ケモミミ生活 ~獣耳作品情報ブログ~

獣耳のいる生活をはじめてみませんか?
獣耳キャラクターに関連する最新情報と懐かしい情報を織り交ぜて紹介していきます。

※世界で唯一(?)の獣耳評論サークル・S猫出版部のブログです。
※『総解説・猫耳史』『総解説・狐耳史』『総解説・兎耳史』等を頒布しています。
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2019年07月

ケモミミアニメの感想。『ようこそジャパリパーク』第18話

サーバルはドジっ娘トラブルメーカー・・・!
ホッカイチホー編が2話で終わったのは意外でした。
先にツイートしたとおり、ホートクチホー・スカイレースはガッツリやってくれるものと信じてます、、、
リョコウバト、ナミちー、パフィンちゃんといった、けフ2とも共通するフレンズの登場も多いしね。

※ ※ ※

短い話数ではありましたが、この章で語るべきこと・・・(1)セルリアンの性質(2)ジャパリパークの現状(3)「パーク・セントラル」の話(4)ギンギツネとオイナリサマの関係といった重要事項はきちんと盛り込まれていましたね。

唯一、ネクソン版にはあって、あにてれ版に無かったのが「主人公が聞いた不思議な声の話(「あなたは忘れてしまうでしょう」)」なんですが・・・。

これ、『けものフレンズわーるど』の情報まで総合すると、プロジェクト全体に関わる重要な要素になっているので、他のメディアとつじつまが合うように設定を見直しているか、もしくはもっと重要シーンに使われることになるのかな~と考えたり。

※ ※ ※

今回は鼻水に布団巻だけど、あにてれ版のギンギツネはやっぱりカッコいいな~
白石涼子さんの声と演技が凄く合ってると思う。
次回のハクトウワシの演技にも超期待ですね。

※ ※ ※

セーバルとサーバルの別れのシーン。
「なんでそっち~?」って、感動の場面なのにギャグ展開に持っていく、ネクソン版ならではのノリがちゃんと再現されていて良かったです!

でも、できることなら、ディスク版で(出るなら)「これが本当のホッカイチホー編です!」みたいな感じで、追加シーンをつけてくれることを願うのですよ、、、

本編ではギリギリまでケモミミにならない。『狼少年は嘘をつかないquestion』1巻

嘘をつくと狼になる呪いをかけられた、狼少年の子孫の森満四郎。
嘘も方便な現代社会では、嘘をつけないせいでアルバイトすらままならず苦悩していた彼ですが、そんな彼にもついに千載一遇のチャンスが・・・!

クラウドファンディングを経てついに出版となった、清水しの氏の狼少年コメディの続編!
『狼少年は嘘をつかないquestion』の初単行本が6月30日より発売中です!
嘘をつくと狼に変身してしまう血筋「森家」の四男である満四郎。

他の兄弟は狼としての性向を活かして成功しているのに対し、不器用な満四郎はうまく就職活動をできないまま大学を卒業してしまい、今は不本意ながら家事手伝いを続けています。

大学の頃に少し良い関係になりかけていた同級生・赤塚さをりはテレビ局に就職してバリバリ働いており、なかなか満四郎から声をかけづらい状況に。

一方で、さをりは満四郎のことを心配して様々なアルバイトを紹介してくれるのですが、「嘘をついてはいけない(=変身してはいけない)」ということが強いプレッシャーになって、どんなアルバイトも長続きしません。

そんな折、兄弟が勝手に送った満四郎の“ある文章”が出版社の人間の目に触れて、満四郎に物書きになれるかもしれない千載一遇のチャンスが訪れますが・・・!

はたして、究極の嘘つきともいえる「作家」になる道に、満四郎は耐えられるのか!?

 ※ ※ ※

2013年~2014年に『イブニング』で連載されていた作品の続編になります。
クラウドファンディングで続編が決まった作品ということで、それに関する経緯も色々と書かれています。

とにかく普通の人にとって日常的にある「嘘をつく」場面について、色々と気づかされてくれる作品です。

ケモミミ作品としてみた場合、前作の頃からそうですが満四郎はギリギリまでケモミミにならないんですよね。表紙や扉絵などキーになるイラストではケモミミ尻尾姿で描かれるのですが。

ただ、立ち振る舞いや雰囲気で「満四郎が獣人である」ことについては十分に示されます。
(第五話:Lie5の最後、満四郎の牙がさりげなく表現されているコマなど)

このあたり『ねこ耳少女の量子論』と似たような「見えざるケモミミを読者に意識させる手法」が使われていて、興味深いですね。

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防衛戦の華! 弱小国に集う豹娘&英雄の物語。『葡萄大陸物語 野良猫姫と言葉渡しの王』

多くの種族と国々が割拠する葡萄大陸。

大国の王との婚礼を控えた、遊牧国の獣人姫の教育係として雇われた「言葉渡し」の青年は、数奇な運命の末に、滅亡寸前の小国の王に祭り上げられてしまいますが――!

