ケモミミ生活 ~獣耳作品情報ブログ~

獣耳のいる生活をはじめてみませんか?
獣耳キャラクターに関連する最新情報と懐かしい情報を織り交ぜて紹介していきます。

※世界で唯一(?)の獣耳評論サークル・S猫出版部のブログです。
※『総解説・猫耳史』『総解説・狐耳史』『総解説・兎耳史』等を頒布しています。
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再び旅に出るホロとロレンス!でも昔とは少し違って・・・『狼と香辛料XXI』

傑作獣耳小説『狼と香辛料』の短編集第4弾!
温泉地ニョッヒラに腰を落ち着けていた賢狼ホロと行商人ロレンスが再び旅に出る!
“旅の続きの物語”が描かれる『狼と香辛料』の21巻目が1月10日(電子版は2月9日)より発売中です!

これまでの最長獣耳小説シリーズ『あそびにいくヨ!』の記録が20巻だったので、ついに『狼と香辛料』が最も巻数の多い獣耳小説となりました!
このまま記録を伸ばしていってほしいところ。
あそびにいくヨ!20 (MF文庫J)
神野 オキナ
KADOKAWA / メディアファクトリー
2015-03-25


21巻の収録作は2018年に『電撃文庫MAGAZINE』で発表された四つの短編『狼と湯煙の向こう』『狼ともうひとつの誕生日』『狼と秋色の笑顔』『狼と森の色』と、力の入った書下ろし中編『狼と旅の卵』の、全五編から構成されています。

ホロとロレンスが旅に出た娘のミューリを追いかけて、自分たちも旅に出る話が中心になっています。

『狼と湯煙の向こう』はホロとロレンスから湯屋「狼と香辛料亭」の留守をまかされた狼娘セリムが不安で憂鬱になってしまう話。

『狼と秋色の笑顔』は久々の旅でロレンスの野営テクニックが錆びついてしまっている様を穏やかな筆致で描く話。

『狼と森の色』は世界が平和になり交易が盛んになったがゆえに、森が壊され始めている、という新たな問題を描く話。

『狼と旅の卵』は「あること」をしてもらうためにお金が必要になったホロが、パン屋の売り子になってみたりと色々金策に駆け回る話。

『狼ともうひとつの誕生日』はミューリが旅に出る前の頃。湯屋「狼と香辛料亭」十年目かつ、ミューリ十歳の思い出の日を描いた話となっています。

これまで大きな問題のなかった「狼と香辛料亭」での生活にいったん別れを告げて、再び波風のある旅の日々に身を投じたホロ&ロレンス夫妻。
一攫千金か破滅かで綱渡りのような生活をしていた行商時代とは違い、だいぶ資金面でも余裕があるせいか、緊張感はだいぶ薄れて本当に「夫婦旅行」といった感じの雰囲気になっています。

冒険の旅ではない「ただの旅行」を描くファンタジー作品って、ラノベの歴史全体を見渡しても希少だし、こういう作品が一つくらいあっても良いと思うので、『狼と香辛料』に関してはこの路線を維持してほしいなあと思う次第です。

ケモミミが不思議な扱いを受けている異世界。『アルカフス』1巻

中世のアラビアのような異世界に転移した高校生・柴咲匡(たすく)。

そこは「カフス」と呼ばれる獣人戦闘種族が、完全に他者に依存して生きている世界。

なぜか妹にそっくりな姿をしたカフスに出会い、その飼い主・・・もとい「世話係」となった匡は、元の世界に戻る手段も分からないまま、異世界の不思議な制度の渦中に巻き込まれていきますが・・・。

一味違う異世界転移ファンタジー『アルカフス』、初単行本が2月8日より発売中です!
取り立てて特別なところはないけれど、動物好きな男子高校生・匡。
彼には小学生の頃の不思議な記憶があります。

それは、獣の耳と尻尾の生えた女の子を助けた、という記憶。
その子を助けてからしばらくの間、秘密の友達として一緒に過ごしていたのですが、ある時を境に会えなくなってしまいました。

高校生の匡は、夏休みが迫ったある日、昔助けた獣の女の子の声を急に聞いて――――気がついてみると、中世のアラビアのような異世界都市に転移していました!

