祖母から妖(あやかし)の憑いた共同住宅を引き継いだコミュ障女子高生・真帆路(まほろ)と、人間じみた妖たちとの、穏やかで尊い日常を描く『あやかしこ』。
ついに最終巻となる単行本8巻が10月23日より発売中です!
最終巻だけに、今回は全員集合な感じの表紙です。
なにげに神社にいるはずの稲荷狐アキとクキもいるので、ケモミミキャラ/非ケモミミキャラの割合(人数)が同じという面白い状況になっています。
ケモミミ率の高い妖怪漫画でした。
真帆路の中でずっとしこりのあった、母親との関係の決着。
それまでいつもひとりぼっちだったコミュ障・真帆路が妖たちと過ごす、初めてのお誕生日。
そして、そんな妖たちとの突然の別れと、それから――・・・・が描かれます。
日常漫画としての特色を遺憾なく発揮しており、
劇的な展開をあえて見せず、もの凄く淡々とした日常の中で突然とりかえしのつかない変化が訪れるので、喪失感がもの凄いです・・・!
この感情を味わいたい人は、ぜひ1巻から通しで読んでみましょう!
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今回気になった描写。
真帆路に撫でられている「きなこのお母さん」に、ネネが嫉妬している。
『あやかしこ』8巻P51(ヒジキ/メディアファクトリー/KADOKAWA)
ネネは真帆路に構われすぎるのを嫌がるくせに、逆に自分が構われない状況でも不満を見せるという、猫的なツンデレ感が絶妙で、ホント、とてもかわいいです。
この作品、ネネだけでなく、雪芽、真帆路、真帆路の母親と、対人関係に独特の距離感を持っている登場人(妖)物が多く、その点が他の日常モノ作品との大きな違いになっています。
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