サイボーグ技術、知性を持つアンドロイド、現実同等のバーチャルリアリティといった夢の技術と、戦争・災害・飢餓・貧困といった人類文明の危機が同居する近未来。
人工リゾート島《セナンクル・アイランド》を舞台に、無愛想なネコミミアンドロイド(?)・クラリオンと、彼女の「妹」を自称するフォボスの、壮大なキャットファイトが繰り広げられます!
電脳ネコミミ姉妹喧嘩コミック『紅殻のパンドラ』の最新18巻が7月10日より発売中です!
秘密結社ポセイドンが「セナンクル島放棄」を決定し、彼らの暗躍によって島内が混乱に陥る中・・・。
コロバセ邸にポセイドン大幹部・ラブリュスの機械兵団が殺到します!!
タクミちゃんはゲルツェコマ部隊を大展開して必死の防戦を行いますが、コロバセ邸の超AI・アメノトリフネですら対応不能なラブリュスの戦術に翻弄され、大ピンチに陥ることに・・・!
そんなタクミちゃんの前に現れたのは――
一方で、フォボスとネネは電脳空間で暴走し続けるクラリオンを止めるため、正体不明の人工知能プログラムP-2501こと「ニコちゃん」の力も借りて、最後の一撃に賭けますが・・・!
最初から最後まで急転直下大反転の最新刊です!!
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11巻の感想の時も書いたけど、やっぱりクラリオンとフォボスの関係って『ドラえもん』が元になっているのかな??
あとがき漫画で完全にドラえもんなネタが出てきたし。
コンピュータウイルス「バイド」もそうだけど、この作品、真面目でシリアスな設定にもパロディを混ぜてくることがあるので、クラリオンとフォボスの関係もさりげなく意識されているのかもと推測します。
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18巻は実質フォボスが主人公の回ですね。
クラリオン同型機がたくさん出てきたところで今更気付いたけど、彼女らの名前って太陽系の惑星の「衛星」が元になっているんですな~
でも、なんでクラリオンは「クラリオン」っていう名前になったのだろう。
(元の名前はちゃんと衛星なのに)
最後に残った一体だから、機体の型式名がそのまま個別名になった、ということなのかな?
(軍艦名みたいに)
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クラリオンもフォボスも猫耳は付いていますが尻尾がありません。
ただ、クラリオンには尻尾そのものは無くても「尻尾要素」が含まれていたように、フォボスにも尻尾要素と思われるものがあるんですよね。
それが、電脳空間におけるフォボスの髪形。
『紅殻のパンドラ』18巻P15(春夏秋冬鈴・六道神士・士郎正宗/角川書店)
バトル中の様々な場面で、ポニーテール部分が猫の尻尾のように見えるようになっています。