第24回スニーカー大賞・金賞受賞作!
重厚な描写と魅力あふれる人々が織りなす戦記ファンタジー『葡萄大陸物語 野良猫姫と言葉渡しの王』の電子版が7月1日より発売中です!(書籍版も先月より発売中ですよ)

メル・アルカートは天涯孤独の十七歳の青年。
特に学があるわけでもなく、戦闘もからっきしの彼ですが、雑多な種族が集う流民団「アルカート」で育ったことで、葡萄大陸で話されている十種十六方言を全て話せるという特殊能力を持っています。

その能力を活かし、通訳(この世界では「言葉渡し」と呼ばれます)の仕事を求めて、大国間の交易拠点として賑わう城塞都市ランタンにやってきた彼は、ただならぬ雰囲気をまとった豹人族の女性から雇用の話を持ちかけられます。

その女性は東の隣国ビョウの姫に仕える世話係・・名前をキリンといい、メルに任せたい仕事とはビョウの最も若い姫であるシャルネ姫の言語面での教育係、ということでした。

シャルネ姫はランタン国王の仲介で北の人間族の大国バツの王に嫁ぐことになっており、婚礼の前に、バツの言葉を話せるようにしておきたいという内容です。

シャルネ姫は遊牧国の姫だけあり、野性の獣めいた自由奔放な性格で、キリンから「野良猫」というあだ名で呼ばれるのもうなずけるほど。
けれどもその飾らないところが、流民出身のメルには好ましく、それゆえに望まない政略結婚をさせられるシャルネ姫を不憫に思ってしまうのでした。

そうして、バツ王とシャルネ姫の初顔合わせの日。
「王族の務めであるから」と凛とした態度をメルに見せていた姫ですが・・・あまりのバツ王の非礼な振る舞いを受け、彼女はバツ王の顔に料理をぶつけて婚約を完全な破談にしてしまいます!

それをきっかけとして、裏で糸を引く者の政略と謀略のシナリオが動き出し・・・それになぜかメルが巻き込まれ、ついにはバツの大軍が攻め寄せる中で、ランタンの王に祭り上げられることになりますが・・・!

果たして、メルとシャルネ姫の運命やいかに!?

※ ※ ※

帯は「王道」という言葉が大きく強調されていますが、それに違わない作品です。

メルとシャルネ姫をはじめ、
口は辛辣ながらも姫を守ることに全てを捧げているキリン、
真の王者の器でありながらも志半ばにあるランタン王、
戦場での知恵比べを至上とする戦闘狂の軍師ギン、
バツ国の陰のある天才宰相アーデルハイド、
「暗愚」とささやかれるがゆえに横暴に走ってしまうバツ王など、
全ての登場人物に物語と魅力がある、歴史小説もかくやというような、非常に重厚な戦記ファンタジーになっています。

とにかく数の多い人間、少数だが突破力は凄まじい猫耳尻尾の豹人族、戦闘力は無いけど指揮官としては一級品のエルフという、三者三葉の種族の特性を巧く組み合わせた戦争描写が多数あるところもファンタジーらしくてとても良い。

弱小国がどうやって大国の圧力を防いでみせるか、という一点に絞った内容になっているので、防衛戦の話が好きな人におススメです。

※ ※ ※

『ご主人様は山猫姫』に似ているという話がありますが、実際のところかなり雰囲気の違う物語ですね。『銀英伝』と『幼女戦記』くらいには違うというか。『山猫姫』のファンの人にもオススメですよ。
ケモミミヒロインのシャルネ姫はお転婆というよりも、豪放磊落な猛将、といった雰囲気です。

恥ずかしい状況になった時でも「何も恥ずかしいことはない!」と堂々としているんですが、後でちょっと照れている所がなかなかカワイイ。

あと、自分の意志とは関係なく、嬉しいことがあると尻尾を振ってしまう癖があって、自分の尻尾をたびたび捕まえている仕草も想像するとグッとくるものがあります。



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異世界ファンタジーだけど、現実の動物と人との関係を思わせるところが・・・。『アルカフス』2巻

中世のアラビアのような異世界に転移した高校生・柴咲匡(たすく)。

そこは「カフス」と呼ばれる獣人戦闘種族が、完全に人に依存して生きている世界。

匡は異世界の事情が良くつかめないまま、様々な事情を背負った傷心のカフスたちと交流を持つことになりますが・・・。

一味違う異世界転移ファンタジー『アルカフス』、物語の広がる2巻目が7月9日より発売中です!
動物好きな男子高校生・匡が小学生の頃に助けた、獣の耳と尻尾の生えた女の子「キュルル」。

