ケモミミ生活 ~獣耳作品情報ブログ~

獣耳のいる生活をはじめてみませんか?
獣耳キャラクターに関連する最新情報と懐かしい情報を織り交ぜて紹介していきます。

※世界で唯一(?)の獣耳評論サークル・S猫出版部のブログです。
※『総解説・猫耳史』『総解説・狐耳史』『総解説・兎耳史』等を頒布しています。
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2016年11月

尻尾が止まらないアルファ。『薔薇監獄の獣たち』2巻

楽園のような国、海と薔薇に彩られた欧州の小国・ルベリア。
しかしその実態は、異形の獣人たちを強制労働させ、搾取することで成り立っている、地獄のような場所なのでした!

狼男に噛まれて獣人になってしまった元・日本人の月城ニナは、ルベリア生まれの獣人たちを結集して、支配者層への反抗を図りますが・・・・・・!

『薔薇監獄(アビゲイル)の獣たち』の2巻目が11月16日より発売中です!

狼のような耳が生えた美少年に噛まれてしまったことで、自らの身体にも狼耳と尻尾が生えてきてしまった月城ニナ。

そのせいで海上の小島に作られた監獄アビゲイルに収監されたニナは、その監獄で自分と同じような狼耳と尻尾が生えた少年少女たち・・・・「狼族(ルーガ)」に出会います。

「学園」と称されてはいるものの、実態は狼族をルベリア国民の忠実な奴隷になるように矯正する施設である監獄アビゲイル。
狼族たちは人間の「教官」に反発しながらも、それぞれ「HOME」と呼ばれる小集団を作って、互いに反目しあっている状況です。
ニナも紆余曲折あって、「白薔薇乙女会」という女子力高い男子(?)系のHOMEに入れてもらいます。

そんな中、どのHOMEからもつまはじきにされ、皆から虐められている「オメガ」のポーの姿にいてもたってもいられなくなったニナは、彼をかばうために横暴な教官たちの前に飛び出してしまいます!

ここから、アビゲイルの狼族たちを結集して自由を得るという、ニナの戦いが始まるのでした!

※ ※ ※

よくある創作上の一匹狼ではなく、本物の狼の姿を映した狼獣人たちが描かれるのが特徴の本作。
上位の狼が下位の狼を上から押さえつけるとか、上位と認めた相手にキスをする(顔をなめる)とか、実際の狼の習性に即した(そして、あまり他の狼獣人漫画では出てこない)描写が多く出てくるのが面白いです。

犬みたいに喜ぶと尻尾を振る、という描写もありますが、これは本物の狼もやるらしい。
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『薔薇監獄の獣たち』2巻P124(蒼木スピカ/秋田書店)




ちなみに、本作の狼族たちの尻尾は本当に「尻尾」とのことですが、頭の獣耳は第六感的な「センサー」の役目をするものであって、耳としての機能は無いとのこと。
四つ耳である(人間の耳もある)ことに理由が付いている作品というのも、珍しいかも。



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猫パンチでダンジョン無双する奇妙な愛猫物語。『チートな飼い猫のおかげで楽々レベルアップ。さらに獣人にして、いちゃらぶします。』

事故に遭って異世界に転生してみたら、自分じゃなくて飼い猫が最強になっていた!?
これまで『封神演戯』『伊達エルフ正宗』でしばしばケモミミを描いてきた森田季節氏による、猫娘に特化した超猫耳ファンタジー『チートな飼い猫のおかげで楽々レベルアップ。さらに獣人にして、いちゃらぶします。』が11月17日より発売中です!

村田ケイジは黒猫ミーシャを溺愛する、ごく普通のサラリーマン。
ある雪の日。物珍しくて外に出たがるミーシャを連れだしたケイジは、スリップして突撃してきたトラックを避けようとして、ミーシャとともに橋の上から落下してしまいます。

死後の世界(?)で出会った猫好きの女神に、猫を助けた褒美として「最強設定」で「猫と一緒に」異世界に転生してもらえることになったケイジ。
異世界・ガートレッド王国の王都に冒険者として転生したケイジですが、なぜか「最強設定」のはずなのに自らの能力が一般人並みであることに気づきます。

変だと思っていると、初めて足を踏み入れたダンジョンでの戦闘で、猫のミーシャが強敵ゴーレムを猫パンチで一撃粉砕!

