良娘・鬼塚愛羅と、大人しい人狼娘・大神るう。

愛羅は無類の動物好きのため、狼の姿をしたるうに一目惚れして一緒にいるのですが、一方でるうは愛羅が時折見せる優しさに惹かれて、愛羅と一緒にいようとします。

二人とも、この感情が「好き」であるのか明確にできず、モヤモヤとした曖昧な関係を続けていましたが・・・。

ある日、愛羅の中学の頃の不良仲間だという、「基野ともか」が二人の前に現れます。
今は不良から足を洗ったというともかは、愛羅と再び交友関係を持とうと盛んに話しかけてくるようになりますが・・・。

愛羅に急接近するともかに、危機感を持ち始めるるう。

愛羅とるう、二匹の狼女子の関係はどうなる!?

※ ※ ※

今回も攻め受けが頻繁に入れ替わるガールズラブが展開されます。

2巻からは、新たに登場したともかに対して、るうが嫉妬する様子が見られるのが面白いです。
ともかは悪い少女ではなく、むしろるうに対しても良く接してくれるイイ奴なのですが、それゆえにるうはともかに複雑な感情を抱くようになります。

もともと、愛羅とるうと間には、恋愛感情に関するすれ違いがあったので、ともかの存在がより二人の関係を揺るがす要素になっています。

狼系な女子同士の、ゆらゆら揺れるバランス関係を見たい人におススメの作品です!

※ ※ ※

ケモミミ作品として見た時の本作の特徴的な描写として、「るうは感情が高ぶって、自制が効かなくなった時に狼耳が生える」点があります。

作中の場面の8割くらいは、るうは狼耳を出さずに普通の人間の姿をしているので、狼耳が生える時は真に想いが高まっている時かつ心の準備ができていなかった時、であることが分かりやすくなっています。

例えば、愛羅の家に遊びに来て、ふと部屋に二人きりであることに気づいたるう。
いつの間にか狼耳が生えています。
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『ヤンキー×ジャーキー』2巻P55(由井ひな子/芳文社)


この特徴、エピローグで非常に効果的に使われていますので、るうに狼耳が生えている時と生えていない時がどの場面なのか、見比べながら読むと面白いです。

※ ※ ※

メモ: 狼娘なのに虎娘のコスプレをする場面がある。



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古賀新一先生は元祖・狼娘漫画を描かれているんだよね。『エコエコアザラクREBORN』2巻

1970年代後半に、女学生×黒魔術の組み合わせでオカルトブームをけん引した『エコエコアザラク』が、令和の時代に新たな混沌を呼び込みます!!

『エコエコアザラクREBORN』の2巻目が5月20日より発売中です!
いわゆる人助けをするような「魔女っ娘」ではなく・・・。
人であることを半ば捨てた存在――本物の「魔女」であるヒロイン・黒井ミサを中心に、令和時代の様々な闇が描かれます。

人間の悪魔的な欲望や所業に対して、毎回、ミサが苛烈な因果応報を与えるという物語の流れは、原典『エコエコアザラク』の初期の雰囲気をしっかりと踏襲しています。

「一番恐ろしいのは人間」といったような、ある種ありきたりな結論に飛びつかず、きちんとオカルト存在の「超常的な恐怖」を描いている点は、本作独特の雰囲気といってよいでしょう。

 ※ ※ ※

ケモミミブログ的に注目は、人狼を題材にした第7話『狂気~The Dark Side of the Moon~』。

半ばレギュラーになっている黒瓜さんが、この一話はずっと狼娘コスプレをしているのですが、注目は、ハロウィン本番時の彼女の服装。

白いロングのワンピースの狼娘・・・。

この服装、もしや古賀新一先生の別作品『恐怖のオオカミ少女』に登場したオオカミ少女リーナがモチーフになっているのでしょうか?
photo_1855































『エコエコアザラクREBORN』2巻P27(山田J太/古賀新一/秋田書店)

恐怖のオオカミ少女
古賀 新一
ビーグリー
2015-12-04


黒瓜さん、オオカミのコスプレなのに、ロングのワンピースという組み合わせがなかなか珍しいので、意図的にこの服装にしていそうだな~と感じるのですが。

第7話のエピソード自体、いじめられた子供が自ら人であることを止めて狼と化す、というプロットが、『恐怖のオオカミ少女』に似ています。

※ ※ ※

個人誌の『獣耳史総覧』でも書いたのですが、古賀新一先生の動物ホラーは、獣耳娘の原型ともいえるキャラがしばしば登場していたので、獣耳の歴史を語るうえで要注目だったりします。

『恐怖のオオカミ少女』でも狼耳女の絵が描かれていますし、化け猫ホラー作品では、猫耳娘的な存在が登場しています。
たたりの猫少女
古賀 新一
ビーグリー
2015-12-04



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特徴的なケモ耳リボンに注目!『マリー様をわからせたい!』1巻

いつも小馬鹿にしてくる口の悪い狐系お嬢様(13歳)に、犬系執事が反撃します!

