ケモミミ生活 ~獣耳作品情報ブログ~

獣耳のいる生活をはじめてみませんか?
獣耳キャラクターに関連する最新情報と懐かしい情報を織り交ぜて紹介していきます。

※世界で唯一(?)の獣耳評論サークル・S猫出版部のブログです。
※『総解説・猫耳史』『総解説・狐耳史』『総解説・兎耳史』等を頒布しています。
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2016年09月

賢狼ホロの娘・ミューリが活躍する新シリーズ開幕!『狼と羊皮紙』

傑作獣耳小説『狼と香辛料』の新シリーズ!
賢狼ホロの娘・ミューリと、成長した聖職者見習いコルが新たな旅を始める、『新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙』が9月10日より発売中です!

時代はホロとロレンスが結ばれてからおよそ十数年たった頃。
ロレンス夫婦が経営する湯屋「狼と香辛料亭」で長い間世話になっていた青年コルは、ついに本格的に聖職者になることを目指して、自らの旅を始める決心をします。
目的地は「狼と香辛料亭」のある温泉地ニョッヒラから南、ローム川沿いにある毛皮と琥珀貿易の中継都市レノス。

今、世界は、教会の課す「十分の一税」の是非を巡って、教皇庁と島国ウィンフィール王国が対立している真っただ中。
コルはウィンフィール王国の王子ハイランドの誘いを受けて、レノスの地で教会の不正を正す手伝いをするつもりでした。

本来、レノスまでは一人旅の予定。
しかし、なぜかホロとロレンスの娘、齢十そこそこの半狼の娘ミューリがコルの乗る渡し船の荷物・・・・・・樽の中から飛び出してきます!

ミューリが勝手についてきたのかと思えば、どうやら彼女がコルについていくのはホロ&ロレンス夫妻公認のようで、その時から、狼(ミューリ)と羊皮紙(聖職者希望のコル)の新しい旅の物語が始まるのでした・・・・・・!

※ ※ ※

元々『狼と香辛料』は12~13世紀のドイツ&北欧のバルト海交易の時代をモチーフにしていたそうですが、本作『狼と羊皮紙』は少し時代が下って14~15世紀の宗教改革の時代をモチーフにしているようです。
イングランドを思わせる島国ウィンフィール王国とか、そこで起ころうとしている聖書翻訳や国教会設立の動きなんかはまさにそんな感じ。

それに絡めて、「聖職者は結婚しちゃダメなの?」といういかにもラブコメ的なネタを混ぜ込んでいるところは、ラノベの魂を忘れていない本シリーズならではといえそうですね。

教会対立テーマのラノベという点では、同作者のもう一つのケモミミ娘シリーズ『マグダラで眠れ』とも重なる部分があるのですが、『マグダラで眠れ』が八方塞がりの絶望的な状況から抜け出すために足掻き続ける重い話であるのに対して、『狼と羊皮紙』は希望と自由に満ち溢れた明るい雰囲気の作品になっています。
マグダラで眠れVII<マグダラで眠れ> (電撃文庫)
支倉 凍砂
KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
2015-11-21


※ ※ ※

作者の支倉凍砂氏があとがきで「どの頁を開いても可愛い生き物がいて穏やかな気持ちに」なれるような本を、と述べているように、夏の太陽のように元気いっぱいな狼娘ミューリが愛らしい作品です。

ホロと違って人間のロレンスの血を半分引いている関係で、狼耳や尻尾を簡単に引っ込めることができ、見た目には完全に人間の少女の姿になれる一方(だから表紙も四つ耳キャラとして描かれている)、ホロのように完全な狼の姿になるのは難しいという特徴を持っています。

雅さのあったホロと比べるとかなり幼い感じを残しているミューリですが、「狼と香辛料亭」で多くの旅人と接してきた関係でかなり世慣れており、聖職者になるべく俗世と微妙に一線を引いてきたコルよりも常識的な一面を持っていたりします。このあたりは、過去のホロとロレンスの役割とは逆になっているんですね。

ミューリがなるほどホロの娘だなあ、と感じさせられるのは、とにかく物を食べている描写が多いところ。ホロも食欲旺盛でしたが、ミューリも暇さえあれば食べる食べる!
魚よりも肉が好き、というところは、まさに狼の血なんでしょうねえ。

敵の猫と、味方の猫娘と。『血翼王亡命譚III-ガラドの夜明けー』

鳥が喋り、王族は手話で会話し、血液そのものに神秘の力が宿っている不思議な世界。

そんな世界で数百年間の繁栄を続けてきた「赤燕の国(レポルガ)」「昼山羊の国(テテラ=サテラ)」「白三日月の国(ルーガーダ)」の三国は、赤燕の女王と猫の長官による恐るべき策略によって、いまにも全面戦争に突入しようとしています。

策略の一端を知る護衛官の青年は、愛する王女が好きだった赤燕の国を守るため、全血全霊を賭けて戦います!
第22回電撃小説大賞・銀賞受賞作『血翼王亡命譚』の完結編3巻目、『ガラドの夜明け』は9月10日より発売中です!

