ケモミミ生活 ~獣耳作品情報ブログ~

獣耳のいる生活をはじめてみませんか?
獣耳キャラクターに関連する最新情報と懐かしい情報を織り交ぜて紹介していきます。

※世界で唯一(?)の獣耳評論サークル・S猫出版部のブログです。
※『総解説・猫耳史』『総解説・狐耳史』『総解説・兎耳史』等を頒布しています。
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2016年03月

ケモミミ男子とニンゲン女子の逆転する関係。『みみミミ!』

獣と人間の両方の特性を持った「獣人」が人口の二割を占める世界。

そんな世界を舞台に、獣人男子と人間女子の4つの恋愛関係を描く、オムニバスラブコメディ『みみミミ!』が3月18日より発売中!

獣と人間の特性を備えた「獣人」は、エリートとして優遇される一方、凶暴化すると問答無用で「保健所」に捕獲されたりと、やや不安定な地位にある種族。

その生まれも、人間の両親から生まれたり、ペットの動物から生まれたりと一定せず、かなり混沌とした生態系によって成り立つ世界のようです。

そんな世界において、四人×四人の男女の物語が繰り広げられます。

●兎のふりをしている猫獣人・圭斗(表紙・左端)と保健所職員・花乃子。発情期にある圭斗の精神の安定のため、恋人のふりをしているだけだったはずが・・・・・・!

●ペットの犬から獣人に「変身」してしまったカイ(表紙・右上)。レアケースとして保健所の追求を受けそうになり、カイを守るために飼い主の一宮ひまりは奮闘しますが・・・・・・。

●任侠組織の跡目になるべく、男のふりをする男装女子・渚。そんな彼女の婚約者として、豹科の獣人・怜(表紙・右下)がやってきて・・・・・・・!

●才色兼備で気の強い社長令嬢の麗香と、気弱な犬系獣人男子・司郎(表紙・左から二番目)。でも、司郎の正体は実は・・・・・・・。

※ ※ ※

『妖狐+LOVE×KISS!』で狐耳男女の物語を展開していた作者による、ケモミミ男子にこだわった作品です。これまでに発表した単行本全11冊のうち、10冊がケモミミ漫画ということで、相当ケモミミがお好きなようです。



本作『みみミミ!』の特徴としては、獣らしさが存分に発揮されているケモミミ男子のキャラクターもさることながら、男女の「守る-守られる」の関係が逆転するような展開が一貫して描かれる点が挙げられます。

圭斗と花乃子の物語では、最初は年上の花乃子が圭斗の世話をしている形だったのに、途中から花乃子が圭斗を求めるようになっていたり。
カイとひまりの物語では、カイが守ったり、ひまりが守ろうとしたり、最後はまたカイが守ったり、関係がくるくると入れ替わります。

前作『妖狐+LOVE×KISS』でもそういった関係が見られるので、作者として追及したいテーマなんでしょうね。

※ ※ ※

個人的には圭斗の猫っぽさが好ましい。
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『みみミミ!』P41(赤羽チカ/アスキー・メディアワークス、KADOKAWA)















人に触られたくなくて人を避けようとする一方、花乃子には尻尾を立ててスリスリしたり、気分屋っぽい猫の雰囲気が出ているのですが、彼の最も猫っぽい部分が「愛する女性の首を噛んでしまう」という行為。
「交尾中の雄猫は雌猫の首にかみつく」という行動をそのまま反映させたもののようですが、過去の猫耳作品では見かけない、珍しい描写です。



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猫耳アンドロイドと全自動販売機。『紅殻のパンドラ』8巻

サイボーグ技術や神経接続ネットワーク、知能を持つアンドロイドといった夢の技術が実用化されつつある一方で、非NBC兵器による限定戦争や自然破壊による災害、それによって引き起こされる貧困と混乱が拡大しつつある近未来。

そんな世界の混乱から離れた人工リゾート島≪セナンクル・アイランド≫を舞台に、夢は「世界平和」な脳ミソ以外全部機械の能天気娘・七転福音(ナナコロビ・ネネ)と、天才科学者に創られた無愛想なネコミミアンドロイド・クラリオンのなかなか危険な日々を描く、『紅殻のパンドラ』単行本8巻目が3月23日より発売中です!

