魔法少女に封印されてしまった悪の総帥の代理人として、魔法少女と戦う「エージェント」たち。
今日も一人・・・もとい、一匹のエージェントが「無敵」の魔法少女に挑みますが・・・!
やられ役たちの悲哀ただようギャグバトルコミック『魔法少女が倒せない!』の初単行本が、2月27日より発売中です!
全宇宙の支配を目論む悪の総帥ウロボロス。
しかし、総帥は正義の魔法少女に力を封じられ、深宇宙より動くことができません。
そこで総帥の手足となって働く怪人「エージェント」たちが、総帥の力の源「コスモスストーン」を狙って、魔法少女と戦っているのですが・・・。
ぶっちゃけエージェントたちはあんまり総帥に対する忠誠心はなくて、総帥からパワハラまがいの命令を受けてしぶしぶ戦っている状況。
士気が上がらないせいか、エージェントたちは魔法少女に一向に勝つことができません。
そんなエージェントの一人(一匹?)、古の妖狐である「キュービ」は、総帥からの直々の命令を受けて、最強と噂される魔法少女・金剛まどいと対決することになります。
正直、魔法少女との正面きった戦いにあまり自信のないキュービは、魔法少女の弱点を突くことができないかと考えますが・・・!
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おおむね1話ごとに怪人1人の形式で、魔法少女と怪人エージェントの対決が描かれます。
キュービ以外にも、ケモミミなエージェントとして月兎の「しろうさ&くろうさ」が登場。
上司であるウロボロスにはドヤされ、魔法少女には正義の名のもとにけちょんけちょんにされる、悪の怪人たちの悲哀を強く感じてしまう作品です。
ただこの形式、もし怪人が魔法少女に勝つことがあったら、凄いカタルシスが得られそうだなあという予感がします。
しろうさ&くろうさはなかなか惜しかった。
エージェントたちに感情移入し、いつか彼らが報われる日が来ると良いなあなどと考えてしまう作品です。
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今回、気になった描写。
キュービは魔法少女の弱点を探るために、自ら小学生に変身して学校に潜入します。
彼女、狐っ娘形態の時は「狐耳があって人耳がない」のですが、人間に変身すると「ちゃんと人耳がある」のが面白いなあと思ったり。
『魔法少女が倒せない!』1巻P13(水谷悠珠&かえで透/KADOKAWA)
あと「信田」っていう偽名も、有名な伝説の化け狐「葛葉(くずのは)」の別名に準拠しているところが流石だと思ったり。
九尾狐がだいたい悪役なのに対して、葛葉狐は善玉の狐なので、キュービが信田姓を名乗るのは「悪い狐が良い狐のフリをしている」という構図になっていて面白いです。
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