ケモミミ生活 ~獣耳作品情報ブログ~

獣耳のいる生活をはじめてみませんか?
獣耳キャラクターに関連する最新情報と懐かしい情報を織り交ぜて紹介していきます。

※世界で唯一(?)の獣耳評論サークル・S猫出版部のブログです。
※『総解説・猫耳史』『総解説・狐耳史』『総解説・兎耳史』等を頒布しています。
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2018年01月

極道なケモミミ作品独特の描写。『お嬢と七匹の犬』3巻

任侠団体・黒騎組の組長の娘でありながら、大反抗期中の女子高生・黒騎大和(くろきやまと)。
ヤクザの世界と縁を切るために、自らの武器となる存在——犬獣人を中心としたボディガード軍団を組織しますが、その行為がより大きな災いを呼び寄せることになるのでした・・・!

暴力女子高生&任侠犬獣人のラブロマンス『お嬢と七匹の犬』の3巻目が1月19日より発売中です!

普通の人間と獣人が入り混じって暮らす世界。
色々な意味で極道妻な性格の少女・黒騎大和は、父親の黒騎組を潰す・・・もとい、影響力から逃れるために、ヤクザくずれの犬獣人を中心としたボディガード軍団を組織して着々と力を蓄えています。

一番最初に仲間に引き入れ、一番長く付き合ってきた「狂犬」・武蔵との関係が、単なる主従関係とは異なるものになりつつあることに大和は戸惑いながらも、彼女の最終目標に一切揺るぎはありません。

そんな折、輝月組組長の息子・獣人ハーフの潮が傷だらけの姿で大和のもとにやってきます。
彼は身寄りのない獣人ハーフを人身売買しようとする組長の方針に反発して逃げてきたのです。

大和は潮の事情を利用して、輝月組と黒騎組を共倒れにさせようと画策しますが・・・。

※ ※ ※

相変わらずシリアスとラブコメディの割合が絶妙な作品で、大和のクールな態度でテレる様子はかなり好み。

その一方で、3巻はシリアスな面も強めですね。
大和も潮も「父親と対立する」という構図は同じわけですが、その動機の部分がかなり違っていて、対照的なキャラになるように配されているところが巧いです。

また、獣人モノとしてみても、武蔵が大和に性的興奮を覚えてしまうことに戸惑う場面がすごく良い感じです。
ケモミミ好きな人間はモフモフな獣を見ると「可愛い!」と思うけど、モフモフな獣人は人間の女を見ても「ハゲてる、気持ち悪い」としか感じられないのが普通、という感覚がキチンと描かれているのが素晴らしいです。

※ ※ ※

獣人やケモミミ人間が中心的役割を占める任侠作品は『あおにの空に竜は哭く』『月とうさぎのフォークロア。』など、一ジャンルできそうなくらいの数が出てきていますが、極道なケモミミ作品における独特の描写が「獣耳に暴力を加える」描写。
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『お嬢と七匹の犬』3巻P71(岩飛猫/実業之日本社)


本作でも、潮が乱暴に耳を引っ張られたり、煙草の火を押し付けられたりします。

ケモミミキャラは「獣耳」というパーツ自体がアイデンティティの大きな部分を占めているので、獣耳に暴力を加えることで、ケモミミキャラによりダメージを与えている感じが強くなるのでしょうね。



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ウサ耳はエイリアンと相性が良い。『宇宙人プルカ』1巻

人間に寄生する恐るべきエイリアン「プルカ」が地球に襲来!

プルカは一人の少女を宿主とし、他の地球人の男と交配させて自らの子孫を残そうとするのですが・・・実は、プルカが宿った少女は超がつくほどの極端な対人恐怖症でした!
生殖相手探しなんて夢のまた夢。まずは少女の友達作りから始めることにするプルカですが・・・。

寄生エイリアン&女子高生コメディ『宇宙人プルカ』の初単行本1巻が1月19日より発売中です!

半人半兎の小人のような姿をしたプルカは、宿主に自らの子供を産ませることで繁殖する寄生型宇宙人。

予期せぬトラブルによって地球人の少女・小泉風香に止む無く寄生することになったプルカですが、風香が地球人基準で「美少女」であることに気づき、これは理想的な宿主に巡り合った、と当初はかなり期待していました。

ところがこの風香、過去のトラウマにより極度の対人恐怖症で、行動が異様にぎこちないため、男子どころからクラスメートの誰からも「キモ風香」と呼ばれて避けられていたのでした!

