鳥が喋り、王族は手話で会話し、血液そのものに神秘の力が宿っている不思議な世界。
そんな世界で、国の策謀から逃れようとする王女と、幼馴染である護衛の青年との、密やかな逃避行が繰り広げられます。
第22回電撃小説大賞・銀賞受賞作『血翼王亡命譚-祈刀のアルナ-』が、3月10日より発売中です!
森と獣に彩られた「赤燕の国(レポルガ)」。
「赤燕」と呼ばれる超種族から伝承された金属細工や陶器製造の技術をもって栄える国で、政情はそれなりに安定しており、近年は大街道の整備や自治中小都市の商業条約「銀環同盟」によって大きく発展しようとしています。
アルナリスはそんな赤燕の国の第一王女であり、無愛想なユウファは彼女を幼いころから知る平民の青年です。
普通の言葉を喋ることが下賤なこととされ、「手語」と呼ばれる手話でのみ会話する王族。
本来、「手語」は王族しか使えない言葉なのですが、ユウファは悪戯っぽい所のあるアルナリスから手語を教えられ、密かに二人だけのコミュニケーションをとってきました。
成長したユウファはアルナリスと共にいるために剣の腕を磨き、数々の試験をくぐり抜け、アルナリス直属の「護舞官」となります。
ユウファの護舞官としての最初の仕事は、王族の成人の儀式の場「赤燕の森」まで王女を護衛すること。
しかし、その道中でユウファとアルナリスは謎の襲撃者に襲われます。
間一髪で逃げることに成功したものの、ユウファとアルナリスは帰路を待ち伏せされていること――あるいは王宮内に内通者がいることをおそれ、すぐに王宮に戻らずに、あてのない逃避行を始めることになりますが・・・・・・。
※ ※ ※
鳥や猫が人語を喋る。
この世界の虫は鳥に創造された存在であり、人間の虫飼いは鳥の声を真似して虫を操る。
人間の血は「言血」という、血液としての機能と、記憶や感情が一体化した不思議な力を宿しており、それ自体が人間の行動に様々な影響を与える。
近年のライトノベルでは見られないような奇妙な事物・価値観が満載で、ハヤカワFT文庫から出ていそうな海外ファンタジー風の雰囲気が魅力の作品です。
電撃文庫は、まだこういうタイプの作品を出すつもりがあるんだなあと、ちょっと見直したり。(電撃小説大賞「銀賞」は、昔からこういう流行から外れたタイプの異色作品が受賞する傾向はありますが)
それにしてもこの作品、タイトルに『Ⅰ』と付いているんですが、あの結末からまさか続けるつもりなのか、、、
※ ※ ※
そんな世界で、国の策謀から逃れようとする王女と、幼馴染である護衛の青年との、密やかな逃避行が繰り広げられます。
第22回電撃小説大賞・銀賞受賞作『血翼王亡命譚-祈刀のアルナ-』が、3月10日より発売中です!
森と獣に彩られた「赤燕の国(レポルガ)」。
「赤燕」と呼ばれる超種族から伝承された金属細工や陶器製造の技術をもって栄える国で、政情はそれなりに安定しており、近年は大街道の整備や自治中小都市の商業条約「銀環同盟」によって大きく発展しようとしています。
アルナリスはそんな赤燕の国の第一王女であり、無愛想なユウファは彼女を幼いころから知る平民の青年です。
普通の言葉を喋ることが下賤なこととされ、「手語」と呼ばれる手話でのみ会話する王族。
本来、「手語」は王族しか使えない言葉なのですが、ユウファは悪戯っぽい所のあるアルナリスから手語を教えられ、密かに二人だけのコミュニケーションをとってきました。
成長したユウファはアルナリスと共にいるために剣の腕を磨き、数々の試験をくぐり抜け、アルナリス直属の「護舞官」となります。
ユウファの護舞官としての最初の仕事は、王族の成人の儀式の場「赤燕の森」まで王女を護衛すること。
しかし、その道中でユウファとアルナリスは謎の襲撃者に襲われます。
間一髪で逃げることに成功したものの、ユウファとアルナリスは帰路を待ち伏せされていること――あるいは王宮内に内通者がいることをおそれ、すぐに王宮に戻らずに、あてのない逃避行を始めることになりますが・・・・・・。
※ ※ ※
鳥や猫が人語を喋る。
この世界の虫は鳥に創造された存在であり、人間の虫飼いは鳥の声を真似して虫を操る。
人間の血は「言血」という、血液としての機能と、記憶や感情が一体化した不思議な力を宿しており、それ自体が人間の行動に様々な影響を与える。
近年のライトノベルでは見られないような奇妙な事物・価値観が満載で、ハヤカワFT文庫から出ていそうな海外ファンタジー風の雰囲気が魅力の作品です。
電撃文庫は、まだこういうタイプの作品を出すつもりがあるんだなあと、ちょっと見直したり。(電撃小説大賞「銀賞」は、昔からこういう流行から外れたタイプの異色作品が受賞する傾向はありますが)
それにしてもこの作品、タイトルに『Ⅰ』と付いているんですが、あの結末からまさか続けるつもりなのか、、、
※ ※ ※
海外ファンタジー風の世界観ながら、近年のライトノベルっぽい部分が出ているのが、途中からユウファとアルナリスの旅の道づれとなる猫の血を引く少女・イルナに猫耳が生えていること。
伝統的な海外ファンタジーなら完全ケモノの猫獣人にしてるでしょうから、このあたりは日本のラノベらしい。
近年のラノベだと獣人種族は奴隷みたいな身分になっていることが多いのですが、本作では猫の種族は知性の高さから商業都市の上層部を占めるような存在とされていて、この点は珍しい設定です。
古くは『モンスターメーカー』の、猫系種族のシャーズと似た設定になっています。
萌え ブログランキングへ
伝統的な海外ファンタジーなら完全ケモノの猫獣人にしてるでしょうから、このあたりは日本のラノベらしい。
近年のラノベだと獣人種族は奴隷みたいな身分になっていることが多いのですが、本作では猫の種族は知性の高さから商業都市の上層部を占めるような存在とされていて、この点は珍しい設定です。
古くは『モンスターメーカー』の、猫系種族のシャーズと似た設定になっています。
萌え ブログランキングへ