ケモミミ生活 ~獣耳作品情報ブログ~

獣耳のいる生活をはじめてみませんか?
獣耳キャラクターに関連する最新情報と懐かしい情報を織り交ぜて紹介していきます。

※世界で唯一(?)の獣耳評論サークル・S猫出版部のブログです。
※『総解説・猫耳史』『総解説・狐耳史』『総解説・兎耳史』等を頒布しています。
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2019年02月

「いぬこ」が本格的に話に絡んできました。『ぬこづけ!』11巻

『花とゆめ』本誌、および『マンガPark』にて好評連載中の「ネコ目ヒト科の生き物」=「ぬこ」の日常を描く漫画『ぬこづけ!』。
新キャラ「いぬこ」のコハクも活躍する単行本11巻目が2月20日より発売中です!

今回はついに表紙にも進出した、「いぬこ(ヒト寄りのイヌの子)」のコハクを中心とした話が多いです。
「ぬこ」がそもそもレア種族なのですが、「いぬこ」は超レアであるとのこと。
どうして「いぬこ」がレアなのかは、作中に詳しい説明があります。

しかも、コハクは日本生まれではなく外国のジャングルからやってきたということで、実は普通のイヌですらないのかもしれません・・・。
(一応、ジャングルにも普通のイエイヌが生息していることがあるみたいですね)

※ ※ ※

コハクはジャングルで自由気ままに暮らしていた「いぬこ」なので、人に撫でられるのを嫌う、という描写がでてきます。
上から頭を撫でるのはダメなので、下から手を差し出すと良い、というのは実際の野良犬・野良猫と対面した時の「作法」っぽくて面白いなあと思ったり。

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『ぬこづけ!』11巻P41(柚木色/白泉社)


『ぬこづけ!』は「ぬこ」や「いぬこ」たちの仕草に、“ケモミミ漫画ではあまり見ないけどリアル動物ではあるあるな仕草”が多数盛り込まれているので、これからケモミミ漫画を描こうと思っている人はぜひ一読をおススメします。

 ※ ※ ※

ちなみに、この単行本11巻にはかつて作者が短期連載されていた美青年人魚漫画『ブルー×ブルー』も収録されていますので、そちらが気になる方は要チェックです!



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ユキヒョウ男子いいよね。『ソード・ワールド2.5リプレイ トレイン・トラベラーズ!2』

和製TRPG代表作『ソード・ワールド2.0』の10年ぶりの改訂版『2.5』を使ったリプレイ集です。

魔動機文明時代の鉄道網を復興させたドーデン地方を舞台に、微妙にお金に困っている冒険者たちの波乱万丈・一攫千金(?)の旅が始まります!
リプレイ集『トレイン・トラベラーズ!』電子版2巻が2月19日より発売中です!(ちなみに書籍版は先月から発売中ですよ)

剣と魔法の世界ラクシア。
今回の舞台はその世界の一地方、魔動機文明時代の鉄道網を復興させたことにより独特の文化を発達させたドーデン地方です。

そんな地方を、移動式冒険者ギルド「魔動列車」で旅をする冒険者四人

短命な植物種族メリアでありながら、常に愉しいものを見つけることに人生を賭ける、とにかく底抜けに明るい妖精使いの少女・ジュジュ。

ジュジュ以上に楽天的な価値観で生きる性別不詳のグラスランナー、吟遊詩人のピロティ。

様々な不幸に遭いながらも、それを感じさせない明るさでパーティーを盛り上げる大剣使いの魔法戦士アシュトン。

そして、滅びつつある故郷のために仕送りを続ける苦労人のユキヒョウ・リカント(獣人)、双剣士テオです! 

今回も線路を破壊する前文明の魔動機退治にまい進したり、
魔動機文明の放棄された工場を探索したり、
それらの冒険で獲得した貴重な資金を
一夜のカジノにつぎ込んですってんてんになったり!?と、
TRPGならではの波乱万丈の展開がてんこ盛りです!

 ※ ※ ※

ゲームとしての描写だけでなく、作中に出てくる料理(ドイツや欧州の固有料理がモデル)がやたら美味そうなのが特徴的なリプレイ集です。

当ブログの注目点はユキヒョウのリカント、テオ!