ネネとクラリオンの活躍(?)により、新兵器・粒子荷電砲を備えた巨大自律掘削装置「ブエル」への接触に失敗したアメリカ帝国軍大佐のクルツ。

高い地位を築いてきた米帝軍を裏切り、満を持して「ブエル」強奪の陰謀を発動させたはずなのに、ただ単に世界に「お宝フトモモ画像」をばらまいただけに終わってしまったクルツは、失意のドン底に叩き落とされ、もはや自棄になってネネとクラリオンを抹殺しようとします!

破壊したはずの戦闘アンドロイド「フィアー」も、ほぼスクラップ状態になりながらしぶとくネネとクラリオンの前に立ち塞がり、あらためて大ピンチに陥る二人。

そんな中、クラリオンは超必殺技「プラズマ=ネコパンチ」の発動させるべく、ネネに助力を願いますが・・・・・・・!

※ ※ ※

ネネだけでなく、クラリオンも変化していく様が描かれた8巻です。

昔のクラリオンなら、自らが行動停止する(=ネネを自分の力で護れなくなる)ような判断はしなかったと思うのですが、8巻では「ネネを信頼する(=自分が行動停止してもネネは自力で何とかする)」という判断ができるようになっています。

物語はさらに新たな章に入るようなので、これから二人の関係がどうなっていくのか楽しみですね!


・・・・・・個人的に、おまけ漫画で言及されているクラリオンの体重(ドラ○もんと同じ=129.3kg)に衝撃を受けたり。華奢な外見ながらも、戦闘用アンドロイドとしてのスペックは伊達じゃないですね。

※ ※ ※

さて、ブエル騒動を解決したネネとクラリオンは、『Episode 21』にて「全自動販売機」の襲撃(?)を受けることになりますが・・・・・・。
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『紅殻のパンドラ』8巻P118(六道神士・士郎正宗/角川書店)















この自律ロボット型自動販売機=「全自動販売機」というネタは、あとがきによると士郎正宗氏の同人誌『アトラス』時代の知人・鋼鉄はがね氏のネタだと言及されています。

でもこのネタ、古いケモミミ作品を探している時にどこかで見た記憶があるなあ、とあらためて探してみたら、アニメ監督の庵野秀明氏が1983年に『まんがアニメック』に書き下ろしていた漫画『お風呂』にも使われていました。
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『まんがアニメック』第1巻P140(庵野秀明/ラポート社)










もしかすると、士郎氏と庵野氏で、同じ鋼鉄はがね氏のネタを使っているのでしょうか?
もしそうであるなら、30年もの時を超えて、庵野氏が猫耳作品と繋がったことになり、なんともすごい縁だなあと思ったりします。



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まだまだ謎の部分の多い美(少)女-狐変化漫画。『モノノケクロックワーク』1巻

人の想いを受けて魂を宿し、時には暴走して騒動を引き起こす「物ノ化(もののけ)」たち。
そんな「物ノ化」を浄化する役目を担う、三人の「呪物洗浄屋(フェティッシュロンダリング)」の活躍を描いた作品、『モノノケクロックワーク』が3月25日より発売中です!

いわくつきの古い物品に詳しく、超常現象の研究もしている小説家の山本依子(表紙中央)。

依子に付き従う、超自然的な存在を「見る」ことのできる少女・兎菜原菜乃花(表紙左)。

そして、自らの身体に「物ノ化」が宿ってしまっている女子大生・稲代三咲(表紙右)

三人は「呪物洗浄屋(フェティッシュロンダリング)」として、全国各地で発生する「物ノ化」がらみの事件の解決に飛び回っています。

もともと、三咲は「物ノ化」がとり憑いた自分の身体を元に戻す方法について相談するために、超常現象に詳しい依子にアプローチしたのですが、いつの間にか依子の仕事を手伝うような関係になっています。
三咲にとり憑いている「物ノ化」は特殊な存在らしく、その正体は物語の中で徐々に明らかになっていくわけですが・・・・・・。

※ ※ ※

宣伝文でも「美(少)女」と表記されているように、少女というにはやや年齢層の高いヒロインたちがメインで活躍する伝奇探偵漫画です。
萌え百合っぽい描写もありますが、内容はわりとシリアスめ。
不気味・不穏な雰囲気を描く時のコマの使い方は、間違いなく正統派のホラー漫画の技法ですね。

三咲にとり憑いている「物ノ化」は狐系の霊であるらしく、気持ちが昂ぶると狐耳・狐尻尾が生えてきてしまいます。(変身シーンで「コーーーン」という擬音が書かれたり、「子狐め」と呼ばれるシーンがあるので、たぶん狐だと思う)
狐状態の三咲は吸血鬼っぽい行為をする描写もあったりして、1巻の時点ではその正体が何なのか、まだまだ分からないことだらけですね。
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『モノノケクロックワーク』1巻P14(昼間行燈/アスキー・メディアワークス、KADOKAWA)













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ぐぐコクメモリアル、再び!『繰繰れ! コックリさん』11巻

大晦日に見るのは「○○えもんスペシャル」派の電波少女・市松こひなと、紅白を見ないと年を越せない低級狐妖怪・コックリさんによる(主にチャンネルをめぐる)バトル漫画!