・・・・・・実は、「最強」になったのはケイジではなくて、猫のミーシャだったのでした!

知能が向上し、異世界の様々な知識に通じ、言葉も喋れるようになり、魔法も使えるようになった最強猫のミーシャにリードされる形となったケイジは、ミーシャの「人間の女の子になってご主人様とらぶらぶする」という願いを叶えるべく、高価な変化魔法の魔導書を購入するための資金集めに奔走することになるのですが・・・・・・。

※ ※ ※

とにかくワガママな愛猫娘といちゃらぶすることを大正義とした作品です。
ミーシャはツンデレじゃなくて、ご主人様大好きっ娘だけど強気でワガママ、という性格が猫好きのツボにかなりハマります。

本作も先日紹介した『転生魔術師の英雄譚』と同じく、「ケモミミ娘が唯一の恋人」タイプのWebファンタジー作品になります。(一応ケモミミ娘としては他に元盗賊の犬耳メイド・レナが登場します)
転生魔術師の英雄譚 1 (ヒーロー文庫)
佐竹 アキノリ
主婦の友社
2016-10-31


ちなみに本作のイラストは、『異世界詐欺師のなんちゃって経営術』でも愛らしい虎娘を描いていたファルまろ氏の手によるもの。森田氏のあとがきでもイラストになったミーシャの愛らしさが絶賛されていますが、ミーシャの性格がにじみ出ている画が素晴らしいです(動物の猫の時のミーシャの画もめちゃ可愛い)。




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お嬢様猫カナの日常。『ぬこづけ!』6巻

『花とゆめ』本誌および『花とゆめonline』にて好評連載中の「猫っぽいふしぎ生き物」=「ぬこ」との同居漫画『ぬこづけ!』の単行本6巻が11月18日より発売中です!
今回の表紙はささめ&ケイ&カナのぬこ三匹と、カナの飼い主「霧里一(きりさと きじめ)」。
最近はカナがほぼレギュラー化しています。

6巻の注目は金持ちの家で飼われているカナのもう一人の飼い主、霧里一の叔父にあたる由岐村 匠の初登場エピソード。
飼い主と飼い猫はよく似るというか、カナと同じくらいテンションの高いオジさんです。
実は悠哉の死別した恋人・由岐村 祈の父親だったことが判明し、5巻から引き続いて、あらためて悠哉と祈の関係が描かれます。

本作、大半のエピソードはごく普通の日常を描いているほのぼの作品なのですが、悠哉&祈に関係するエピソードについては非常に巧みな描写で、感動させられますね。

※ ※ ※

本作、4巻くらいから「人獣同時描写」(人型と実際の動物の姿が、コマによって変則的に、自由自在に入れ替わる描写方法。カザマアヤミの猫耳漫画『ちょこっとヒメ』[2005年~]以降によく見られる表現―例1 例2 例3 )が散見されます。

本作の場合は、一種のデフォルメの手法として使われている感じですね。
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『ぬこづけ!』6巻P76(柚木色/白泉社)







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「わたしの耳・・・ネコ耳とちょっと違うな・・・って」(by蝙蝠園児)『怪人ようちえん』2巻

世界征服を狙う秘密結社「ヘイトロン」が経営する、改造怪人たちを教育するための幼稚園!
私立・並都幼稚園を舞台に、怪人の幼稚園児・・・・通称「エンジ」たちのワクワクする日常を描く、『怪人ようちえん』2巻目が11月18日より発売中です!

蝙蝠の能力を持つ第三世代の新型怪人「コウモリエンジ」に生まれ変わった小森こえ(12歳)は、慣例に従って並都幼稚園に入園させられることになり、12歳なのに幼稚園児となってしまいました。

最初は不満そうにしていた小森こえですが、わりと精神年齢が近かったのか、今では同じ組のちまっこい園児怪人たちと仲良く交流しています。

一種の戦闘訓練でもある運動会でひと騒動起こしたり、
悪の怪人らしく「サンタクロースを捕まえる」計画に乗ってみたり、
プールに行ったり、
スケートに行ったり、
肝試しに行ったり、
ドロケーしたり、
身体測定したり、
・・・と、ある意味ごくごく普通の幼稚園児ライフを、普通じゃない身体で満喫するのでした!

