ケモミミ生活 ~獣耳作品情報ブログ~

獣耳のいる生活をはじめてみませんか?
獣耳キャラクターに関連する最新情報と懐かしい情報を織り交ぜて紹介していきます。

※世界で唯一(?)の獣耳評論サークル・S猫出版部のブログです。
※『総解説・猫耳史』『総解説・狐耳史』『総解説・兎耳史』等を頒布しています。
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2014年08月

たぬき娘クロニクル。(1990年代~2010年代の狸娘の歴史)

 最近、狸娘を見かけることが多くなってきました。
 2010年代の狸娘が登場する代表作としては下のような作品が挙げられるでしょうか。



 狸娘はいつごろから描かれるようになったのか?
 私が持っている一番古い資料では、1990年・月刊テクノポリス5月増刊号『同人ソフト大全集』、宮野ひろみ氏の『イラスト画材の選び方』のコーナーに狸娘が出てきます。
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『月刊テクノポリス5月号増刊・同人ソフト大全集』P86(宮野ひろみ/徳間書店)










 同人ソフトですが、サークル『LOLITA SOFT』が1990年に発表した『SAYOKO-O(AYA)』というPC-8801用アドベンチャーゲームの主人公が、狸娘だったようです。(実物を確認していないので違うかもしれませんが・・・)

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『アソコンすうぱあスペシャル9・同人ソフト大集合』P29(絵・LOLITA SOFT/辰巳出版)







 とりあえず、1990年頃には狸娘が存在したことは間違いなさそうです。

【90年代後期】
 ライバル属性である狐耳が隆盛を極めていた90年代(主に『幽☆遊☆白書』の妖狐蔵馬の影響)。
 狸娘はまだまだマイナーな存在でした。

 1995年、さかぐちしずか氏が狸娘が登場する漫画『化狸騒動奇譚 PON-PO こりん』を発表します。
 人間の耳のところがそのまま狸耳になっているという、今の視点で見るとちょっと変わった姿をしています。

 他には、1996年から稼働したコナミの『セクシーパロディウス』で、ステージ4Bのボス・タヌコーが狸耳の女の子に変身して攻撃を仕掛けてくる場面があります。
 ただし、ステージ4Bに進む条件がやや気づきにくい上に、女の子に変身して攻撃する確率も低いため、基本的にマイナーなキャラとなっています。


【ゼロ年代前期】
 2000年代前後には、「狸じゃないけど狸娘っぽいキャラ」というカテゴリーが出現します。
 代表例は『ナースウィッチ小麦ちゃん マジカルて』(2002~2005年)のまじかるメイドこより。
 マスコットキャラがたぬきなので、狸娘だと思われがちですが、彼女は狸ではありません(モモンガらしい)。


 フライトプランのSRPG『サモンナイト』(2000年)に登場したレビット族のモナティは狸っぽい尻尾を持っているせいで、仲間のガゼルなどから狸扱いされていましたが、一応狸とは別の生き物らしいです(兎系獣人らしい)。
サモンナイトコレクション
ソフトバンククリエイティブ
2001-12


【ゼロ年代中期】
 2004年に『我が家のお稲荷さま。』が獣耳作品として初めてライトノベルの新人賞(電撃ゲーム小説大賞・金賞)を受賞し、引き続いて『かのこん』、『狼と香辛料』、『狂乱家族日記』といった獣耳作品が続々と受賞していった流れで、獣耳ライトノベルが一時注目を集めました。

 その中で刊行された数少ない狸娘モノが秋津透氏の『たぬきつ!』。
 シリーズ化の予定があったみたいですが、残念ながら1巻しか出ておりません。
たぬきつ!(1) (ファミ通文庫)
秋津 透
エンターブレイン
2006-02-27


 四国と狸の関係が丁寧に描かれる点は、近年の狸モノの代表作『うどんの国の金色毛鞠』の源流にある作品といえるかもしれません。
うどんの国の金色毛鞠 1巻
篠丸 のどか
新潮社
2013-09-13


【2010年代前期】
 少しずつ、狸娘が登場する作品が増えてきます。
 2011年発表の上海アリス幻樂団の同人シューティングゲーム『東方神霊廟』では、化け狸の二ツ岩マミゾウが登場。同じエクストラステージボス出身の狐耳・八雲藍ほどの人気は得られなかったものの、スピンオフ漫画の『東方鈴奈庵』では重要人物の一人として、かなり優遇された扱いを受けています。