秘密の友達として遊んでいたはずのなのに、いつの間にか彼女がいなくなってしまった――という記憶だけ残っていたのですが、実は彼女は異世界に生きる獣人種族「カフス」だったのです。

異世界で再開した成長したキュルルと再会した匡。
キュルルは本当の「ご主人様」との絆を結び直したいと願っているのですが、どうやら魔術の力で意図的に記憶を消されているようで、ご主人様のことを思い出すことができません。

匡はどう見ても女の子にしか見えないカフスたちが、ペットのように人に依存して生きている世界に違和感を覚えるものの、キュルルの望みを叶えるために力を貸すことを誓います。

さらに、他にもトラブルを抱えたカフスと出会うことになりますが・・・。

 ※ ※ ※

カフスたちがあまり服を着ることに執着しないところとか、発情するとぺろぺろ舐めてくるところとか、独特のフェティッシュな描写が多いケモミミ作品なのですが、カフスたちの置かれている環境と価値観が独特で、つい引き込まれてしまう作品です。

酷い目に遭わされたのにそれでも主人を信じている/求めている獣人カフスたちは、こちらの現実で捨てられたペットたちの姿を映しているようでかなり心に刺さるモノがあります。

前巻ではカフスたちの立ち位置は『魔法少女猫X』の獣人の立場に近いと書いたのですが、カフスたちの価値観は藤子・F・不二雄の『ミノタウロスの皿』を彷彿とさせますね。


 ※ ※ ※

発情したカフスたちが匡に襲い掛かる場面がしばしばありますが、ダイレクトに性的なことをするんじゃなくて、とにかく「ぺろぺろ舐めまくる」という描写がされるのがとても好きなんですよ~

犬が甘えてくるときに、もとすごく舐められてよだれでべとべとになってしまった、という経験がある人なら、この感覚分かるのではないかと。
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『アルカフス』2巻P156(村山渉/御影夏/富士見書房)

カフスが何の獣を元にしているかは明確に語られていませんが、全体的にかなり犬っぽさを感じます。


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ワガママで甘えたがりの化けウサギのお世話!『バケモノ係!』1巻

生き物係の女の子が世話することになったのは・・・本物のバケモノ!?

なぜか学校の飼育小屋で暮らす兎の化身に気に入られてしまった、生き物大好き女子の苦労(?)を描く漫画『バケモノ係!』の初単行本が7月1日より発売中です!

小学校5年生の小道 鳴(こみち なる)は学校の生き物係。

ある放課後、立ち入り禁止になっている旧・飼育小屋――学校では「呪われた飼育小屋」と噂されている場所――の側を通り過ぎようとすると、中から突然、黒い巨大な影のようなものが現れます!
あっという間に鳴に近づいてきて、彼女を捕らえてしまう黒い影!

黒い影はさらに人型・・・黒い兎の耳と尻尾の生えた青年の姿に変わり、鳴に「これから学校を破壊するつもりだ」と話します。

黒兎(くろと)と名乗るその存在は、元は土地の守り神だったのですが、自分の神社が取り壊された跡に飼育小屋を建てられ、結局その飼育小屋を使わなくなった上に怪談話まで流されて、学校の人間のことが腹に据えかねているようなのです。

学校を壊さない条件として、なぜか鳴に「自分の嫁になれ」と言い出す黒兎。
鳴は学校を守るため、しぶしぶ黒兎の条件をのみますが・・・。

それが鳴の「バケモノ係」としての活動の始まりとなるのでした!

※ ※ ※

生き物に関わる妖怪・幽霊話に重点を置いた妖怪ラブコメです。
亡霊を成仏させるのにバトル以外の手段を必ず模索するところが、かなり特徴的な作品。

とにかく尊大な俺様系のわりには妙に甘えたがりで、力を失っているせいで弱いけれど鳴のために全力で戦う、黒兎のキャラクターの良さが光ります。

※ ※ ※

黒兎で気になる描写はやはり「牙」。

兎だけど牙が描かれるというのは、兎巫女漫画『イナバラビッツ』『真子さんとハチスカくん。』の兎神・卯月白兎といったキャラクターで例があります。

兎の特徴的な切歯(前歯)は、漫画的表現では八重歯(牙)に変換されてしまうのだと考えていますが・・・。
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『バケモノ係!』1巻P16(中嶋ゆか/小学館)


黒兎は愛情表現として鳴を「かじる」という行為を行うので、兎耳キャラクターの牙はウサギの切歯の代わり(より印象的に見せる効果)になっているという考えは、妥当なのではないかと思っています。

あとは「兎を超えた超常的兎だから牙が生える」という部分もあるのかもしれません。



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