 ※ ※ ※

2巻になって、全体的にキャラが固まってきて面白くなってきました。
ノリとしては『おかか』に似ていて、悪ガキたちの行動を萌え漫画的にアレンジしている感じ。

 ※ ※ ※

こういう作品としては独特の立ち位置にいるなあと感じるのが、ほぼ主人公のコウモリエンジ・小森こえ。

1巻では素直に思ったことを口にする普通の12歳という感じだったのですが、2巻では「自分が可愛いと分かっている、計算した上での奔放さ」(byユニコーンエンジ)と評されているように、なかなかあざとい性格が強く出てきました。
自分から媚び媚びなポーズをとったり、「12歳だけど幼稚園児」という立場を悪戯っぽく楽しんでいる様子が感じられます。
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『怪人ようちえん』2巻P75(新貝田鉄也郎/集英社)








破廉恥な状況になってもあまり動じない小森こえですが、きちっと整えている髪を悪ふざけの末に切られてしまった時や、ネコ科エンジに頭の耳を「ネコ耳ではなくニセ耳」などと言われたりした時には涙ぐむ様子が見られました。

エッチなのは構わないけど自分のスタイルにケチをつけられるのには耐えられない、自分の容姿にかなり自信を持っているタイプなのかもしれませんね。



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動物ガールとの(動物学的に)健全(!)なコミュニケーション。『けもっ娘ど~ぶつえん!』1巻

オスばかりに不幸が続いて、メスばかりが残ってしまった動物園。
そんな動物園の動物たちは数少ないオスを求めて、夜な夜な人の姿になって、人間(男)の飼育員に襲い掛かります!

動物ガールと健全に(!)コミュニケートする、かなりえっちぃケモミミ漫画『けもっ娘ど~ぶつえん!』の初単行本が11月18日より発売中です!

舞台は、とある地方にある「極楽島動物園」。
この動物園はオスばかりに不幸が続いて動物が激減してしまったため、お客さんもあまり入らなくなり、存亡の危機に陥っています。

そんな中、園長の怪しい研究が功(?)を奏して、動物たちは夜になると人間の女の子の姿に変身することができるようになりました!

女の子になった動物たちは、動物園の数少ない若いオス・・・飼育員の種田君の子種を狙って、様々な形で種田君を襲撃・・・もとい、求愛行動を仕掛けてくるようになりますが、、、

※ ※ ※

近年ときどき見られるようになった動物ガール大集合のケモミミ漫画です。

先行作品である『キリングバイツ』『DNAは教えてくれない』と同じく、動物に関するウンチクがたくさん出てきますが、本作の特徴は動物の恋愛や性に関わるウンチクを多くネタにしていること。
めぷちん☆氏のむっちり肉感的な女の子の描写もあって、かなりえっちぃ漫画に仕上がっています。





登場する主なケモミミ娘は次のとおり。
●勝気なバーバリライオンのマリカ。
●恥ずかしがり屋でオスが苦手なパンダのリーリン。
●走るの大好きで、現在発情期中のポニーのキャロット。
●種田君を食べたい、ヤンデレなヒグマのミミ。
●元・捨てられたペットのアライグマのアズキ。
●絵を描くのが得意だったけど、今は描けなくなってしまったゾウのハナミ。

※ ※ ※

本作に出てくるウンチクは、あまり他の動物漫画でも見たことが無いものが多くて、なかなか勉強になります。
下のコマのように「馬は相手に強い関心を示すときに耳を前に傾ける」など、同タイプのケモミミ娘を描くときに参考になりそうな知識も多いので、ケモミミ描きの人はぜひ一読をオススメします!
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『けもっ娘ど~ぶつえん!』1巻P60(めぷちん☆/秋田書店)












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