このままでは子づくりどころか風香が孤独死しかねないと恐れたプルカは、まず風香の友達づくりから着手することにしますが・・・異様な風香に近づく人物は、風香以上に変な人物が多く、プルカも風香もまとめて翻弄されまくります。

果たして、プルカは無事子孫を残すことができるのか!?

※ ※ ※

美少女の額が割れて、アル中患者の妄想のような小人がのぞいているという異様な絵柄が目を引きますが、中身は残念な少女と残念な宇宙人が残念な人々との変なバトルに巻き込まれてしまうハートフル(?)コメディです。
(ハテナをつけたけど、終盤はなかなかハートフルでほろりとさせられます)

登場人物はみな美少女・美男子・渋いご老体といった「黙っていれば素敵」な人たちばかりなのですが、喋ったり動いたりし始めると途端に残念な感じになります。

風香の対人恐怖症っぷりもホラーすぎて笑えます。

ちなみにプルカもインチキなドラ〇もんというか、ダメなキュ〇べえみたいな感じで、やることが全体的に裏目に出すぎている感じなのですが、これだけ変なキャラクターばかりだと、わりとまともに見えるところが面白い。

※ ※ ※

宇宙人プルカは見るからに兎な姿をしてます。
(人間の耳のあたりにある器官は退化した「角」で、頭の耳が本物の耳らしい)
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『宇宙人プルカ』1巻P22(関崎俊三/集英社)


当方が過去に出した個人誌『総解説・兎耳史』でも書いたのですが、「ケモミミ+宇宙人」という組み合わせの場合、猫耳と兎耳が特に人気があります。
猫耳は昔からのSF小説(猫型宇宙人)からの流れ。
兎耳は東洋の「月の兎(玉兎)伝説」に由来するものですね。

近年でも『月が爆発したので』『のらうさぎ』『性食鬼』など、兎耳宇宙人は漫画によく登場します。




本作のプルカもそういう「月の兎」から発想されているのかなと思ったのですが、作者あとがきを読むと「プルカ(のような小人)がアヒルのおもちゃに乗る」という点が発想の起点だったようで、プルカの造形は後から考えられたものみたいですね。

なぜプルカが兎耳なのかについては次巻で明かされるかもしれないので、引き続き注目していきたいです。



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軍オタ少年と白狼娘、最後の死闘!?『軍オタが魔法世界に転生したら、現代兵器で軍隊ハーレムをつくっちゃいました!?』12巻

剣と魔法に彩られた異世界。
しかし、ある一人の転生者が強大な術式を発動した結果、魔法が突如として世界から消滅してしまいました!

魔法の無くなった世界では白狼娘の持つAK-47・・・銃器こそが最強の攻撃法なのです!

銃と少年と人外娘たちの物語もついに完結!
『軍オタが魔法世界に転生したら、現代兵器で軍隊ハーレムをつくっちゃいました!?』の最終編・12巻が1月20日より発売中です!

現代世界の銃器知識や戦闘技術を持ったまま、剣と魔術の異世界に転生したリュート少年。

思考だけで形を変えることのできる金属「魔術液体金属」を使って現代銃器の模倣品を作り上げ、魔法を超える強力な重火器で武装したハーレム・・・・・・もとい女兵士軍団「PEACEMAKER」を結成したリュートは、各地で魔物に悩まされる人々を救ってきました。

そんな「PEACEMAKER」の活躍の様子を、ずっと静かに観察していた人物がひとり。

前世においてリュートと強烈な因縁を持つその人物は、裏で様々な陰謀を張り巡らせながら、リュートと彼に繋がる人々を破滅させるための、最大の好機が訪れる瞬間を狙っていました。

そして、まさにこの時、魔法が全世界から消失するという形で、真の「敵」との戦いの火蓋が切って落とされたのでした!

魔法の無くなったこの世界では、リュートと白狼娘スノーたちの現代兵器だけが「敵」に対抗する唯一の手段。
果たして彼らの兵器は、魔法を超える力を持った「敵」にも通用するのか!?