同じソードワールド2.5リプレイ集の系列にある『水の都の夢みる勇者』でラーテルのリカント娘・ラティが登場していましたが、最近の2.5リプレイ集はちょっと変わった動物由来のリカントがよく登場している感じがします。


これまでファンタジーにおける獣人といえば猫獣人・犬(狼)獣人が主流でしたが、近年の動物擬人化モノの影響で裾野が広がったのか、ファンタジーに登場する獣人もバリエーションが増えているように思います。
今、好評アニメ放映中の『盾の勇者の成り上がり』のヒロイン・ラフタリアがアライグマの獣人だったりとか。
※ ※ ※

テオも猫科獣人の例にもれず、攻撃力高く、素早く、そして紙装甲というスピードファイターなキャラクターになっています。

ネコ科はネコ科でもユキヒョウなためか、ネコっぽい怠惰な雰囲気はなく、冬の厳しさを感じさせる生真面目なキャラクターなのが面白いですね。

再び旅に出るホロとロレンス!でも昔とは少し違って・・・『狼と香辛料XXI』

傑作獣耳小説『狼と香辛料』の短編集第4弾!
温泉地ニョッヒラに腰を落ち着けていた賢狼ホロと行商人ロレンスが再び旅に出る!
“旅の続きの物語”が描かれる『狼と香辛料』の21巻目が1月10日(電子版は2月9日)より発売中です!

これまでの最長獣耳小説シリーズ『あそびにいくヨ!』の記録が20巻だったので、ついに『狼と香辛料』が最も巻数の多い獣耳小説となりました!
このまま記録を伸ばしていってほしいところ。
あそびにいくヨ!20 (MF文庫J)
神野 オキナ
KADOKAWA / メディアファクトリー
2015-03-25


21巻の収録作は2018年に『電撃文庫MAGAZINE』で発表された四つの短編『狼と湯煙の向こう』『狼ともうひとつの誕生日』『狼と秋色の笑顔』『狼と森の色』と、力の入った書下ろし中編『狼と旅の卵』の、全五編から構成されています。

ホロとロレンスが旅に出た娘のミューリを追いかけて、自分たちも旅に出る話が中心になっています。

『狼と湯煙の向こう』はホロとロレンスから湯屋「狼と香辛料亭」の留守をまかされた狼娘セリムが不安で憂鬱になってしまう話。

『狼と秋色の笑顔』は久々の旅でロレンスの野営テクニックが錆びついてしまっている様を穏やかな筆致で描く話。

『狼と森の色』は世界が平和になり交易が盛んになったがゆえに、森が壊され始めている、という新たな問題を描く話。

『狼と旅の卵』は「あること」をしてもらうためにお金が必要になったホロが、パン屋の売り子になってみたりと色々金策に駆け回る話。

『狼ともうひとつの誕生日』はミューリが旅に出る前の頃。湯屋「狼と香辛料亭」十年目かつ、ミューリ十歳の思い出の日を描いた話となっています。

これまで大きな問題のなかった「狼と香辛料亭」での生活にいったん別れを告げて、再び波風のある旅の日々に身を投じたホロ&ロレンス夫妻。
一攫千金か破滅かで綱渡りのような生活をしていた行商時代とは違い、だいぶ資金面でも余裕があるせいか、緊張感はだいぶ薄れて本当に「夫婦旅行」といった感じの雰囲気になっています。

冒険の旅ではない「ただの旅行」を描くファンタジー作品って、ラノベの歴史全体を見渡しても希少だし、こういう作品が一つくらいあっても良いと思うので、『狼と香辛料』に関してはこの路線を維持してほしいなあと思う次第です。

ケモミミが不思議な扱いを受けている異世界。『アルカフス』1巻

中世のアラビアのような異世界に転移した高校生・柴咲匡(たすく)。

そこは「カフス」と呼ばれる獣人戦闘種族が、完全に他者に依存して生きている世界。

なぜか妹にそっくりな姿をしたカフスに出会い、その飼い主・・・もとい「世話係」となった匡は、元の世界に戻る手段も分からないまま、異世界の不思議な制度の渦中に巻き込まれていきますが・・・。

一味違う異世界転移ファンタジー『アルカフス』、初単行本が2月8日より発売中です!
取り立てて特別なところはないけれど、動物好きな男子高校生・匡。
彼には小学生の頃の不思議な記憶があります。

それは、獣の耳と尻尾の生えた女の子を助けた、という記憶。
その子を助けてからしばらくの間、秘密の友達として一緒に過ごしていたのですが、ある時を境に会えなくなってしまいました。

高校生の匡は、夏休みが迫ったある日、昔助けた獣の女の子の声を急に聞いて――――気がついてみると、中世のアラビアのような異世界都市に転移していました!