ついにコックリさんを差し置いて表紙に進出した猫神タマと、狐耳パーカーのこひながあざとい(?)『GOOD!GOOD!猫☆タマさま』・・・・・・ではなくて『繰繰れ! コックリさん』の11巻目が3月22日より発売中!

今回のラインナップは・・・
「しゃっくりが止まらないコックリさんが死ぬかもしれない話」
「コックリさんが風邪をひいて死ぬかもしれない話」
「昔話・コックリさん」
「芸術の秋な話」
「勤労感謝の日に勤労しない狸親父の話」
「昭和怪人赤マントvsこひなの話」
「大晦日にチャンネル争いの話」
「来襲!!年神様 の話」
「ぐぐコクメモリアルinバレンタインな話」
「コックリさん、こひなに嫌われて大ショックの話」
の以上10編+α(おまけ漫画)です。

前巻10巻の春・夏に引き続き、今回は秋・冬・初春(バレンタインデー)と順番に季節がめぐっていきます。
今回は全体的にコックリさんが酷い目に遭う話が多いです。年神の話とか特に・・・・・・。
こひなが全編にわたって狐耳パーカー姿なのがポイント高し。

 ※ ※ ※

第102憑目『バレンタインモフモフーン』にて、6巻でもネタにされていた「とき○モ」パロディ、『ぐぐコクメモリアル』が本格的に展開されます。
コックリさんたち登場男子のCVが、脳内再生シンクロシステムではなく、アニメ版をちゃんと踏襲しているところがなかなか細かいなあと思ったり。
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『繰繰れ!コックリさん』11巻P142(遠藤ミドリ/スクウェアエニックス)



 




6巻の時点(2013年~14年)では『ぐぐコクメモリアル』はプレステ2のソフトのパロディだったのですが、今回は課金スマホゲームのパロディになっているところに、時代の移り変わりをまざまざと感じてしまったり、、、



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変身の過程がえっちぃ狐巫女。『一刀両断のアンバー・キス』2巻

《秘鍵使い》の主人公が、女の子の心――《庫》を開け武器を抜き、古都の闇を打ち祓う!
それはそれとして、徹底的にいちゃラブえっちな描写にこだわった『一刀両断のアンバーキス』の2巻目(完結)が、3月12日より発売中です!

クリスマスに向けてパーティーの準備を進める主人公の居抜。
そんな中、双子姉妹の緋色と青生がやたらと居抜に迫ってきて・・・・・・少し度を越して“発情”しているかの様子に、「闇」の気配を感じた居抜は、彼女たちと一時的に距離を置くことにします。

それによって、もう一人の《庫》を持つ狐巫女の少女・琥珀と、居抜は二人きりで過ごすことになりますが、琥珀も居抜への想いを抑えられなくなり、ついに・・・・・・!

※ ※ ※

クリスマスに近づくにつれて街に増殖する「心ノ闇(しんのやみ)」を祓う、というおおよそのストーリーの流れはありますが、実際のところ、居抜の三人の嫁候補、琥珀、緋色、青生の三人のいちゃいちゃラブラブを描くのがメインの作品です。ラノベレーベルとしてはかなりえっちぃ作品。

琥珀が天狐を《庫》から開放し、狐耳尻尾が生えた「神宿り」形態に変身するときも、やたらえっちぃ雰囲気なのが面白い。「脳の中で性欲を司る中枢と、攻撃欲を司る中枢は近接している」ということで、琥珀にとっては変身している状態自体が快感になっているという設定になっています。

狐耳つながりで、本作と似たような描写(攻撃形態時に狐耳ヒロインが陶酔しているような雰囲気になる)のある作品として『忌火のダキニ』がありますので、こちらと比較してみるのも面白いかも。

忌火のダキニ 弐 (電撃コミックスNEXT)
sigama
アスキー・メディアワークス
2013-11-27




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