王族でありながら現在の王政を破壊することを図る、冷徹な革命家である赤燕の女王メルトラと、肉体を持たない言血のみの存在として伝説の時代から生き続け、伝説の時代の猫族の勢力圏を取り戻そうと図る、商業都市マジス=バランの猫の長官ディナン。

もはや常人には理解できない理由で戦乱を起こそうとしている二者の企てを知りながらも、祖国から離れた亡命者の身分ではあまりにも打つ手が少ない、と悩む元・護衛官のユウファ。
そんな中、亡命の旅の道連れである猫少女の商人イルナを通じて、「白三日月の国」への要人警護の依頼を請け負うことになります。

要人とは、「白三日月の国」の軍事機密を自らの血に書き留めた「秘血」を宿した女性。
この依頼をきっかけに、ユウファたちは「白三日月の国」との繋がりを得て、全面戦争勃発を狙って暗躍する女王メルトラと猫の長官ディナンの懐に深く斬り込んでいくことになりますが・・・・・・・!

※ ※ ※

本作、もしかすると電撃大賞に応募された時点で、この完結編までの話が書かれていたのでしょうか?
それだと、本作の1巻が最初から「1巻」と続刊を想定した表記になっていたのも頷けたり。

個人的に、本作の「後書き」に込められた仕掛けが凄いなあと驚かされました。

※ ※ ※

近年のラノベでは見られないような異色の事物が満載の本作ですが、最終巻は敵となる「猫」の生態がもの凄く異様な感じで、ファンタジーというよりSFチックな印象を受けてしまいました。
言血(魂)というリソースを使って動くプログラムみたいな存在というか。

猫は猫同士で記憶と知識を共有する(正確には定期的に「同期」するようにしている)らしいのですが、猫の血を引くイルナは、純血の「猫」たちに対してどのような感情を持っているのか、そのあたりの話をもう少し読んでみたかった気がしますね。
血翼王亡命譚 (2) ―ナサンゴラの幻翼― (電撃文庫)
新八角
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
2016-06-10


本作の世界観は読んでいてすごく愉しいし、興味を惹かれるので、3巻で完結になってしまうのはもったいないなあと感じます、、、



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羊&羊! 動物ガール大集合のケモミミ漫画!『DNAは教えてくれない』1巻

ある日突然、動物たちが人間の女の子に変身!するようになった世界。
そんな元・動物の女の子たちは、人間と共存できるように、しっかり学校で人間のことをお勉強します。

動物ガール大集合の、もふもふで百合百合でちょっとえっちぃケモミミ漫画『DNAは教えてくれない』の初単行本が9月9日より発売中です!

急激な地球環境の変化により、動物の一部が人間の少女(!)の姿に変身するようになった世界。

「アーコイド」と名付けられた人間でも動物でもない彼女たちは、無限の可能性を秘めた「新しい生命体」として、四国に作られた「アニマリウム」と呼ばれる学校兼研究施設で、人間社会に適応するための訓練を受けています。

アニマリウムを卒業したアーコイドは、その高い能力を生かして人間社会で活躍したり、アニマリウムにとどまって後進のアーコイドの教育に携わることになるのです。

北アメリカ北西部の山岳地帯でアーコイドに変身した野生羊(ビッグホーン)の「ようこ」は、それまで育ててくれた「ご主人」に送り出されて、このアニマリウムにやってきました。

そこで彼女は、自分と同じ羊の女の子と出会うことになるのですが・・・・・・・!

※ ※ ※

おそらく、ケモミミ漫画としては最多種のケモミミキャラが登場する漫画ではないかと思います。

登場するケモミミ娘は以下のとおり・・・・
羊、狼、犬、兎、牛、馬、猫、鼠、熊、リス、ハリネズミ、ラクダ、フェレット、フクロモモンガ、ネズミ、ロバ、バク、ゾウ、キリン、サイ。

頭にケモミミはないのですが、ほかにもカンガルー、ナマケモノ、ゴリラ、パンダ、モグラといった動物ガールが登場します。

擬人化動物ゲーム『けものフレンズ』と共通する動物が出てきますので、デザインを比較してみると面白いかも。獣耳でなくて髪型で工夫している本作のゴリラ娘とパンダ娘は、こういう擬人化の仕方もあるのか~と感心させられます。

※ ※ ※

本作、動物種が細かく設定されているので、同じ動物で種が違う、というキャラが多く登場します。
主人公である野生羊(ビッグホーン)の「ようこ」と、親友の牧場羊(メリノ種)の「ふわこ」が代表例。
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『DNAは教えてくれない』1巻P39(みんたろう/講談社)









ほかにも、犬としてレトリーバー娘とチワワ娘が。牛としてジャージー牛娘と黒毛和牛娘が別々に登場します。
このあたりは動物ネタ漫画らしいこだわりです。

ふわこの『おっぱいの大きさが全然違うね』というセリフが一例ですが、アーコイドの女の子たちは元となった動物の特徴を色濃く持っていて、性格についてもそのあたりが反映されています。
ようこは元・野生種なので自立心が強いしっかり者だけれど、牧場で生まれた時から飼育されているふわこは人に世話してもらうのが当たり前だと思っていたり。

わりと攻撃的な牛娘たちの描写など、よくあるケモミミ作品の類型に流されず(牛娘はおっとりキャラとして描かれがち)、元の動物の性質に忠実に描かれている部分(牛はよく喧嘩するらしい)は、新時代のケモミミ漫画の流れを感じます。


一匹狼ではなく群れとしての人狼が描かれる『薔薇監獄の獣たち』など、最近は類型を打ち破って、元となる動物の性質を忠実に反映させたケモミミ漫画が見られるようになりました。


本作『DNAは教えてくれない』も、そのようなケモミミ漫画の潮流を形作っているといえそうですね。



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9/24はみみけっとです。

ケモミミファンの祭典、第35回目のみみけっとです!