そこは両手を使わない獣人種族「カフス」がまるでペットのように人に依存して生きている世界。

匡は、転移してきた事情を知っているらしい謎のちびっ子・レオニ=ロットワイラーにいわれるがままに、なぜか妹にそっくりな姿をしたカフス「マリッカ」の世話をすることになりますが・・・。

 ※ ※ ※

ケモミミ女の子メインの、かなり不思議な世界観を持った作品です。

獣人種族のカフスは奴隷というより人型のペットのような扱いをされています。戦闘に駆り出されることが多いようなので、愛玩動物というよりは猟犬のような立ち位置でしょうか。

大切に可愛がられているカフスもいる一方で、虐待されたり捨てられたりするカフスもおり、さらには引き取り手が無くて「処分」されてしまうカフスもいるなど、こちらの現代社会の犬猫ペットの扱いに近い負の面も強く描かれています。

カフスの位置づけとしては『魔法少女猫X』の獣人の立場に近いものを感じますね。
近年では珍しい世界観で描かれています。
1巻はまだまだ導入編といった内容なので、今後の展開がとても楽しみです。



 ※ ※ ※

匡の思い出のケモミミっ子「キュルル」の初登場シーンが「ケモミミ登場シーンの様式美」(「獣耳」→「尻尾」→「顔」または「尻尾」→「獣耳」→「顔」の順でコマ送りされる)に近い形になっているのでチェック。

「全身像」→「獣耳」→「尻尾」の順番ですね。
先に全身像であるところが少し変わっていますが、これは獣娘キュルルを初めて見つけた時の、匡の視線の注目点を順番に示した表現のようです。
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『アルカフス』1巻P4(村山渉/御影夏/富士見書房)



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ウルのかぶっている狼の毛皮に秘密がありそう・・・!『赤ずきんの狼弟子』3巻

「人間」、「獣人」、そして「狩人」の三種族が住むイグアニマ大陸。
獣人の天敵である若い「狩人」は、ひょんなことから、はぐれ狼獣人の子供を自分の弟子として育てることになりました。

はじめは頼りなかった狼獣人の子供も立派に成長し、だいぶ愛着がわいてきた頃、「狩人」は自分の中に突如として生まれたどす黒い衝動に戸惑うことになりますが・・・!

狩るモノと狩られるモノが紡ぐ壮大なファンタジー『赤ずきんの狼弟子』の単行本3巻目が2月8日より発売中です!

最も数が多く、巨大な社会を築いている「人間」。
人間と相容れず、時に彼らを襲撃の対象としている「獣人」。
その獣人を狩ることを生業としている人間のはぐれ者「狩人」。

互いに反目している三者ですが、血に染まったような赤毛をした「狩人」の男・ウルは、様々な運命の末に、親とはぐれた人狼の少女・マニを自分の弟子として育てています。

最初は弱弱しい子供でしかなったマニも、ウルとともに訓練と実戦を積んだことでかなり強くなり、今では獣人の身体能力を生かして独特の戦術をとれるほどに――ある意味、新たな「狩人」の誕生を期待させるほどの成長を遂げました。

ウルがマニを一人前の狩人としてみなし始めた矢先・・・彼は突如として強烈な破壊衝動にかられます!

――「強き者を狩ることは、至上」

マニを「狩るに足る対象」として認識してしまったウルは、果たして、その衝動を抑えきることができるのでしょうか・・・?

 ※ ※ ※

連載版としてはこの3巻で一区切りで、続きは作者の自費出版(同人誌版)で、二人の運命の完結まで描かれるということです!

この3巻で物語の山場となる部分(ウルとマニが辿ることになる運命)は描かれていますが、核心的な部分(過去のウルにそもそも何があったのか?)がまだ描かれていないので、過去の話も描かれるという続編に大きく期待したいですね!

独特の美麗かつ闇を含んだファンタジー世界の描写も、3巻はこれまで以上に磨きがかかっていますので、ケモミミ関係なくファンタジーの世界にどっぷり浸りたい人におススメの一冊です。

 ※ ※ ※

今回、気になった描写。
お風呂に入ったあと、ぶんぶんして水を吹き飛ばすマニ。
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『赤ずきんの狼弟子』3巻P50(茂木清香/講談社)


「獣耳っ娘のモフモフした長い髪の毛は、実際の獣の毛皮をイメージしていることが多い」ということが良く分かるシーンです。

あとこのシーン、マニがウルの被る狼の毛皮を「生きた狼」だと勘違いしていることから、彼女が「生き物」と「生き物の形をしたもの」を曖昧に区別している、という点もさりげなく示しています。

マニは獣のぬいぐるみを弓の練習台にするのも凄く嫌がっていたのですが、このあたり獣人(というよりマニの)独特の価値観が出ていて、とても良いなあと思います。


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