東方鈴奈庵 ~ Forbidden Scrollery.-1 (角川コミックス)
春河 もえ
角川書店(角川グループパブリッシング)
2013-03-26


 狸耳ではないですが、2013年に森見登美彦の原作をもとにした、たぬき物語『有頂天家族』のアニメ版も、狸娘文化に一役買っているかもしれませんね。


 増えてきたとはいえ、狸娘のブームはまだまだこれからという感じがします。
 ケモミミの主流・・・猫、狐、兎に比べると、作品数もずっと少ないので。(ようやく犬耳に追いついてきたくらいの感じ)
 今後、どういう狸娘作品が描かれることになるのか、愉しみです。



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こまの凄い見せ場! 『足洗邸の住人たち。【完全版10巻】』

 昨日に引き続き、8月25日に発売された『足洗邸の住人たち。』完全版、玖(9)巻と拾(10)巻について
 今回は10巻の内容をご紹介。
 表紙はこま&クリストファー・マーロウご一行様。
足洗邸の住人たち。 【完全版】 10巻 (ガムコミックスプラス) 
足洗邸の住人たち。 【完全版】 10巻 (ガムコミックスプラス)

 過去に出た大判コミックの11巻~13巻の内容が収録されています。
 一番最初の『足洗邸の住人たち、十二』に描き下ろしが追加。
 あと過去の宣伝用のペーパーが収録されていますね。


 世界を滅ぼしかねない勢いで暴虐の限りを尽くす、悪龍アジ・ダハーカ。
 「中央」の悪魔軍団七支柱や、義鷹をはじめとする足洗邸の住人たち、果ては別国津神・大太の一味からまでも総攻撃を受けながら、それでもなお戦意が衰えない悪龍。
 とにかくしぶといです!

 そんな中、福太郎は自らと融合している「獏」の力を生玉に封じ込めた筆型の如意機「夢想実現之事」を手に入れたことで、ついに悪魔や神とも戦える力を得ることになります。
 これまで福太郎が見てきたもの、そして想像するものを「描く」ことで現実にできる如意機の力を、福太郎はどのように使うのか?


 今回、こまは「六十四卦」の一易として、アジ・ダハーカが取り込み力の源としている大太の鬼「咽ノ鬼」を封印する役目を担うことになります。久々の大舞台です。
 別国津神・白姫が喚び出した黄泉の住人の中に、祖父のように慕っていた亡き味野の姿をみつけて、放心状態になってしまうこま。そんな彼女を橋姫が一喝して、我を取り戻させます。
 こまの名前が吹き出しなしで呼ばれる唯一のシーンで、突然この効果文字が出てくるのでとても印象に残ります。これほどに一喝しないといけないほどに、こまが味野のことを強く想っていたことが伺えるシーンです。
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『足洗邸の住人たち【完全版】』10巻P152(みなぎ得一/ワニブックス)




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「話逸らすニャよ!」(by お仙)『足洗邸の住人たち。【完全版9巻】』

 好評のみなぎ得一の『足洗邸の住人たち。』の完全版、玖(9)巻と拾(10)巻が8月25日より発売中です!
 今回は9巻の内容をご紹介。
 表紙は「中央」の七支柱悪魔軍団から逃げるこま。
足洗邸の住人たち。 【完全版】 9巻 (ガムコミックスプラス)
足洗邸の住人たち。 【完全版】 9巻 (ガムコミックスプラス)

 過去に出た大判コミックの10巻~11巻の内容が収録されています。
 一番最初の『足洗邸の住人たち、七』と最後の『足洗邸の住人たち、十一』に描き下ろしが追加。


 悪魔軍団のアイム公が生玉得たことで、悪魔になる以前の神の姿に「祖神回帰」し、毒の火焔を吐く伝説の悪龍、アジ・ダハーカに変身してしまいます。
 破壊の衝動にしたがって暴れ廻るアジ・ダハーカを、「中央」は「鬼号怪異」と認定し、討伐を開始します。

 悪龍に対するは、「中央」の七支柱――万魔学園の黒瀬先生として赴任していた第一軍団員・クローセルに、福太郎がオセに催眠をかけられて変容した第一軍団長・サタナキア――その他、主要悪魔が一堂に会します!