参加される方は頑張ってください!!

今回も私は不参加です、、、
仕事が落ち着いたら、またサークルで参加したいところ。
次に本を出すとしたら、『犬耳・狼耳史』ですかね~
あと、ねこさば本か、けもフレ本を作ってみたいなあ。

銃と狐と魔法少女。『放課後アサルト×ガールズ』2巻

宇宙人(?)同士の戦争に巻き込まれてしまった福岡県立織峰高等学校の女子生徒たち。
現代戦の戦場を模したFPSゲームのような異世界で、謎のゾンビ兵士との戦闘を強いられることになりますが・・・・・・。

銃と狐と魔法少女!に彩られた新感覚ミリタリー・ファンタジー『放課後アサルト×ガールズ』の2巻目が9月9日より発売中です!

教室に突然現れた狐耳少女によって、地球の平行世界「中空地球」にクラス丸ごと転送させられた織峰高校の女子生徒たち。

そこはさらに別の平行世界である「第8太陽地球」の二大勢力「イズナ」と「フタナ」が争う戦争地帯なのでした。

「イズナ」の士官(陸軍少尉)だという狐耳少女・・・・・・諏訪原サキは、女子生徒たちを巻き込んでしまったことを詫びつつも、元の世界に戻るため、敵勢力「フタナ」の人形兵士(ゾンビ兵士)の排除および転送装置「テレターミナル」の復旧に力を貸してほしいと話すのですが・・・・・・。

イズナ軍の「徴募」に応じた人間に一瞬で戦闘技術・知識を身につけさせてしまう不思議な道具「インパクト」の力に魅せられた、魔法少女に憧れる女子高生・アヤコは、「みんなを守るため」「平穏な日常を取り戻すため」という想いを胸に、突撃兵(アサルト)として不条理な戦いに身を投じます。

今回、サキの徴募に応じずに別行動をしてフタナの人形兵士に囲まれて絶対絶命になってしまったクラスメートを助けるため、三人の仲間(工兵のハルカ、偵察兵のマチ、衛生兵のキヨミ)とともに、敵地への果敢な突撃を試みるアヤコですが・・・・・・・。

※ ※ ※

普通っぽい女の子たちが頑張って戦う、萌えミリタリー物の文脈をとりつつも、少し不穏な雰囲気が漂う作品です。

謎の異世界でクラス全体でサバイバルをしなければいけないというのは『漂流教室』に近いですが、わけが分からないまま女の子たちが軍隊組織に無理矢理組み込まれてしまうというのは『ブリッツ・ロワイアル』と似たノリを感じます(本作はコレほど過酷じゃないですが)。


本作を不穏にしているのは、勢い余って危うい感じのあるアヤコの性格もあるのですが、もうひとつは事件の発端となったイズナ軍の士官である諏訪原サキが真実を話していない・・・というより、彼女も自分の世界の戦争のことがよく分かっていないのでは?と感じさせる言動にあります。

指揮官っぽく振る舞っているサキですが、実際はアヤコたちとあまり変わらない立場なのかもしれません。

※ ※ ※

サキは狐耳の生えた宇宙人(?)です。
猫耳、兎耳キャラは宇宙人が比較的多いのですが(猫はSF小説由来、兎は月世界人として)、狐耳キャラが宇宙人というのはかなり珍しいです。他に狐耳宇宙人の出てくる作品としては、『おきつね日和』くらいしかないのではないかと。


ただ、サキは正確には外宇宙ではなく平行世界からやってきているようなので、狐人間というのもある意味納得の設定かもしれません(異世界人=オカルト的な存在と考えると、ミステリアスな狐はわりと合っている気がする)。

サキは狐耳は生えていますが、尻尾は生えていないようです。
いつも丈の長い軍用コートを羽織っているので、尻尾が見えていないだけかとも思ったのですが、最初の登場シーンや、2巻の風呂に入るシーンで裸になっている時も尻尾が描かれていないので、やはり尻尾は無いみたい。
漫画で狐耳キャラを出す最大の動機が「もふもふ尻尾の生えた女の子を描きたかったから」だったりする中、あえて尻尾のない狐耳娘を登場させている点で、本作は(ケモミミファン的にも)異色の作品といえそうです。

彼女を含めたイズナ人の謎は、また後々描かれるのかな?
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『放課後アサルト×ガールズ』2巻P70(高田慎一郎/フレックスコミックス株式会社)















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