 ※ ※ ※

この作品、シリーズ中盤までは主人公無双の爽快感とハーレムいちゃいちゃエピソードがメインだと思っていたのですが、シリーズ終盤はなかなか熱い展開の王道のバトル物になりましたね!

転生前(現代社会の学生時代)の因縁が絡んでくるところとか、異世界転生モノの楽しさの本質ってこういう展開にあるはずだよ~、という感じで、古今東西の異世界転生モノを読み慣れた読者のツボを押さえているところが良かったと思います。

8.8 cm FlaK等の白兵戦最強クラスの兵器がバンバン出てくるところとか、「PEACEMAKER」の名がちゃんと最終戦の武器にからんでくるところなんかも、『軍オタ~』という作品の集大成として良かった!

 ※ ※ ※

当ブログでは何度か「複数ヒロイン物だと、ケモミミヒロインは主人公と結ばれない」の法則を唱えているのですが、本作はこの法則から外れているかも。
最後の場面まで見ても、白狼娘スノーがやっぱりメインヒロイン扱いかな・・・?

web小説出身の作者はわりとケモミミ娘にこだわりをもってメインヒロインに据える方が多いので、次回作でもケモミミヒロインが登場するのか、興味のあるところですね!

ネコ科耳アニメの感想~『キリングバイツ』第2話

今期注目しているケモミミアニメの感想です。

●『キリングバイツ』第2話 やっばい惚れちゃいそう

狩猟豹エルザ登場ですね!
そこはかとなくレズっぽい要素があるのは原作と同じですが、漫画原作だと若干サイコパス的な雰囲気もあったのに対して、アニメはかなり悪戯っぽくエロ可愛い感じになってます。
やっぱり猫(科)娘はかわいいよ、、、

バトルシーンの急ターンも良い感じに再現されていて、その点でも言うことなしです!

アニメのエルザを初めて見た時に若干違和感があったのですが、比べてみると原作よりも獣部分の手足が少し大きいのですね。そのせいかちょっと着ぐるみ感が増していて可愛らしい感じになっています。

諏訪部おにいさんのチータの解説は今回ちょっと端折りすぎていて不満が。
原作にあった「なぜエルザが急ターンできたのか」の説明は欲しかったなあ・・・。
長々と説明すると今度はテンポが削がれるし、バランスが難しいものですね。

※ ※ ※

瞳と盛山(野本の大学の友人)の初対面シーンにおける妙なノリが、アニメではかなりパワーアップしていて笑ってしまいました。
謎の美少女ゲームの画面とか、あれは何か元ネタがあるのかな?

全体的に、演出が原作を踏襲しつつも良い感じに強化されているので、このクオリティを維持してくれることを期待しますよ!



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表紙は狸娘で、中身は猫娘!『ゆらぎ荘の幽奈さん』9巻

霊を物理的にぶん殴れる青年霊能者・冬空コガラシと、元温泉旅館「ゆらぎ荘」にとり憑いた女子高生地縛霊・湯ノ花幽奈、そして二人を取り巻く妖怪&人間女子たちが織りなす、いろいろとえっちぃラブコメディ『ゆらぎ荘の幽奈さん』の9巻目が1月4日より発売中です!

4巻とは逆に、表紙が化け狸の少女・信楽こゆずで、物語の出番は猫神憑きのマイペース少女・夜々が多い内容となっています。


第75話からついに夜々も高校生になり、コガラシたちの通う湯煙高校に通うことに。
いつもながら表面的な反応は淡泊な夜々ですが、内心では結構わくわくしている様子。
そんな矢先、有名な不良学校・仙石中学から入学してきた元番長の轟紫音に絡まれて(?)しまう夜々ですが・・・。

※ ※ ※

夜々が今回もとってもネコネコしくて可愛いです。
彼女、返事をするとき、よくあるニャーとかニャンといった話し方じゃなくて、「う!」という返事の仕方をするのですが、これはこれで猫っぽい感じで良いのですよね。

よく裸の出てくる漫画ですが、夜々に関してはすっぽんぽんの時よりも制服姿で猫っぽく伸びをしている姿の方がえっちっぽいです。

※ ※ ※

今年2018年の夏にアニメ化ということで、アニメで夜々やこゆずがどういう風に描かれるか楽しみですね!

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