 その裏では、日本の大妖・大太の分霊である「白山菊理媛大神」こと白姫が、異国の悪魔軍団から主導権を取り戻すべく、静かに暗躍しつつあるわけですが・・・

 こまら足洗邸のメンバーは、ちょっと影が薄くなってます。
 笠森・仙は、焦るあまりなぜか言葉に「ニャ」が混ざったりして(義鷹に『こまか』とつっこまれる)、それなりにアジ・ダハーカの出現に動揺している感じではあるのですが。


 今回気になったシーンはこちら。
 十支王バアルがカッコよく決め台詞を言うシーンですが、ここで注目なのはツッコミを入れているのが、こまと玉兎という獣人ペアであるところ。
 『蛙が言うか!』という二人のツッコミに対して、さらに読者側から『猫(兎)が言うなよ』というツッコミを誘っているような構図になっている気がするのですが・・・どうでしょう?
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『足洗邸の住人たち【完全版】』9巻P30(みなぎ得一/ワニブックス)




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「どうだ、地球にあそびにいくか?」(byレイーマ) 『あそびにいくヨ!』(コミカライズ版)10巻

 ネコミミ付き宇宙人・キャーティアとのファーストコンタクトSF、『あそびにいくヨ!』の888氏によるコミカライズ版・・・感動の大団円を描く最終10巻が8月23日より発売中です!
 原作小説は十年以上続くロングセラーを誇っていますが、このコミカライズ版も8年間の長期連載の末での完結となります。
あそびにいくヨ! 10 (MFコミックス アライブシリーズ)  
あそびにいくヨ! 10 (MFコミックス アライブシリーズ)

 物語は原作6・7巻の内容を元に、大団円に向かって大幅にアレンジが加えられたものとなっています。

 騎央とエリスたちは、アントニアの用意した豪華客船でのクリスマス・パーティの最中、バルンムウ人のニルメアの策略によって、豪華客船ごと特殊フィールドに囚われてしまいます。
 ニルメアの意図は、地球人のテロ組織によって、エリスもろともキャーティアの贈り物が対消滅爆弾で爆破されたように見せかけて、キャーティアと地球人の交流を断絶させること。
 さらに、自らは一切手を汚さないように、『犬の人』を裏から操って、全てが『犬の人』の謀略であるかのようにカモフラージュしています。

 悪辣で、途方もなく強大な企みを前にしながら、それでも、よりよい未来を信じて進む騎央、エリス、真奈美、アオイ、アントニア、それぞれの戦いが始まりまるのです!


 さて、最後の戦いの後は、エリスの両親と騎央たちの食事会のシーンになるのですが、ここで「緊張してしっぽをぱんぱんにするエリス」という図が見られます。
 このシーン、原作ではこういう描写はされていなくて(そもそも真奈美が呼ばれていない。原作エリスは終始嬉しそうで緊張した様子は無い)、コミカライズ版独自のエピソードになっています。
 猫耳娘の尻尾の描写は、「何かに興味を持ってピンと立てる」「怒ったりびっくりすると膨らむ」という描き方がよくされますが、「緊張する」時の状態が描かれているのはなかなか珍しい例です。
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『あそびにいくヨ!』10巻P119(888/メディアファクトリー)










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彼女が付け耳を付ける理由。~うつみや聡『そして私は猫になる。』(『ハーフリータ』1986年8月号)

 80年代のロリコン漫画雑誌の一角、『ハーフリータ』の1986年8月号より。
 多感な少女が人間関係に失望して猫になろうとする話、うつみや聡『そして私は猫になる』。
 1986年の約半年間にわたって連載されていました。

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『月刊ハーフリータ』1986年8月号P83(うつみや聡/松文館)
















 デキの良い双子の姉と比較されたり、人間関係の裏の部分を垣間見てうんざりしている少女は、人間じゃなくて猫に生まれてこればよかった、と物思いにふけります。

 そしてある時、少女は思い立って、手作りの猫耳を頭に付けて、猫になると書き残して家出をしてしまいます。捨て猫のフリをして段ボール箱にうずくまっていた少女は、とある不良(というより無気力で自堕落な)男子学生に拾われることになるのですが・・・。
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『月刊ハーフリータ』1986年8月号P89(うつみや聡/松文館)









 80年代で付け耳が出てくる漫画にしばしば見られるのが、付け耳を付けることに深刻な理由があるパターン。
 本作もその例にもれず、メランコリックになりすぎて危うい状況になっていた少女は、付け耳を付けて猫になりきることで、一応の精神の安定を取り戻す、という形になっています。

 獣耳キャラクターが一般的になってきてからは、付け耳を付けるのも「趣味」「ファッション」の一言で押しとおせるようになっていますが(『月詠』とか『ルリアーにゃ!!』とか)、80年代頃はまだそういう言い訳をするのが難しかったのかもしれませんね。






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