これも一つの愛の形?
お嬢様&執事ラブコメディ『マリー様をわからせたい!』の初単行本が5月1日より発売中です!
19歳の若き執事ソルベ・ホソカワは、13歳のお嬢様マリー・ルナールの身の回りの世話と、ある程度の一般常識を教育するという役目を任されています。

しかし、世間を舐め腐っているお嬢様のマリーは、ソルベの言うことを全くきかないどころか、「ザーコ♥ ザコ執事♥」と、ソルベのことを小馬鹿にしまくっています。

ソルベはあくまでプロの執事として、どんなに馬鹿にされてもマリーの世話を放棄しませんが、マリーはなんだかんだでソルベのことが好きなようで、ソルベにそっけない態度をとられると悲しくなってしまう様子。

ツンデレというか、くるくると攻め受けの入れ替わるマリーお嬢様とソルベの関係を、ニヤニヤしながら見守るラブコメディです!

 ※ ※ ※

本作で特徴的なのが、マリーのリボンがほぼケモ耳のように動くこと!
下のシーンでは、「恥ずかしい(リボン伏せ)⇒怒り(リボン立つ)⇒悔しい(リボンがそっぽ向く)」といった風に、完全にケモ耳のようにリボンが動いています。
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『マリー様をわからせたい!』1巻P14(にょろぽら太/KADOKAWA)


カバー下漫画では、リボンが耳のようだと作者自身のツッコミが入っていますし、巻末のキャラクター設定集でも、マリーのモデルはキツネだと説明されています。

名前も「ルナール(フランス語でキツネの意)」なので、狐系の付け耳っ娘として解釈してもいいのではないかと考えています。

ちなみに彼女の友人(ライバル?)として、ネネ・ラクーンというアライグマモチーフのお嬢様も登場します。
ネネはマリー以上にケモ耳らしい頭飾りをつけていて、いかにも近年のアライグマなキャラ(凶暴というか、暴走的)なので、彼女にも要注目なのですよ~


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先代師匠との対決! 変化と幻術の末に・・・。『きび様といっしょ』3巻

九尾の神狐「きび」。
弟子は一人しかとってはならない、という過去の風習を破って三人の若い狐を弟子にしたり、長年対立していた狸と狐の関係を修復したりと、次々と型破りなことを行ってきました。

そんな中、自分が遭遇したすべての悪習の原因が、先代師匠「みかん」の企てによるものらしいと気づいたきび。

ついに、彼女は自分の師匠と対決することになりますが・・・!

ほのぼの甘くて少しほろ苦い、神狐の卵たちの修行の日々を描く漫画『きび様といっしょ』。
衝撃と感動の完結巻3巻が5月14日より発売中です!
狸と狐との和解の過程で、すべての事件の裏で先代師匠のみかんが糸を引いていたことを知ったきび。
年の瀬も迫ったある日、みかんが近くの町「雫町」に現れたという情報が入ってきます。

狸の親分の「よもぎ」や弟子たちとともに、雫町に殴り込みをかけるきび。
よもぎはもはや完全にみかんを悪者扱いしていましたが、きびにとっては恩のある師匠であり、完全に敵視することはできません。

しかし、実際に対面したみかんから、狸と狐の大切な宝「妖槌」と「妖刀」を隠したと告げられて、考えを改めます。

宝を取り戻そうと慌てるよもぎときび、そしてその弟子たちをあざ笑うかのように、雫町まるごと幻で包んでしまうみかん。

先代師匠の圧倒的な妖力を前に、果たして、きびと弟子たちはすべての因縁を断ち切ることができるのか・・・?

※ ※ ※

神狐きびと三人の弟子のほのぼのな日常に、先代の師弟関係に関わる因縁が大きな陰を落とす、光と陰が対になった物語構造は、最終巻まで変わりません。

この巻まで読むことで、そうだったのかー!と唸らされる伏線回収もあり、妖怪モノの創作者の方はぜひ一読をおススメします。

特に、きびと先代師匠みかんとの対決がバトル漫画的な肉弾戦ではなく、徹底的な「化かし合い」になっている点は注目です。

狐は幻を見せるのが得意、狸は別のモノに化けるのが得意、という特徴がここまで徹底されているのは、他の妖怪漫画ではあまり見られない描写で興味深い。
(化けるのが得意な狸は「稲妻」や「風」のような実体のない物にまで変化できる、等)

※ ※ ※

二つの動物の要素を持つケモミミキャラは、イヌミミ&狼耳のみの特権(狼犬キャラ)で、他の動物耳キャラだと『FGO』のタマモキャットくらいしか例がないと思っていたけど、本作で「狸と狐の合体概念」が登場するのでメモメモ。
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