そこは両手を使わない獣人種族「カフス」がまるでペットのように人に依存して生きている世界。

匡は、転移してきた事情を知っているらしい謎のちびっ子・レオニ=ロットワイラーにいわれるがままに、なぜか妹にそっくりな姿をしたカフス「マリッカ」の世話をすることになりますが・・・。

 ※ ※ ※

ケモミミ女の子メインの、かなり不思議な世界観を持った作品です。

獣人種族のカフスは奴隷というより人型のペットのような扱いをされています。戦闘に駆り出されることが多いようなので、愛玩動物というよりは猟犬のような立ち位置でしょうか。

大切に可愛がられているカフスもいる一方で、虐待されたり捨てられたりするカフスもおり、さらには引き取り手が無くて「処分」されてしまうカフスもいるなど、こちらの現代社会の犬猫ペットの扱いに近い負の面も強く描かれています。

カフスの位置づけとしては『魔法少女猫X』の獣人の立場に近いものを感じますね。
近年では珍しい世界観で描かれています。
1巻はまだまだ導入編といった内容なので、今後の展開がとても楽しみです。



 ※ ※ ※

匡の思い出のケモミミっ子「キュルル」の初登場シーンが「ケモミミ登場シーンの様式美」(「獣耳」→「尻尾」→「顔」または「尻尾」→「獣耳」→「顔」の順でコマ送りされる)に近い形になっているのでチェック。

「全身像」→「獣耳」→「尻尾」の順番ですね。
先に全身像であるところが少し変わっていますが、これは獣娘キュルルを初めて見つけた時の、匡の視線の注目点を順番に示した表現のようです。
photo_1369




















『アルカフス』1巻P4(村山渉/御影夏/富士見書房)



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ウルのかぶっている狼の毛皮に秘密がありそう・・・!『赤ずきんの狼弟子』3巻

「人間」、「獣人」、そして「狩人」の三種族が住むイグアニマ大陸。
獣人の天敵である若い「狩人」は、ひょんなことから、はぐれ狼獣人の子供を自分の弟子として育てることになりました。

はじめは頼りなかった狼獣人の子供も立派に成長し、だいぶ愛着がわいてきた頃、「狩人」は自分の中に突如として生まれたどす黒い衝動に戸惑うことになりますが・・・!

狩るモノと狩られるモノが紡ぐ壮大なファンタジー『赤ずきんの狼弟子』の単行本3巻目が2月8日より発売中です!

最も数が多く、巨大な社会を築いている「人間」。
人間と相容れず、時に彼らを襲撃の対象としている「獣人」。
その獣人を狩ることを生業としている人間のはぐれ者「狩人」。

互いに反目している三者ですが、血に染まったような赤毛をした「狩人」の男・ウルは、様々な運命の末に、親とはぐれた人狼の少女・マニを自分の弟子として育てています。

最初は弱弱しい子供でしかなったマニも、ウルとともに訓練と実戦を積んだことでかなり強くなり、今では獣人の身体能力を生かして独特の戦術をとれるほどに――ある意味、新たな「狩人」の誕生を期待させるほどの成長を遂げました。

ウルがマニを一人前の狩人としてみなし始めた矢先・・・彼は突如として強烈な破壊衝動にかられます!

――「強き者を狩ることは、至上」

マニを「狩るに足る対象」として認識してしまったウルは、果たして、その衝動を抑えきることができるのでしょうか・・・?

 ※ ※ ※

連載版としてはこの3巻で一区切りで、続きは作者の自費出版(同人誌版)で、二人の運命の完結まで描かれるということです!

この3巻で物語の山場となる部分(ウルとマニが辿ることになる運命)は描かれていますが、核心的な部分(過去のウルにそもそも何があったのか?)がまだ描かれていないので、過去の話も描かれるという続編に大きく期待したいですね!

独特の美麗かつ闇を含んだファンタジー世界の描写も、3巻はこれまで以上に磨きがかかっていますので、ケモミミ関係なくファンタジーの世界にどっぷり浸りたい人におススメの一冊です。

 ※ ※ ※

今回、気になった描写。
お風呂に入ったあと、ぶんぶんして水を吹き飛ばすマニ。
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『赤ずきんの狼弟子』3巻P50(茂木清香/講談社)


「獣耳っ娘のモフモフした長い髪の毛は、実際の獣の毛皮をイメージしていることが多い」ということが良く分かるシーンです。

あとこのシーン、マニがウルの被る狼の毛皮を「生きた狼」だと勘違いしていることから、彼女が「生き物」と「生き物の形をしたもの」を曖昧に区別している、という点もさりげなく示しています。

マニは獣のぬいぐるみを弓の練習台にするのも凄く嫌がっていたのですが、このあたり獣人(というよりマニの)独特の価値観が出ていて、とても良いなあと思います。


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